プロローグ

「ねぇねぇ、来週さ世界が終わるらしいよ。」

「あー、そうなんだ。」

1週間後、太陽による異常な熱により人類が

終わるらしい。

それを伝えた君にはいつも通りの返事しか

かえってこなかった。

出会ったのは6年前。高校1年生の時だった。

月日が経っていくうちに君とはあまり喋ることは

減っていた。

せっかくだから1週間で何かをしたい。

「あのさ、せっかくだから私たちの6年分を

6日間でまわってさ。最後の1日を1年分

楽しんでみないかな。」

「うーん。」

ただそれだけだった。いつも通り。

まぁいっか。どうせあと一週間で終わりだし。

2人の記憶を巡って終わろう。

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