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マルタ・アルゲリッチのショパン

ショパンのピアノ曲は、比類なく美しいと思う。


と、ある時気づき、毎日毎日2〜3年、ショパンのピアノ曲を聴いていたことがある。


何人かの演奏者のショパンを何回も何回も何回も聞いたが、マルタ・アルゲリッチの若い頃、1965年のショパンコンクール優勝の頃に弾いているショパンに最も感銘を受けた。

ものスゴイ早弾きを武器に、ショパンを別の色で彩っている。ショパンの詩情に、奔放と情熱を付け加えていて、とても感動した。


しかも、ショパンコンクール優勝の頃、若き日のマルタはすげーー美人なんですよ。奥さん。そんなとこにも惹かれちゃいますわね。どーしても。


で、調べてみると、なんと毎年、大分県の別府で「別府アルゲリッチ音楽祭」を開いている、と。これは聴きに行くしかないじゃないですか。だって、もうお歳なので、拝聴する機会がいつなくなっちゃうかわからないから。


というわけで、必死になってキャンセル待ちでコンサートの席を確保して、ソラシドエアーに乗って聴きに行ってきました。昨年(2013)。チェロのミッシャ・マイスキーとの協演でした。


内容はね、奥さんね、よくわかんなかったです(苦笑)。


わたくし、協奏曲とか二重奏曲とかって、なぜか、いいんだか悪いんだか、よくわからないんです。独奏にしてほしいとこです。


でも、動いているアルゲリッチと一緒のホールに存在して、この目で見、この耳で聴いたっつーことが、いつか血となり、肉となるかもしれないわけですから、かけがえのない貴重な時間ですね。そーゆーもんです。


しかし、お歳を召していても美しかった。


最近の写真は微笑んでいるものが多いので、どーもアレだったんですが、実物はシュッとしていて、クールで知的で、とっても美人でした。


それから、深々と何回もお辞儀をして、8回位アンコールに応じているのが印象的でした。別府の人々と、とても良い関係なんだなー、と。


そんなアルゲリッチを実の娘さんが撮ったドキュメンタリーが公開されました。なかなか本音で語られていて、面白かったです。