こんな薄っぺらい言葉貰ったところで嬉しくないよな、の壁に精一杯のタックルを
尾崎さんが時間も精神も削って作り上げてくれたものを、受け取るだけじゃなくて、ちゃんと感じたことを伝えるところまでしたい。受け取って終わりにしたくない。
いつも思っていること。
でも書き始めると必ず【こんな薄っぺらい言葉貰ったところで嬉しくないよな】という気持ちがドドーンと目の前に立ち塞がって、どうにか詳細に書こうとするけれど出来なくて、結局諦めてしまう。
自分がただ生きているだけでは考えなかっただろうことを考えさせてくれて、思考は深まっていくのに、頭の中を表す言葉や技術を持っていないことに心底がっかりする。
受け取ったよって伝えたいという思いプラスなるべく具体的に伝えたいという思いプラス少しでも喜んでくれたら嬉しいという思いがあるから、壁を突き破れずにUターンしてしまうのだと思う。
あと見当違いなことを言ってしまうのが怖いというのもある。恥ずかしいが伝えたいを上回って、逃げる。
〈電気の川〉は私に、本当の意味で【本当】を受け取ること/伝えることは出来るのかって考える機会をくれた。直接会って話したとき、文字で読んだとき、誰かを通して聞いたとき、発した瞬間と今、その時の気分、生きてきた環境、
同じ言葉でも同じじゃないかもしれないということ。
一部を切り取ったり、文字で読んだだけで背景を想像することもせず揚げ足を取ったり批判したり、そういうことがあふれている今、この作品を読めてよかった。たぶん今人生で一番、言葉について考えている。想像することの大事さも、いつも尾崎さんに再確認させられてる(いつもありがとうございます)。
自分が思う通りに伝える/伝わることは難しいとしても、壁に邪魔されたとしても、Uターンせずにぶつかって、少しでも【本当】に近い【本当】を伝えられたら。
作品の感想メインで書こうと思っていたのに、また自分の事を書いてしまった。(絵萌井さん~!「と言いますか」ってそれ以上言わないで~)
それと、やだは最初愛すかなと思ったけれどただなのかもしれなくてそれがすごく気になっている。曲名面白くって何度読んでも笑っちゃう。特にカオナシさんの曲の。逆噴射系絆ソング「それな」も最高。
また読みたくなってきた。表紙の【尾崎世界観】って文字見るだけで嬉しくなる。金原さんの小説もとてもよくて、尾崎さんはどんな風に思ったのかなあって思ったりしてる。
なんだか書きたいことがまとまらなくてバラバラになってしまった。特に終盤。やっぱり恥ずかしいー!