私の一部

ある日「Part of me」を聴いて

ある日の夜、布団に入って、シャッフル再生でミセスの曲を聴いていたら、
「Part of me」が流れてきた。
前奏が鳴った瞬間、グッと心の準備をした。

アリーナで行われた復帰ライブ・Utopiaで 「Part of me」 を歌っていたあの瞬間が思い出された。
大勢の観客に囲まれ、広いステージの真ん中にいるのに、
誰も触れられない、静まり返った場所にひとり、
孤独に立ちすくむ彼の姿を思い出しては、胸が締め付けられた。
と同時に、この曲を書き綴っている場面が想像された。

凄まじいほどの孤独や不安と葛藤しながら、この曲を産み出し、
そして世の中に届けた、そのあり得ないほどの勇気に脱帽した。

私は、自分の人生の一部だと言い切れるほど、ミセスに心酔している。
自分にとってミセスは、言葉では形容できない程、物凄く、大切な存在だ。
だからこそ、今まで気軽に周りの人に「ミセスが好きなのだ」と話せなかった。話しても上辺しか理解されないことが怖かった。だから、誰にも話したくなかったのだ。
でもVo.大森さんは、彼の思いを、とんでもなく重たくて深い思いを、
誰かにきっと理解してもらえると、受け取ってもらえると、届くと信じて、
彼の奥底にある大切な大切な部分を、こうして曲にして、届けているのだ。

私は目に見える相手に対して、理解してもらえないのではないかという不安で自分の思いを発信できずに居たのに、
彼は目に見えない不特定多数の何処かの誰かに、
本当に存在するのかもわからない人々に向かって、
彼のコアな思いを届けているのだ。
それは、果たして誰か居るのかもわからない暗闇の空間の中で、
自分の思いを必死に叫び続けるような感覚であると感じる。

「Attitude」という楽曲を世の中に発信したのは、
彼の中にもこの不安があったからだ。

どうにか届くように 届くようにと綴る
でもやっぱり100は無理
ちょっと「あむり」で終わり

Mrs. GREEN APPLE「Attitude」

彼は届かない思いがあることを知っている。
どんなに頑張っても、100%を受け取ってもらえないことを理解している。
それがどれだけ寂しいことなのか、痛いほどわかっている。
だから「Attitude」という、彼の核を、心の中を、
ついに楽曲としてパッケージしてしまったのだ。

それでもなお、命を削って「Part of me」という楽曲を産み出して、人々に届けたことは、彼の人を信じる気持ちの底知れぬ強さゆえだと、
今日 改めて「Part of me」を聴いて感じたのだ。
彼は、有り得ない程のエネルギーで、人を信じているのだ。
どうしてそんなに人を信じられるのか。それは彼が、絶望を知っているからだと感じた。絶望に触れているからこそ、それでも信じたいという強い気持ちを抱いて生きているのだと、そう感じた。

いつかは亡くなって
誰かの一部になれなかったとしても
今日のこの倖せだけは
何にも変えられない奇跡だと
素直に思える僕が居る
悲しみの果てに何が待ってる?

Mrs. GREEN APPLE「Part of me」

改めて、彼の思いが沢山の人に伝わっていることを、
誰かの一部にちゃんとなれていることを、どうしても彼に伝えたい。
伝わっているといいなと、心底思う。

2022.12.8



このnoteは、私がMrs. GREEN APPLEと出逢って、
彼らが産み出す音楽に救われた日々、抱いた思いについて、
いつまでも忘れないように記録しておきたい、
そして同じように音楽に救われている何処かの誰かと
想いを共有できればと思い、始めました。

これまで個人的に、手元にあるノートに書き綴ってきた思い。
誰に見せるわけでもなく、自分が彼らの音楽に触れ抱いた感情を
忘れたくなくて、自分自身のためだけに書き留めた沢山の言葉。
それが誰かの目に留まることで、初めて意味を成すのではないかと思い、
noteに書き綴っています。

ひとりのMrs. GREEN APPLEが大好きな人間の、
個人的な呟きとして、あなたの目に留まると幸いです。

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