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【vol.6 小川修平】株式会社COTENってどんな人が働いてるの?

こんにちは!株式会社COTENの千咲(Twitter: @seekmyffy)です。
このシリーズでは、COTENメンバーの「これまで・いま・これから」を深掘っていきたいと思います!
第6回目は修平。COTENの事業の重要な部分を担ってくれている修平ですが、普段どんなことを考えているのでしょうか?

基本情報

小川修平(おがわ しゅうへい) 2022年11月、COTENに本格参画。

ICCにも参加してもらっていました。
それにしても、樋口さんヤンヤンさんといつの間にこんなに仲良くなったんだ!?

COTENに入る前は何をしていたの?

修平:DXのコンサル、M&Aのアドバイザリー、あとは感情認識AIの会社を立ち上げた。

ちさき:えっと……共通点は?

修平:共通点は、ない(笑)。しいて言えば人間探求。ロジックやテクノロジーで切り刻んでいった結果、最後に見えるエモさが見たい。

ちさき:ということは、最初から人間はエモい!とは言い切らないってことだよね。

修平:そう、「人間ってエモい存在だよね」と安易には言いたくないが、最後の最後に「人間だよね」と感じられる何かが残るものを見るのが好き。 例えば、性善説っていうのはロジカルに説明できると思っている。連続囚人のジレンマって知ってる?

ちさき:うぁー、大学で習った。。。
※連続囚人のジレンマが気になる人は調べてみてくださいね😉

修平:囚人のジレンマが起こるのは、それが1回かぎりのゲームだからじゃん。でも連続囚人のジレンマだと、オウム返し戦略(Tit For Tat戦略)が一番リターンの大きいアルゴリズムだということがコンピュータの実験で分かってるよね。win-winになる選択をしやすくなる。

修平:だけど、最初の1回目に、なぜ「協調」を選ぶのかだけは説明できない。だから、今生き残っている=破滅していない文化圏っていうのは、何もない初期状態の時に、なんの手がかりも無く、winを提示する文化圏であるはず。みたいなものを理解すると、楽しい。

ちさき:おーん……(なんで、同じ物事を知った時に考えられることのレベルがこうも違うんだ)。

修平:他にも、これは妄想だけど、経済成長は愛なんじゃないかって思うんだよね。

ちさき:なんて?(笑)

修平:狩猟採取から農耕へ移行したとき、集団の中の平均的な個体の強さは下がってるんだよ。狩猟採取の生活は移動しなきゃいけないから、動けない赤ちゃんみたいな存在や、歳をとって足腰が弱った人たちは置いてかざるを得ないことが多い。自然と、集団に残れるのは強めの人たちになる。

修平:でもある時、「やるせないな」と思った人がいる気がしてて。「大変だけど定住するか〜」って。狩猟採取生活では、将来食べ物がどれだけ得られるかということの計画はできないけど、農耕ではその可能性がある。1個体レベルでの適応度を下げてでも、狩猟採取のくらしではで養えない人を養いたかったんじゃないか。

修平:そうであれば、農耕に端を発した経済成長の目的は自ずとわかる。その感情そのものに合理性は無いけど、経済成長には合理性がある。そういうのが好きです。それに迫るために、自分が関わっている感情認識のAIみたいな技術もあるし、歴史を学ぶという手段もあるよね。

ちさき:そっか、経済成長が始まった元々の目的は、放っておけば生きていけないような存在に生きていて欲しかったからかもしれない、ってことね。そうであって欲しいなあ。

COTENに入社した経緯は?

修平:1年前くらいに、ランニング始めた時、COTEN RADIOを聴き始めて、めっちゃ面白いじゃんってなった。問い合わせフォームに連絡したら、たかちんが出てきて。たまたま住んでる場所が近所で、しばらくたかちんと飲み仲間やってた(笑)。
で、先にたかちんの才能関連のことをやってたんだけど、今年の夏からCOTENも手伝い始めました。

いまCOTENでどんな仕事をしているの?

修平:歴史を題材として、経営の意思決定を支援するような、Copernicus(コペルニクス)の事業。そして、その知見を世界史データベースにフィードバックする、プロダクトの開発推進。

入社してから/COTENに関わり出してから今までで印象深かったことを教えて!

修平:色々あるけど……皆優秀でいい人たちだなーと思う。特に、自分は以前は金融にいたから、COTENはビジネスモデルとか、いわゆるスタートアップの経済的な成長スタイルがないのに、人もリソースも集まってるのがすごい面白い。そういう時代なのかな。

ちさき:時代ってどういうこと?

修平:龍之介や自分たちの世代だよね、いま35歳前後の。時代の転換点にいる世代なのかなと感じる。自分の周りにはリベラルアーツ系に注目してる人って結構いる。
「世の中、このままでいいのか?」みたいなことを、真剣に考えざるを得ないトップランナー世代というか。
世の中の不安を一番重く感じている当事者の世代と言えるんじゃないかな。

今までで一番大変だった仕事は?

修平:そうだなー。

ちさき:(投資銀行にいたらしいから、どんな仕事も大変とは思わないのかもしれない……)

修平:メタ認知に関するリサーチは、結構歯応えあったな。。。

ちさき:あ、あのGutenbergキックオフでのリサーチ!すごかったもんね。

COTENで好きなところは?

修平:みんな考えるのが好きだから、一つ一つのことについて深い議論ができる。そしてトピックが、他の会社ならちょっと厨二みたいに思われてしまうようなところも(笑)。「人間とは」「認知とは」とか、普通の会社では話せないテーマを話せるのは良いね。

仕事をしていて、ハードだと感じることはある?

修平:人文知の領域でプロ意識を持とうとしている集団だから、考えることについて手を抜けない。普通の会社の営業ならノルマがあるけど、考えることって、どこまででも考えられるから基準が設けられないじゃん。結果、己との戦いに陥るよね。

ちさき:特にDiogenesの人たちを見ていて、なんであんなに身を削って調査して大変そうなんだ?と思っていたけど、そうか、ノルマ無いから逆に無限競走状態になるのか。みな職人ぽいよね。

COTENでの「推し」はいる?

修平:陽夏。アンパンマンみたいな笑顔。

ちさき:わかる!あと本人が言ってたけどポンデリングにも似てる。陽夏って人間のお手本って感じするよね、昔の絵巻とかに出てきそう。

修平:そう、あいつプチ劉備なんだよ。担ぎたくなるというか。天性のものだね。

フルリモートワークどう思ってる?

修平:ありがたくはあるけど、やっぱり、リアルでやった方が効率的だなと思う場面がちょいちょい出てきた。5分でいいかもしれないちょっとした意見交換も、リモートだとアポとって調整しないといけないじゃん。

ちさき:何がリモートでも良くて、何がオンサイトの方が良いんだろうね。

修平:自分の中での分け目は「タスクか否か」だな。タスクレベルをこなすならリモートで全然いいが、アイデアとか、認識をすり合わせるとか、そういうレベルのものって、イメージが先行していて言語が追いついてないことが多いので、フィジカルの方が伝わりやすいしわかりやすい。

健康を保つためにしていることってある?

修平:お酒とタバコですかね。

ちさき:なるほど、修平もお酒とタバコしないタイプの人なんだ。

修平:いや、お酒とタバコを、やる。心の健康のためですね。あとランニング。

今ハマっていることを教えてください!

修平:難しいな。何にでも興味を持てるから、常に何にもハマってないとも、何にもハマっているとも言える。しいて言えば……読書?

ちさき:私の地元の、海岸にある謎の乗馬クラブにまで興味持ってた時は驚いたわあ。 読書はずっとやってるんでしょ。今読んでいる本とかある?

修平:社会物理学。

ちさき:えっ、タイトルがすでに面白そうなんだけど!!

修平:例えば、ネットで炎上したり、暴動が起こった時の心理モデル。あと感染モデルとか。その時々で読んでる本にハマってる。

好きな食べ物とその理由を教えて!

修平:なんでも食える。なんでも好き。

ちさき:へー、私もなんでも食べれるし好き。人生楽しくて、良いことだよね。

修平:あ、でもカレー好きかも。こないだ1日2回カレー食べたな。カレーが好きなのは5分で食えるから。

ちさき:それはカレーが好きとかではなくて、そもそも食事に大して興味がない可能性が高いですよ。

修平:一人の昼飯で、10分以上時間かけた記憶がない。

今後COTENでどんな仕事がしたい?

修平:座組みの設計。世界史データベースのありようと、COTENという組織のありようの関係は、まだ議論の余地がある。
世界史データベースは公共性の高いものだけど、それを今はCOTENという1企業がやっている。でも世界史データベースの所有権は?となった時に、まだ議論が尽くされていない。

ちさき:今は株式会社という形を取っているけど、それがベストでは無いかもしれないってことだよね。

修平:公共性の高いものを一企業がやろうとするから、これまでに無い形で資金調達をせざるを得ない、みたいな構造になりやすい。
公共財なら税金使ってやれば良いんだけど、それを株式会社が無理くりやってるとも言えるじゃん。本来そうあるべきなのかは考えないといけない。

もしも世界史データベースが今あったら、自分はどんな使い方をしたい?

修平:その世界の一般人になりきって、その時代の空気感を味わいたい。例えば、宗教改革くらいの時代で、一般人としてそこにいて、カトリック教会大丈夫かよ?とか言って制裁されてみたい。

ちさき:???

修平:ごめん話が飛びすぎたわ。その時代の、「普通の感覚」みたいなものが、データベースから読み路れると嬉しい。7時に起きて、朝はこれこれをして、そしたら領主が来て、理不尽なことが起きて、みたいな(笑)。

ちさき:それってなぜなのか、理由言えたりする?

修平:今の自分が生きてる時代が当たり前じゃないことに癒されたいからかな。 僕らは時代に埋め込まれて生きているから、色々なものが変数ではないことが多い。生活するためには会社で働いてお金を得ないといけないとかさ。それって個人の力では、変えることは実質無理じゃん。
でも、「長い時間軸を取ると全ては変数なんだ」ということに、自分は癒される。自分の悩みが小さく思える。

ちさき:確かに、会社で働いて収入を得ないと生きていかれない時代って、歴史の長いスパンで見たらびっくりするほど短いもんね。

COTENメンバーの中でもっと知りたい人や、聞いてみたい質問はある?

修平:一人に向けてじゃないけど、一回「歴史ってなんですか?」というトークをしてみたい。「今日は明日の歴史」じゃん。皆何となく、ちょっと前のことを歴史として扱うけど、よく考えたら昨日だって歴史じゃん。仮に、人類の営みがもう5,000年続くとしたら、今この時代を生きる僕らは何を未来に残すべきか みたいな議論をしてみたい。

ちさき:陽夏も似たようなこと言っていたな。「現代をどう記述して未来へ届けるか」。

修平:あと、歴史には残ってない情報にも興味がある。日本列島の大きさって、旧石器時代は2倍あったらしいんだよ。だから今日本にある遺跡として僕らが認識しているものって、結構内陸にあるもの。かつて存在していたけど海の底に水没したものを、僕らは発掘できない。そういう「あったかもしれないけど、知らないもの」にも個人的には興味がある。

ちさき:物理的に失われている物事、というのもそうだし、記述者にとっては自明だったからとか、面白くなかったから記述されなかったこともあるよね。私もこのインタビュー、皆の発言を編集してカットとかもしているし。


ここまでお読みいただきありがとうございました!

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