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愛の不時着の沼におぼれて

2020年7月頃……
SNSで話題になっている愛の不時着とやらを見てみようと思ってNetflixに登録しました。
見始めて気づいたら真夜中。数時間寝て、また再開し、2日で完走。そのあとすぐに2周目に入りました。
何回見ても何回見ても頭が痛くなって頭痛薬をたくさん飲むほどの嗚咽号泣し、4か月ほど毎日不時着しか見ませんでした。


ちなみに平均80分×16話です。だまされたと思って見てみてください。大量の涙とティッシュとともに1日が一瞬で終わるけど、後悔はしません。
一瞬は言いすぎました、半日くらい←
あまり興味がない方、ここで引き返していただいて結構です。。。今回ばかりは。無理強いはしません。読んでくださる方。覚悟してくださいね?このブログを読み終わった後、そのままNetflixに登録し23時間くらいが一瞬で消えます。
あとネタバレおおありです!!

⇨あらすじ

韓国ソウルの財閥令嬢ユン・セリはパラグライダーの事故で、北朝鮮に不時着し、そこでイケメン長身の特殊部隊将校リ・ジョンヒョクに助けられる。
跡取り争いで骨肉の争いをする財閥に生まれ、親からの愛も兄弟への信頼も全くもらえず成長したセリは、若くして家から独立し大手ファッション会社を設立し大成功を収める若手やり手女社長だったが、食事をするときも何をするときも、人生を通して孤独だった。
そんな彼女が38度線という究極の境界線を事故で越えてしまい出会ったのが、北朝鮮の無表情寡黙な元ピアニストの特殊部隊将校であり第五中隊の中隊長リジョンヒョク。
普段はその事実を隠しているがなんと北朝鮮№3ともいわれる総政治局長の息子だった。お父さんの跡を継いで軍に入ったお兄さんが上官の陰謀により殺されたことによって、彼はピアニストを目指しスイスに留学中だったが夢を断念し、愛する人(=兄)を失った悲しみで、愛も笑顔も夢もすべての感情も無にし軍人になったのだった。

⇨キスがなんと5回!!(ぽっぽー❤)

え?少なすぎません?って思うの私だけ?wすぐに、ぎゅーちゅーするフランス映画に慣れすぎ?w

 1.北朝鮮編でセリが舟渡しで帰国するときに見つかってしまい、その場を逃れようとリジョンヒョクからセリにキス。
ちなみに前日にジュモクが南朝鮮のドラマではピンチの時の男女はキスで乗り切ると聞いて、実行した模様。(会って5日目くらい)
 2.北朝鮮編、リジョンヒョクがセリを守り撃たれたため、セリは帰国の機会を見送ってリジョンヒョクを病院に連れて行き、セリが輸血したことで命を救われたことを知った中隊長からセリにキス。(会って15日くらい?)
 3.北朝鮮編のラスト、セリが徒歩で38度線を越えるとき、リジョンヒョクが1歩だけ軍事境界線を越えセリを引き留めキス。(出会って1か月)
 4.韓国編、セリがリジョンヒョクをかばって撃たれ入院しているときにベッドで、撃たれた傷の話をしていて、ジョンヒョクは体中の傷跡を自慢げに話し、最後に「鼻も傷になってるの」(ウソ)と顔を近づけて見てもらい、チュッ。(3ヶ月前後)
 5.スイスにて再会したとき。
シーンとしては2回。パラグライダーで着地した時と、ピクニック。(3年後)

こんなにもキスの回数が少ないのに、二人が思いあっていることがわかる2人の演技と緻密な脚本・世界観が素晴らしい。
1回目と2回目のポッポは、「あのポッポはどういう意味にするか」ということをセリがジョンヒョクに問う場面が印象的です。


4話 #1 さっきのキスは?……(中略)……何か説明が必要じゃない?


7話 #33 私たちには3つのオプションがあります……(中略)……一つ目。昨日のことはなかったことにして、いままでどおりに行動する……(続)

まだお互いへの気持ちが不確かな2人が、相手が負担に思わないように「意味のないキス」だとわざわざ言葉にして合意する。
3回目以降はお互い愛し合ってるのを確信しあっているからこそ、気持ちのあふれたキスをします。
1.3.5.回目は国境を越えた(越えようとした)時、2.4回目はそれぞれの母国でお互いを守るために銃に撃たれ、意識が戻ったとき。
ちなみにキスは全部リジョンヒョクさんからなんです。

⇨「サランへ」(さらんはお)

有名な言葉、サランへ「愛してる」です。
いやぁこの言葉も全然言わない。でもフランス人もまあ言わないか(いつも比較対象が日本人じゃなくてフランス人w)
自分を差し置いてお互いがお互いのことを大切に思ってるのに言葉にしないんですよね。
言葉にしなくても行動に表すって(わざと表しているわけじゃなくて、相手のことを思いやりすぎて行動になってる)こういうことなんだなぁと思い知らされます。まとめてみました。

1.セリ→リジョンヒョク
北朝鮮編の後半、リ家パパ(総政治局長)にさらわれたセリが携帯でリジョンヒョクに電話することが許され、最後に泣きながらサランへ。

8話 #90 
JH:……どこにいても僕が探しに行けるから
セリ:愛してます

2.リジョンヒョク→セリ
韓国編、セリがリジョンヒョクをかばって撃たれ意識を取り戻したときに、リジョンヒョクが泣きながらサランハオ。

14話 #29 愛してます。この言葉を言えなくなるかと思って本当に怖かったです。

韓国編はもうラブラブですよね。
なんてったって、12時間以上も人1人がやっと通れる穴を休まず匍匐前進して好きな女性を守るために韓国に行ったんですもの。
でもセリが撃たれるまで言葉にしないんですよね。
JHのすべての行動はユンセリのためのものなのに。それはもうお互いがわかってることだけど、セリが負担に思うから、自分がどうなるかわからないから…JHは言葉にこの時までできなかった。そんなJHの想いがあふれてしまった泣きながらのサランハオ。

3.セリ⇔リジョンヒョク
韓国編ラスト、軍事境界線で抱き合うシーン。お互いサランヘ言い合う。

16話 #18 
JH:心から…、待って祈れば…、会いたい人に会えるかって聞きましたね?きっと会えます。愛してます。
セリ:愛してます。愛してる…

※番外編. 本の背表紙横読みサランへ
セリ→リジョンヒョク 北朝鮮編ラスト。舎宅の部屋の本棚にセリが残していく。
リジョンヒョク→セリ 韓国編ラスト。上記のお返しに「1番伝えたい言葉」としてリジョンヒョクがセリの部屋の本棚に残していく。

こんなに愛し合ってるのに、行動の端々から命を懸けてお互いを愛しているのがわかるのに、これだけしか言葉にしない。
2人のサランハオな行動もまとめてみたいけど、このままここに書いてたら終わらない気がするので、まとめられる気がしたら、別の記事にてまとめることにしよう。

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⇨強く自立した2人

2人の設定は32歳(※wikiより)、2人ともそれぞれのの生活の中で1人の大人としてお互いを愛していくんです。
男のほうが立場が強い、家柄に差がある、財力が違う、などということは全くなく平等であり、対等にお互いに向き合います。

🔳リ・ジョンヒョク

北朝鮮の特殊部隊将校で大尉。父親は北朝鮮№3ともいわれる総政治局長。
普段は一介の中隊長として前哨地で勤務している。
ピアノの名手で、スイスに留学してピアニストを目指していたが、軍人になった兄が殺され、父の跡をついで夢半ばで軍人になる。愛する人(=兄)を失った悲しみから、未来を想像することも、冗談を言うことも、笑うことも、深く眠ることも、誰かを愛することもなく、感情なく過ごしている。
中学の時の同級生の婚約者ソ・ダンがいるが、ジョンヒョクは中学時代のダンを覚えておらず、婚約してから10年、会った回数は親を含めての食事会も含めて7回目である。
北に不時着したユンセリを保護し生活に招き入れ、自ら(と父親の権力)の力で彼女を守り、母国へ帰そうと命を懸ける。

⇒リジョンヒョクは、会って5日後のセリを南に返すために、2万ウォンのテレホンカードを2枚(1人1枚(リさん見送りのため))を舟渡のために使う、なんのためらいもなく。一生会わない(とその当時は思っている)他人のためにだ。

3話 #43 
チス:2万ウォン分の電話カードを1枚くれと言っています。
ジュモク、ウンドン:へっ!!2万ウォンも!!がめついな。

≪参考≫
洗顔用の冷水:50ウォン
洗顔用の温水:100ウォン
写真館の証明写真:5枚で5000ウォン

🔳ユン・セリ

韓国の財閥令嬢だが、家を飛び出しファッション会社を起業し大成功を収めるやり手女社長。
兄が2人おり、自分は愛人の子で母親から嫌われている(と思っている)ので家族仲はとても悪く、愛された記憶もなく、友達もおらず孤独である。
美人でモテモテでありよくフライデーされる。

⇒セリは、自分を守るために38度線を越えたリさんのために、渡韓した翌日に2500万ウォン(1ウォン=0.09円)(約250万円)のスーツ一式を含む、これの何倍もの量の服を買ってあげます。

11話#40 私はツバメ…それも超上位クラスの超ラグジュアリーまツバメだって言ったでしょ。リ・ジョンヒョクさんはいま、瓢を割るフンブになったんだってば。今からブラックカードを使いまくるのよ

これからわかるように、2人とも上位1%に入る家柄の2人であり、バリバリ自分の仕事を持ち、大変なお金持ちの二人です。
愛の不時着では、強く社会的にも高い立場にいる二人が、ありえない境遇で出会い、恋に落ちていく過程が本当に丁寧に描かれています。
恋してはいけない相手だと二人とも誰よりもわかっているからこそ、相手を思う直接的な言葉「愛してる、好き」などを驚くほど口にしません。

ですが、お互いを本当に大切に思い、自分の人生より相手の幸せを願い、相手の隣にいなくても相手が幸せに暮らせるように、お互いがお互いを思ってする行動の数々は見ていて涙が止まりません。

ものすごく美しい顔をした二人が、「愛している」とも言わずに相手を心から愛していく様は、現代の口だけで行動に移せない人や、自己中心的な行動をする現代人に、本当の愛とはなにか行動で表してくれているような気がします。

永遠に書けるので、第1回はここまでにします。
次はフェミニズムの部分や、対比など細かく追っていけたらいいなぁと思います。
また今回は主演二人以外には全くフォーカスできていないので、徐々に助演カップルにも焦点を当てていきたいと思います。

ここまで読んでくださった方いらっしゃるのかなぁ?w
ここまでたどり着いた方は、ぜひいいねやコメントお願いいたします。
ありがとうございました。
次回もお楽しみに!!



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