(第二話)なんでもない日
2人との出会いにより、僕の日常はいつもと違った。
グループ研修の時いつもあまりものだった僕は、
三人で組むようになった。
たまたま帰宅路が一緒だったため三人で帰るようになった。
当たり前が新しいものにどんどん塗り替えられた。
少し時が経ち、鶯から蝉の鳴き声に変わった頃。
僕らは変わらず毎日のように一緒にいる生活を送っていた。
なんでもないような日になんでもないような帰り道で、
僕らは約束をした。『三人でずっといようね』って
なぜかわからないけれど、みんな笑ってた。
この約束が叶わなくなることなど知るはずもない。
ただ、この時はそれでよかった。きっと。