【1122magazine】遠距離&フリーランスだった2人が、結婚を機に名古屋で会社を設立 自分たちが幸せであり続け、後世に受け継がれるものを残したい 【Vivicious Works Japan】
【#1122 magazine WEBコンテンツ2月号】
「いい夫婦にはいい文化がある」をコンセプトに
毎年11月22日に発行しているフリーペーパー #1122 magazine
WEB版では毎月22日に本誌から一部抜粋して更新をしています。
今回は、「Vivicious Works Japan」の記事から一部抜粋してご紹介。
※本誌は現在配布を終了し、HPにて全ページ閲覧可能となっております。
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フィットネス業界で、パーソナルトレーナー、フィットネスインストラクターとして各々が個人で活躍してきた和裕さん・和香さん夫妻。それぞれの強みがあるからこそ折り合いをつけなければいけない部分が多かったが、年齢を重ねるごとに価値観や考え方が自然と合ってきたという。
会社設立当初にぶつかった話などから、和裕さん・和香さん夫婦のパートナーシップの在り方を紐解く。
#ワークスタイルの違いでぶつかった過去
――ご夫婦でぶつかった経験はありますか?それをどう乗り越えましたか?
和香さん 法人化した当初は、お互い仕事の仕方に対する違いがありました。法人化したとはいえ、2016年までは自社スタジオ(事務所)がない状態で、自宅からそれぞれが契約しているフィットネスクラブに出向く生活をしていました。その時期、私は家でデスクワークをしていたこともあって、朝起きてすぐや、寝る直前まで仕事をしちゃっていました。かずさんにとっての家は仕事場ではなく、くつろぐ場所だったので、仕事とプライベートの線引きをどういう風にしていくかでぶつかって話し合いをしたことがありました。
和裕さん 当時は今みたいにオンライン会議などもなかった時代だったので、僕がストレスを感じたんだと思います。家に部屋はいくつかあったとしても、片やソファーに座ってテレビを見ていて、片やテーブルに座ってがむしゃらに仕事をしている状態ってどちらにとってもストレスになると思うんですよね。
フリーランス時代は深夜まで仕事をするのが当たり前だったので気持ちはわかるんですが、さすがに0時すぎてもやっていたらちょっと待ってってなりますよね。いろいろ話をする中で、最終的に「仕事が終わったら『今日は閉店!』って言おう」と提案しました(笑) 閉店後も仕事の話を少しはしちゃっていますが、いい線引きにはなっています。
和香さん ある種の宣言ですよね。今でこそ業務時間外でも「相談していい?」と言うと相談に乗ってくれますが、当時のかずさんは仕事の時間、プライベートの時間とはっきり分けたかったんだと思います。
私も最近は夜まで粘れなくなったので、自ずと早く切り上げるようになりました。深夜までやることが当たり前だと思っていましたが、メンタルを壊したことで生活習慣を見直したんですよね。それがきっかけで、かずさんとも自然とリズムが合ってきた気がします。
#相手を見ながら 、時には自ら宣言して、距離感を保つ
ーーお互いにとって“心地よい距離感”をどのように見つけられていきましたか?
和裕さん まずは自分自身が居心地が良いかどうかがすごく大事だと思います。恋愛段階とは違い、結婚して夫婦になると、気持ちや想いが良い意味でトーンダウンしていくと思います。ずっと一緒にいることのストレスや、ひとりになりたい気分などを繰り返す中で、相手のパターンがわかってきましたね。今はひとりにしたほうがいいな、今は話しかけてフォローしたほうがいいな、などのバランスが、夫婦ならではなのかもしれないですけど、空気としてわかってきますね。
僕もたまには遠出してゴルフに行きますし、和香さんは和香さんで、急に「ひとりで仕事に集中したい!」と言って、ひきこもって仕事をし出したこともありました(笑) その時僕は特に何も言わずにそっとしていました。僕らって本来は何をやるにも一緒にやりたいタイプなんですけど、一人で公園を散歩したり、美術館に行ったりすることもありだと最近思えるようになりました。
和香さん 私たちは8歳離れているので、人間的にもまだまだ追いつかない部分もあったりして、もちろん年齢だけが理由ではないですが、かずさんを尊敬している部分があるのも、良い距離感が保てている理由の一つだと思います。リスペクトの気持ちもありつつ、お互いの元々の性格や雰囲気からだいぶわかるようになって、お互い「無理しないでおこう」とは言っています。たとえミーティングする日時を決めていたとしても、その時にやってあまり成果が出なそうだなと思ったらやらないです。私たちは「ここは仕事として決めたんだから何が何でもしっかりやるよ」という感じではないです。自ら「ちょっと休み取るよ」って言います(笑) 元々個人事業主だったので、お休みすることが言いにくいというか、常に走っていないと不安な時期もあったんですが、自分が良いコンディションでないと良い仕事も生み出せないし、走り続けられないということが今はわかっているので、「ちょっと休むね」「ちょっと遊びに行ってくるね」みたいな感じで、お互いに宣言して距離感を保てている部分もあります。
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