炉内温度測定器『CurveX』Q&A:溜まった測定データの一括削除方法について


測定データの一括削除について

『CurveX』シリーズは、測定開始から測定終了までの1サイクルを1データとして記録し、データロガー本体に自動保存をします。
この測定データは、PCと接続することで詳細な情報を得たり、データをPCに抽出(バックアップ)することができます。

測定を重ねていくと、データロガー本体にどんどん測定データが蓄積され、どのデータがどれであるかの管理が大変になっていきます。
溜まった測定データは定期的に一括削除をいただくことが推奨されます。

下記に、各データロガーの測定データ一括削除方法についてご説明します。

※本作業を行う前に、必ず測定データはPCへ抽出(バックアップ)を行ってください。

各データロガーの測定データ削除方法

CurveX4

CurveX4は製品仕様紹介にて、「50,000点/ブロック、最大20ブロックまで保存」となっておりますが、一部のロガーにおいてメモリ点数の上限に達するまで、20ブロックを超えてどんどん測定データを保存することがございます。
場合によっては100を超え、管理において大変となってしまいますので、こまめにデータの削除を行っていただくことを推奨します。

(1) データロガーの電源をOFFにします。

(2) STOPボタンを押し続けたまま、データロガーの電源ボタンを1回押し、電源をONにします。

(3) そのまま15秒間、STOPボタンを押し続けます。この間、ピーという音が鳴り続けますが、正しい状態です。

(4) 15秒経つと、ピッピッピッピッという音が鳴り、LOGINGのランプ(3つ並んだランプの内一番左のランプです)が赤く点灯し、その後消灯します。

これでデータの一括削除が完了です。

CurveX3スタンダード

基本的には10ブロックまで生成された後、次の測定では一番古い測定データを上書きする形で11個目のデータが生成されます。
一括で全てのデータを削除する方法は下記の通りです。

(1) 電源を入れて、メインメニューの[測定条件の設定]をタップします。

(2) [記憶領域の分割]をタップします。

(3) [10]の項目にチェックマーク✓がついています。この状態が、ロガー内部に最大10個の測定データを溜める状態です。

(4) [1]をタップします。すると「Warning This action will overwrite existing logdata」という画面が表示されますが、[OK]をタップします。
すると[1]の項目にチェックマーク✓がつきます。

(5) 再度[10]をタップします。同じく「Warning」の文面が出ますが[OK]をタップします。
すると[10]の項目にチェックマーク✓がつきます。

(6) 左上の[<]をタップします。この時に「設定を保存しますか?」の画面が表示されるので、[OK]をタップします。

これでデータの一括削除が完了です。

CurveX3ベーシック

CurveX3スタンダードと同様に、基本的には10ブロックまで生成された後、次の測定では一番古い測定データを上書きする形で11個目のデータが生成されます。
しかし、申し訳ございませんが、本モデルにはデータの一括削除機能がございません。

CURVE-X2

CURVE-X2は、データロガーの電池を一度取り除くことで、測定精度以外の内部設定がすべて消去され、工場出荷時の状態に戻ります。
日付時刻についてもリセットされますので、作業後は改めて時刻設定をしてください。
時刻設定の手順は下記にてご紹介しています。


CurveXが、今後も貴社の品質管理・省エネにご活用いただけますと幸いに存じます。

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