クラブハウスに見る、”声”メディアの二面性。本質的な活用方法とは?
先週の金曜から丸1週間、寝てる時間とお風呂の時間以外は文字通りずーっと、入り浸っていたクラブハウス。一気に浸透し始めてから2回目の週末が来た、という感覚でおります。みなさまは、活用されていらっしゃるでしょうか?
実名推奨で登録されたプロフィールと、”声”だけのメディア。YouTubeやInstagramのように、あらかじめ準備・用意され、作り込まれたコンテンツではないのが非常に特徴的です。また、すでに存在する音声メディアとも異なるのが、LIVEで双方向のやり取りが発生すること。偶然その場に居合わせた人たちの中で、
二度と再現できないものが
次々と生まれる醍醐味があり、それが今日本で急激に利用者が増えてスマッシュヒットになっている要因ではないかと思います。
声の二面性
このクラブハウスは、非常に二面性を孕むサービスだなと感じています。
それは、
音声のみという不自由さがあるから、ルーム内の会話に集中するし、スピーカー・モデレーターに対して非常に興味が湧きやすい一方で、耳のみでは聞き逃したり情報量を欠くため、高度で専門的な内容の理解に対しては興味を削がれるということです。
ルームを盛り上げるのが上手だったり、引き込まれるような会話を繰り広げることができる方の場合そのルームの中のリスナーさんにとってとても魅力的な存在にうつります。しかし内容が専門的すぎる・話が長くなりすぎると、離脱してしまうと思います。
・モデレーターさん、スピーカーさんが上手にルーム内の意見をまとめたり、みんなを紹介することを常に意識をする。
・テーマとして、堅すぎない・狭すぎない内容を挙げる。
・テーマに対して、一言ずつ発言してもらうようにする
などを行うことが、一番この場が生きる活用方法なのではと思います。
これからの本質的活用
そして、何が本質かという話ですが、どういう思想でこのSNSを設計したのか、どうしたらつくった人が喜ぶ使い方をできるのか。その意図をよく汲んで利用することが大切ということに尽きるように思います。
クラブハウスとは「集会所」や「ロッカールーム」というような意味合いの言葉ですので、複数のその場に集った方々との”雑談”や”世間話”を楽しむ場所、という捉え方が正しいかと思います。仲間うちでワイワイ話すもよしですし、知らない方も交えて新しい交流の機会と捉えるもよし。お互いを尊重し、応援しあう仲間が増えると考えると、ちょっとワクワクしませんか?
スピーカーと大人数の聴衆、という構図ではなく。
無機質にフォロワーを獲得する場所、ということでもなく。
沢山の方々にとって、いつでも気軽にさくっと利用できる、
双方向の楽しい雑談の場になることを願ってやみません。