ボカコレ初参加の感想と参加曲の解説的な何か
ことりっぷです。
初めてボカコレ参加したので、そのざっくりとした感想と自分の参加曲についての解説的なものを書いてみます。あまり文は書きなれていないのでお手柔らかに。笑
ボカコレ参加の感想
はじめに
ニコニコ運営主催のボカコレというものが11月頭にあるらしい、という情報が目に入り、最近時間が出来たし参加してみるかー、位の気持ちで参加を決めました。
そもそもが僕自身、2019年に生活の変化があり無色透名祭に参加するまで離れていました。そのため界隈の様子を全く見れておらず、ボカコレを2020年から行っていたこと自体知りませんでした。(昨年2曲上げてましたがほんとに投げっぱなしで後は見てなかったです。)
ボカコレ開催中
とても活気戻ってる!てかこんなにつくる人居たっけ?!ここ2年で始めた人多すぎない?!
というのが1番の感想でした。フェードアウトした2019年初の印象で今後千年草も生えない砂の惑星かと思ってました。 そして色々聞いて回って、うわーー全体的なレベルがめっちゃ上がってる~~~みんな曲つよくない????てかルーキーのレベル高すぎ!ルーキーは嘘!!!!(暴論)
みたいな。
個人的なとことしては、もちろんルーキー枠で参加出来るはずもなく僕はTOP100で参加してました。ランキングどうせ乗らないだろうからまあぼちぼち知り合い増えるといいなー、くらいだったんですが毎時ランキング100位以内にたまに入ってたのでとてもびっくりしました。1番いい時毎時ランキングで42位でめちゃくちゃ嬉しかったです。
少し期待しちゃいましたが結果としては、100位以内には入れませんでしたが、広く聴いてもらえてとても嬉しかったです。来年春も開催されるようなのでまた参加したいな、と。
ボカコレを終えて
終わった後も色々曲を聴いて回ったり、作ってる人のTwitterを見て回ったりしてました。その結果ここ最近で合成音声で曲作る人が増えたのは、
バンドマンやクラブDJの方がコロナによって活動が難しくなり、ネットに活動場所を求めたこと
ボカロPが音ゲーへ楽曲提供が増えた結果を見ての、音ゲー作家畑の方の流入
ボカコレという運営主導のイベントが開催されだしたこと
が大きいのかな、と思っています。界隈に活気が戻ってきており僕もとても嬉しいです。
ライトリスナーについてもとても人が戻ってきているように感じます。ライトとヘビーの中間層(なんて呼ぶんだろう?)については、昔ほどは多くはないな、といった印象です。恐らくこの層について過去との比較で考えると、
一定年齢以上になると、作り手に回ることが増えた
一定年齢未満については、ニコニコへまだ流入していない、YouTubeやTikTokの仕様に慣れており、より自分の好きそうなものを探す、という文化があまり形成されていない
のかなあと考えています。あくまで主観です。データなんかねえよ。
まとめ
ボカコレを通して、ニコニコ動画に活気が戻りつつあって、ニコニコ文化で育った身としてとても嬉しいです。これでニコニコ動画(原宿)に取り残されてた自分は成仏できました(?)
個人的には、知り合いが増えてとても有意義なイベントだったと思います。新しく知り合った方は、これから仲良くして貰えると嬉しいな。
参加曲「感傷的な推論で」の解説的ななにか
構想について
無色透名祭で半端に受けを狙うために寄せて失敗したなあ、という気持ちがあったので自分が表現したいものを素直に出そう、というところから始まりました。そこから解離性健忘をテーマに決め、ざっくりしたプロットを書き、先に歌詞を書き始めました。
歌詞について
解離性健忘で切り離していった記憶の集合体は、1つのモノとして成立しているのではという考えを元に書いています。この「切り離した記憶の集合体」と「私」のお話です。また、悲観的な思考(ある種の妄想)を繰り返してしまうことを言い換えて「感傷的な推論」としています。そもそも感情が入った時点で推論じゃないしね。
全体としての話については、「切り離した記憶の集合体」と「私」のどちらの視点の話かを曖昧にさせる為に一人称を書かず、二人称のみで書いています。歌詞について書くと長くなるので皆様のご想像に委ねます。
動画中の文章については、歌詞中でのお話の補完として「切り離した記憶の集合体」視点でお話を書いているので、よければ一時停止して読んでみてね。大変かもだけど。
曲について
5/4拍子を基本として、3/4拍子や4/4拍子へ行ったり来たりする構成になっています。先に歌詞ができていたので、心情描写の補完として拍子を変えています。コード進行について、感情の起伏のない歌詞に合わせかなりシンプルにし、転調もしないようにしています。可変拍子かつ転調を行うと、どうしても情報量が多くなり曲にドラマ性が生まれてしまうのを避けるためです。
また、普通の人と同じにようになりたい。という意味を込め調号の無いハ長調で作っています。
全体的な音作りは、水中でたゆたう様な表現をするために全体的に深めのモジュレーションディレイとリバーブをかけています。上記表現の為の結果として、シューゲイザーに近いサウンドになっています。本来シューゲイザーサウンドを目指すのであればギターをもっと鋭く歪ませるべきだと思いますが、歪みを鋭くするにつれ音の印象が固く明度が落ちたものになると感じると考えています。
そのため表現したい事を優先し、歪みについてはかなり浅めにかけています。また、水中に沈んでいく表現のために、ギターにかけたモジュレーションディレイ音の中低音部分をあえて切らずに残して音をぼやけさせています。
中間のシャウト気味のポエトリーについては、感情がこんがらがって静かにパニックに襲われる表現になればな、と。
動画について
本当にツチヤサキに助けられました。星界ちゃんと竜胆を描いて欲しい旨、流行っぽい単色背景+女の子の一枚絵にキャッチーなリリックビデオ的なものを避けたい。という雑な相談をし、あの形となりました。
我々がバンドキッズだったあの頃のMVぽいものが昨今この界隈で少なく、それらを見たことがない世代からすると新しく映るのでは?ということで。一瞬文章だけを写すのもツチヤサキからの提案です。一時期流行ったよね。
あとがき
以上、ざっくりとしたボカコレ参加しての感想と参加曲の解説的ななにかでした。ここまで読んでくれた方ありがとうね。
これからも自分の生きづらさを通じて、他の生きづらいと感じる人のナニカになれればと冀っています。また活動をする上でこの考えを忘れない為の自戒も兼ねて。
それじゃあ、またね。