見出し画像

【vol.7 ナターシャ】株式会社COTENってどんな人が働いてるの?

こんにちは!株式会社COTENの千咲(Twitter: @seekmyffy)です。 今日はCOTENメンバーの「これまで・いま・これから」を深掘っていきたいと思います! 第7回目は、ナターシャ!
アートの世界から、新メンバーとしてCOTENに入社してくれた彼女ですが、普段どんなことを考えているのでしょうか。

基本情報

Natasha Tarr(Twitter: @Natasha_L_T)
2022年7月に株式会社COTENに入社。

かっこいい写真ありすぎ

COTENに入る前は何をしていたの?

ナターシャ:学生してた。大学院では油絵を専攻してて、でも一般の芸大生みたいに、ずっと絵を描いていたわけじゃないんだよね。私は編入で美大に入ったから、絵を描くための基礎知識がなくて、皆が当然知ってるような道具の用途とかを知らなかった(笑)

ちさき:どんな作品を描いていたの?

ナターシャ:勢いに任せて動きを紙の上に投射する、というのを量産してた。最後の展示では、ドローイングを展示すると同時に、自分もパフォーマーとして同化しているみたいな。観客と会話するインスタレーション作品を行なった。その過程で、人と話すのも得意になっていった。体力が限界すぎたけど、ああいうのはどっかでまたやりたいな〜。

ナターシャ「修了制作は疲れすぎて大体果てていた」とのこと。

COTENに入社した経緯は?

ナターシャ:コロナ自粛期間中にCOTEN RADIOをたまたま知った。その時ちょうどスランプ状態で休学してて、コロナで緊急事態宣言も出ていて、外出するような身動きも取れなかった。
自分にとっては、肉体的に動き回れないのが本当にストレスで……。
そんな時にCOTEN RADIOに出会ったんだよね。

ナターシャ:歴史上の人物の話を聞くことで、「自分より辛い境遇の人がいるから自分はまだ大丈夫だ、頑張れる」みたいな感覚をもらって、元気付けられて、卒制を乗り越えた。
で、その流れで人材募集の音源も聞いて、一か八かで応募してみたって感じ。

いまCOTENでどんな仕事をしているの?

ナターシャ:2領域。歴史調査チームでの調査と、Saladin(組織文化について考えるチーム)ではオフィスのこととか環境設計に携わってる。

ちさき:この前プレスリリースに出した外苑前シェアオフィスのCOTEN本棚、ナターシャが全部見た目を考えて並べてくれたんだよね。センスあるなって思った。

「読むCOTEN RADIO」はナターシャが配列を考え、並べてくれました

入社してから/COTENに関わり出してから今までで印象深かったことを教えて!

ナターシャ:うーん。私たち、リモートワークじゃん。肉体ベースの衝撃がないから、まだ印象深いことは、無い(笑)

ちさき:身体感覚を重んじるナターシャらしい感覚!最近福岡にも東京にもみんなが会える場所ができたから、今後は肉体ベースの衝撃、増えるかもね。

ナターシャ:でも、他の企業と比べて、フラットな印象はあるよね。すごくそのポリシーを大切にしているのを感じる。

今までで一番大変だった仕事は?

ナターシャ:歴史の素養がない中で歴史調査をやっているということもあって、非言語の期待値を汲み取れない。「これくらいはできるでしょ」みたいなのが分からないから、とにかく失敗を繰り返して、打撲を受けまくって学んでいく感じがある。それは結構きつい。

ちさき:Diogenes(歴史調査チーム)の仕事はCOTENの中でも難易度が高いことで有名だよね……。

ナターシャ:慣れてくれば楽しいとは思うんだけど。私が担当しているのが抽象度合いの高いテーマの調査で、だからこその大変さがあるなあ。例えば今やっている「善」の研究なら、「社会善」の定義を決めるのが難しい。

ちさき:確か善の研究はベンもやってたよね。彼も大変そうだった。

制作中に本をたくさん読んだことが、COTENの歴史調査チームに興味を持つきっかけとなった。

COTENで好きなところは?

ナターシャ:自由度が高いところ。自分の関わっている歴史調査で話すと……そもそも情報を集める時って、何かしらの動機があると思う。私は、何かについて調査をするように言われた時に、最終的な成果物として「誰のために」「どう説明する」が分からなくて、最初は難航したんだよね。でも、最近は、「自分以外の人が何を知っていて何を知らないか知りようがないから、自分が納得できるように情報をオーガナイズすれば良いんだ。」と思うようになった。

ちさき:自分の感覚を頼りに進むしかない感じがすごいな。

ナターシャ:指揮者の指示を超えて提案をして、受け入れてもらうということも結構あるから、楽しみながら研究を進められているのはありがたいし、他の企業ではありえないんじゃないかな。他の企業を知らないけど(笑)

COTENでの「推し」はいる?

ナターシャ:どうしてもよく関わる人になっちゃうけど、円花(まどか)と澪奈(れいな)かなー。 円花は、最初に受ける印象と実際が大きく異なっている人。なんというか、徒然草のような世界観で生きていて、悟っているというか、しがみつかない。それが表面上の外観と異なってて、最初はちょっと怖い。でも深く接していくと、卓越したユーモアがあって、奥深い人だなと思う。

ちさき:円花の説明がうまい。なんか顔立ちはキュルンって感じで幼めなのに、話してみると世界観がすごいよね。

ナターシャ:澪奈は、なんというか……非常に高い分析能力を持ってるよね。すごい人だと思う。私自身は、現実と感性の狭間で生きてるから、自分が「もう良いっしょ」ってなった途端に、取り組んでいたことがすごいガバガバになったりする。
それが生命の安全を脅かしたりするんだけど(笑)、でも、澪奈ってポンコツになる部分が無さすぎて、すげえなって思う。

ちさき:う、うん(ガバガバになった結果生命が危機に瀕した話、結構気になるが……)

ナターシャ:澪奈は間違ったことを言わないから。それは常に正しいことをいう、という意味ではなくて、質問に対してはファクトか、もしくは「分からない」ということしか言わない。とても信頼されやすい人材だと思う。

フルリモートワークどう思ってる?

ナターシャ:メリットデメリット両方あるよね。私は生活リズムがすぐダメになるから、出社がないとリズムを正すタイミングがもう無い。そういう、ダメ人間を助長する部分がある。あとは、お互いを知るのに時間がかかる。

ちさき:COTENってみんなの勤務時間をきちっとは定めていないから、もともと夜型の人は夜型の勤務時間にしてるよね。

ナターシャ:メリットは、自分が移動しながら場所を問わず働ける。

ちさき:ナターシャって本当に移動を大事にしている。

ナターシャ:移動するとずっと五感が刺激されているじゃない。電車なら、乗り換えたり、中で物を食べたりするときに、匂いが変わったり。自分にとっては止まっていること、停滞していることが一番怖い。

健康を保つためにしていることってある?

ナターシャ:平均週4かそれ以上の頻度で10キロ歩いてる。

ちさき:え、10キロって、歩いたら2時間半くらいかからない?

ナターシャ:いや、1時間くらい(笑)結構爆速で歩いてるみたい。

ちさき:すごい、私の2倍以上のスピードで歩いてる。

ナターシャ:あとは、お酒とタバコを一切やらない。でもこれは健康のためにやってるわけじゃなくて。
学生期間が長かったから、使えるお金がバイト代しかなくって。限られたお金の向かう先はいつも画材か書籍だった。

今ハマっていることを教えてください!

ナターシャ:「今」ハマっている感じではないけど、ずっと香水とか、匂いものが好き。で、最近買ったのはBYREDO(バイレード)のEyes Closedってやつ。

ちさき:隆也が自分のインタビューの時、「俺もお香好きだけど、ナターシャがいるからなあ」って謎の配慮をしてたことを今思い出した。

ナターシャ:(笑)お香も好きだよ。時間と共に変化していく刺激というのがすごく大事。
絵って、完成したらそのあとずっと変わらない。自分自身は描いている時にずっと変化していくんだけど。自分にとっては時間と共に変化していく刺激が大切だから、絵を見るよりも描いている方が好き。
窓から入ってくる日差しが時間と共に変わるのを楽しんだり。
まとめると、時間と共に変わっていくものを楽しむのが、マイブームかな!

好きな食べ物とその理由を教えて!

ナターシャ:自分の中で、食事に対する比重が低いんだよねえ。

ちさき:修平もだけど、「食事がそれほど重要じゃない」っていう感覚が信じられない。

ナターシャ:うーん……なす料理?理由は、油をよく吸うから。

今後COTENでどんな仕事がしたい?

ナターシャ:COTENで表に立つような仕事ができたら嬉しいなと思う。人と対面で会っている時、自分の才能がフルで生かされているなと思う。その人の反応を見て、機微を掴み、空間を彩るのが得意だから。

ちさき:ナターシャの最終面接の時、偶然私も東京出張中で同席することができたんだけど、面接時間前に一回通路みたいなところですれ違ったんだよね。浮世離れした強いオーラにびっくりしたのを覚えてる。
モデルか何かかと思って、まさかCOTENへの応募者してきた人だとは思わなかった(笑)

世界史データベースが今あったら、自分はどんな使い方をしたい?

ナターシャ:普遍真理みたいなものを見出したいな。
私は物理学の概念と経済学の概念、どちらに対しても詳しくないけど、例えばポピュラーサイエンスみたいな雑誌を見て、一見かけ離れているように見える両者に、似ている法則を見出すのが好き。
データベースを使って規則性を見出すと、「こういう規則性があるんだ」という肥やしになって、その学びを日々の暮らしに生かせる気がする。

身体感覚の話をもっと聞きたい!

狩っているナターシャ

脳内の視覚を楽しむ

ちさき:移動が大事って言ってたけど、最低限このくらいのスピードが必要、とかはある?

ナターシャ:基本的に徒歩以上であればOKかな。私、脳内での視覚がすごく強くて、「音楽を聴くと絵が見える」とかが本当に起こるんだよね。自分の頭の中で想像しているスクリーンが完全に同時に見える。だから、夜に音楽を聴きながら、暗闇を歩くと、自分のスクリーンに出てくる映像を楽しめるの。

ちさき:なにそれ、楽しそう。

絵を描くのは「狩り」

ナターシャ:好きな言葉は「射る」。絵を描くとき、さっき言ったように、すでに頭の中の架空の視野に映像がプロジェクションされているのね。私のスタイルとして、まずはすごく沢山線を引くんだけど、後でほぼ全部消しちゃう。多少筆跡は残るけど。どんどん線を引いていって、気に入った線を引いたらそこで打ち止め。その線を引けた時が、「的を射た」って感じ。だからずっと狩りをしている感覚。

ちさき:すでに頭の中にあるものを「射止める」作業……。

ナターシャ:私の好きな本に、オイゲン・ヘリゲルの『弓と禅』というのがあって。ドイツ人哲学者のヘリゲルが日本滞在中に弓道を学んだことが書かれているんだけど、そこで弓の師匠がヘリゲルに「正しいタイミングで正しい弓を射る」ということを教えるの。 「自分が得をしたい」という理由で弓を射るのではなくて、その時に弓を放つのが正しいと思うタイミングで、ほぼ無自覚に弓を放つこと。

ナターシャ:私、元々は感性がアメリカ人寄りだから。自分の感情や感覚を全部言葉で説明できる一方で、日本の非言語コミュニケーションには馴染めなかったけど、この本を読んだことをきっかけにだんだん体得してきて、制作にも応用しているって感じ。

ちさき:月並みな感想になっちゃうけどアーティストだよね。今後、ナターシャがCOTENでどういう風に活躍するのか、楽しみ。


ここまでお読みいただきありがとうございました!

COTEN CREWに参加しませんか?
「個人CREW」として、COTENの活動を応援してくれる人を募集しています!ご参加はこちらから
・限定エピソードの配信
・COTEN RADIOをいち早く聞けるアーリーアクセス

「法人CREW」になって、企業のあり方を一緒に探求しませんか?ご参加はこちらから
・法人CREW限定のSlackコミュニティ
・COTENメンバーとの対談
・限定勉強会の開催

🌱 皆様へのお願い 🌱
現在、オウンドメディア試運転中です。
本格ローンチに向けて、ぜひ、皆様からの率直なフィードバックをいただければ幸いです。
ご意見・ご感想は
①「Twitterにてハッシュタグ #cotenmedia をつけてツイート」
https://coten.channel.io にチャットを送る
どちらかの方法でお願いいたします!