四つの光と、音楽と。およそ3500字に愛を込めて。
自分が今思ってること。
明日には嘘になってしまっているとしても、書いてみたいと思う。もう絶対消さないぞ(一回消した)。
夜にしがみついて、朝で溶かして
1.料理
この曲はとにかくメロディが好き。
(メロディーってーが付かない方がなんとなく可愛い)
特に好きなのは、滲んで千切れたレシート
のところ。
二人の味付け 涙はしょっぱい
ってすごくいいな。
2.ポリコ
かっこいい。
ポリコレの意味を知らなかったから調べた。
深い。(感想は浅い)
法定速度でいつもの道を走ってたポリコが、正しさの先を曲がったあとどうなったのか、あれこれ考えている。
優しくしたいだけなのにできない
優しくされたいだけなのにされない
自分が優しくないから相手も優しくしてくれないのか、相手が優しくしてくれないから自分も優しくできないのか。どっちなんだろうな。どっちもかな。
3.二人の間
歌詞だけ見たときと、音がのったときの感じ方が一番違った曲。
4歳の息子がとても気に入っていて、どうして好きなの?と聞いてみたら『ツッコむ』のところが面白いからとのこと。
そうだったの!いつもサビしか歌ってないから知らなかったよ!聞かなかったら知らないままだったかもしれないから聞いてよかった。
遊びながら歌っていて、いつもそのままでが分からなくなって適当に二人の間でーまで持っていくのが面白くって笑っちゃう。
4.四季
これも息子のお気に入りの曲。私も大好き。
ペットボトルをマイクに見立てて、年中無休で生きてるから疲れるけどしょうがねー、って全力で歌う息子の姿を見てるとおかしくて、なんかすごく元気が出る。4歳だって疲れるよね、全力で生きてるもんね、という気持ち。
歌詞で一番好きなのは秋のところ。
間違うけどしょうがねーがやさしい。
沢山間違って、沢山許されて生きてきたということを思い出させてくれる。年々許せないことが増えている気がするけれど、もっと広い心を持ちたい。
春から夏にかけてのギターの音がすっごく好きだから、こういう音の曲もっと聴きたいな。(なんてことはしませんでしたとさ、も大好き。)
5.愛す
ねじれてもう戻らない 見上げれば空には月
せつない。
かばんの紐も、この先そばにいられないという事実も、そのまま。
せめて、好きだよいまさらごめんね は
言えたらよかったな。
6.しょうもな
遠野遥さんがライナーノーツで書いていたポリコを聴いて思ったようなことを、私はこの曲を聴いて思った(あのライナーノーツすごく好き)。
尾崎さんの解説を聞いて、私ズレてるなって思ったけれど、
当事者の心の中を見ようともしないで自分の正しさ振りかざしてんじゃねーよって、叫んでいるような曲に聞こえる。
それと、私は誰かに言われた言葉を重く受け止めてしまう所があるから、たまには、ただの音じゃん、しょうもなって思いたい、そんな強さがほしいってこの曲を聴くと思う。
7.一生に一度愛してるよ
この曲の尾崎さんの声すごく好き。曲調も。
夫との関係があまり良くないから、
もうあの頃には戻れないんだね
寂しいな もうあなたの1番じゃないんだね
って歌詞と尾崎さんの歌い方で毎回切なくなる。
出会ったあの日は103です
一回も減らしたくない
ここを聴くと必ずなる感情の高ぶりを、なんて言葉にしたらいいかわからないな。
まだ一緒に居るのに、
死ぬまで一生愛されてると思ってたよ
って思ってしまうことが、とてつもなく寂しい。
8.ニガツノナミダ
音がかっこいい。ここはどこのあとのメロディが最高に好き。
締切に抱きしめられて 制約にくるまって眠る
それはそれで悪くないから ここはここ
こんな言葉どうやったら出てくるのー。
そして何回聴いても気持ちいいメロディ。
どんな環境にいても、それはそれで悪くないって思えたら、その理由を見つけられたら、置かれた場所で咲けるのかな。
9.ナイトオンザプラネット
雑誌で手書きの歌詞を初めて読んだとき、泣いてしまった。
思い浮かんだのは、大好きだった人との思い出。もう未練なんてないのに、たまにちょっと思い出しちゃう。
このまま時間が止まればいいのになって思う瞬間が、私を今に連れてきてくれたって思ってるよ。
私にとって、あの頃の私も、今の私も、丸ごとぜんぶ受け止めてくれるような、そんな曲。
10.しらす
初めて聴いたとき自然に息子が好きそう、と思った。やっぱり気に入っていて、ふとしたときに歌ってる。
TikTokにあげてくれた振り付け動画を見ながら一緒に踊ったらすっごく楽しくて、息子も大笑いしていて嬉しかった。
カオナシさんの曲、2歳の頃から"もう一回!率"がすごく高くてよく歌っているから(火まつり、月の逆襲、買いものが特に)、子どもが覚えやすいなにかがあるのかな。それとも息子がカオナシさんの感性に惹かれてるのかな。どっちもだな。
11.なんか出てきちゃってる
偶然ネジがゆるんじゃって出てきたのは、普段は隠してるドロドロした本音なのかなって思った。最初は脳ミソしか思い浮かばなかったけれど。
さっき俺だったらはずしちゃうかなって言ったくせにいざそうなると迷うなって話で思うのは、結局自分以外の人のことは他人事だということ。自分に降り掛かってきたら、そんなに簡単に決められない。
人には言っちゃいなよって簡単に言えるけど、自分は隠してる。
でも多分、たまに出てきちゃってる。
12.キケンナアソビ
この道をまっすぐ行けば帰れるから
今なら戻れるって信じたい、けど本当はもうあと戻りできないほど夢中になっている様が
この一文で想像できて切ない。
相手の男の人が既婚者にしか思えないのはなんでなのか、自分でも分からないけど、自分の中でずっとそれがブレない。
13.モノマネ
一生に一度愛してるよで、夫との関係があまり良くないって書いたけど、一言で言っちゃえば仮面夫婦だ。言葉にすると自覚しちゃって嫌になるから口に出したことはなかったけれど、多分これが一番近い言葉だと思う。
結婚式で、大好きなクリープハイプの曲は一曲だけにするって決めて(そのこだわりなんでだったの)、選んだのはボーイズENDガールズだった。
今思えば、これから始まるって言うのにENDは良くなかったかなあ。
でもあの頃確かにこの曲の女の子のような気持ちでずっと居たいって思ってて、選んだ。
数年後、この曲の続編のモノマネって曲が出て、二人の心は離れてしまっていて、あなたはその曲に感情移入しすぎて泣いてますよって当時の私に言ったら驚くかな。
あたしのこと全然見てないじゃん
もういいって不貞腐れてたけど
見てないのはもしかしたら
ひょっとしたらひょっとした
でもあなたが笑ってたから
何も知らないあたしはただ笑ってた
もしかしたら、ひょっとして、ってもっとちゃんと考えてたら、こうはなってなかっただろうなあ。
でも、私もたまに、笑ってたけど泣いてたよ。
(あーここでも、「でも」!「私」!根本的にダメ、と読み返していて思うクリスマス)
14.幽霊失格
夫が死んだら私はこんな風に思うかもしれないけど、
私が死んでも夫はこんな風には思ってくれないだろうな。
と思って悲しくなる。けど好きな曲。
成仏して消えるくらいなら いつまでも恨んでて
なんて言わせる 君は幽霊失格
やさしい人じゃなきゃ、こんな歌詞書けないなって思う。
最後の君は幽霊失格のところの歌い方が狂おしいほどに好き。
15.こんなに悲しいのに腹が鳴る
初めて死にたいと思った日、すごく苦しかったけどお腹は減って、死にたいと思いながらも私は食べた。
死にたいんだか生きたいんだかわかんないな。そんな時期に初めて聴いたこの曲。
『死にたいって言ってもいいと思いますけどね』『それでまたメンヘラとか言われちゃうかもしれないけど。生きていればいいから』って、尾崎さんが迷いながら(主観)ラジオで言ってくれた言葉と一緒に、生きていたいな。
本当にぜんぶの曲が好きだー。凄いな。
楽曲が作られるよりも前に、もうこの曲で、この曲順でアルバムを出すことが決まっていたんじゃないかって思ってしまうくらい、曲順がぴったりだと思う。すごい。
常に"今"一番良いと思う音楽を作るために、届けるために、模索して追求して進み続けるこのバンドが好きだ。4人が鳴らす音楽が大好きだ。
"変わりながら一緒に居ましょう"
その言葉を、叶え続けてくれてありがとう。
長々書いてしまったけれど、一言にまとめるのならば、夜にしがみついて、朝で溶かしては、この音楽とこれからも一緒に居たいと私に強く思わせてくれる、最高のアルバムだ。
読み返してみたらやっぱり自分の事ばかりで情けなくなったけど、書けてよかった。
それと、まだ生きてるから、次のアルバムが出るまでには、仮面って言葉取ってしまいたいな。
最後まで読んでくれてありがとう。