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上級者コースで、理論と畑の実践が結び付き、生きた学びに

コトモファーム会員
上級者コース10期生 大坪さん 大和市在住 40代

無理なく続けられる野菜づくりの場を探して

現在受講している一新塾で、コトモファーム代表の小島さんの講義を聴く機会がありました。その時にコトモファームと農スクールのお話をされていて、農スクールの取り組みに非常に感銘を受けたのが元々のきっかけです。
 
それまでは東京の農家さんにご縁があって、色々な場所に研修や援農に行っていたのですが、家から遠いこともあってなかなか行けなくなっていました。無理なく通える範囲で畑を始めたいなと思っていたところ、コトモファームだったら家から1時間弱くらいで来られるので、ここで野菜づくりが出来たらと思って見学に伺いました。ちょうど空いている区画があったので、今年の3月に申し込みさせて頂きました。

コトモファームで野菜づくりを再開。畑の広々とした風景がお気に入りに

これまで他の体験農園も利用した経験があるのですが、コトモファームに通い始めて、畑の周りがすごく広々としているなと最初に思いました。他の体験農園もサービスが充実していて良い面もありましたが、住宅街の空いている土地を区画割りして貸し出しているところが多かったんです。周りが家に囲まれていたり、駐車スペースもあまり取れないような場所を見てきました。
 
他の場所と比較した時に、広々とした風景で風の通り抜けが良いところが気に入って。利用されている方々の雰囲気もとても良いなというのが第一印象でした。半年経ってみて、その印象は変わらないですね。

ご縁とタイミングで、コトモ上級者コースを受講!

畑を始めると同時に、コトモファームが運営している上級者コースの講座にも興味を持ちました。農ある暮らしを実践するために、野菜づくりの技術や理論、農業界の現状や就農の方法について学ぶ少人数向けの講座です。
 
上級者コースは締め切り間近でしたが、まだ空きがあるということで、こちらも即決で申し込みました。こういうことはご縁とタイミングだと考えているので、悩んでいる間にタイミングを逃したら後悔すると思ったのです。
 
農業の座学に関しては、これまで他でも受けたこともあるのですが、土壌の物理性・生物性や栄養成分といった、教科書的な内容がどうしても中心になっていました。
教科書的な内容だけだと、就農を目指して畑で実践する際に両者が結び付きにくいんです。ある程度畑を経験した方であればイメージがつながりやすいですが、そうではない方が理論だけ聞いても難しいという思いがずっとありました。

理論と実践を結び付けて、農について深く学ぶ

上級者コースの理論編では、小島さんがこれまで経験されてきたことや、苦労されてきたことを余すことなく伝えていただきました。
 
決して教科書的な内容だけでなく、例えば土の中の微生物の動きをDVDで視聴したり、頭の中のイメージを何とか共有しようとされていました。C/N比や土壌診断といった、私がこれまで受けてきた座学よりも、もう少し実体験に基づいたお話という印象が強かったです。色々と説明の仕方を変えて伝えていただけるので、小島さんほどの経験がなくても、なんとなくイメージできました。
 
実践編の方は、ハンマーナイフモア・トラクター・管理機といった機械をすぐに使うので最初はびっくりしました。知識や技術の積み重ねが無いまっさらな状態で機械を使用したので、余計な先入観がなく、目の前の機械操作に集中することができました。

上級者コースの紹介①   農業資材の使い方や農業機械の操作方法について学び、自分に合った栽培スタイルを習得します
上級者コースの紹介②   地域の農家さんの畑を訪問させていただき、お話を伺って農園経営についてより深く学ぶこともできます


福祉と農業、その中間に立つこと。社会的な役割について実感。

上級者コース内では、農スクールがこれまで行ってきた農作業を通じての就労支援プログラムについて改めて学ぶ講座もありました。
 
農業界の人手不足の話は聞いていて、ある意味硬直していた農業界がドラスティックに変わらざるを得ない中で、国も現状を変えようとしている動きは何となく感じてはいました。農スクールで実践されている取り組みは、社会の目指す方向性と合致する部分は大きいんじゃないかと思います。
 
農スクールに関しての講座では小島さんの熱い思いを感じて、受講生皆の心に残ったようでした。その思いに賛同して、一緒にやっていきたい方が増えるといいなと思います。
 
同時に、生半可な気持ちでは踏み込めないとも考えていて。就農だけであれば道はあるし、福祉の面であればそれに特化した事例はありますが、農スクールは福祉でも農業でもない社会的ニーズに沿った活動になるので、それだけ高度なことが求められるという印象があります。自分がどのように関わっていけるのか真剣に考えていかなければいけないと思うようになりました。

農業を食と職に。農スクールのプログラム参加を目指して

元々野菜栽培を始めたきっかけですが、私はずっと病気をして療養していて、そこから何とか回復する為に、食べ物をきちんとすることと体を動かすことが大事だと考えていました。また自分の身の周りの人が食べられるくらいの、野菜を含めた食糧を生産する術を持っておくことは、生きてゆく上での必須事項になるという思いがありました。
 
野菜栽培を始めて5年ほど経って、気が付いたら当初の目標はクリアしていたんですね。経験もできたし、体も回復しましたし。当初は農業を職業にすることを考える余裕がまったくなかったんですが、今は仕事にしたいのかなと悩んでいるところです。
 
農業とは関係ない仕事をしつつ、野菜の栽培はこのまま趣味として続けてもいいんじゃないかとは思います。
ただ一方で、農業に取り組みたいけど様々な理由でできない方もいると分かっていながら、自分だけ良ければいいという人生を歩むのは違うのかなと。
 
すぐに新規就農して、農業界で仕事をするというイメージはまだ持てないですが、まずは来年から農スクールの現場で実習を受けて、実践的な経験を積ませていただければと思います。最終的には、自分の今までの経験を活かしつつ、農業に関われる形での起業を目指すというのが今の気持ちです。

(2022年9月13日)

体験農園コトモファームのHPはこちらからご覧になれます。https://www.eto-na-en.com/cotomo-farm/
お問合せ先 TEL:070-6556-5300
      メール:cotomofarm@eto-na-en.com

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