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2-5 QC(品質管理)とパレート図

QC(Quality Control)活動とは

小集団で現場に身近な小さな課題を見つけ、解決し
それが、積み重なって大きな改善につなげる仕組みです。

活動の流れ

  1. 課題の選定

  2. 現状把握

  3. 目標の設定

  4. 要因分析

  5. 対策の立案・実施

  6. 効果の確認

  7. 歯止め

  8. 展開

  9. PDCA

パレート図

パレート図はこのQC活動の
2.現状把握
3.目標の設定
で使用します。

目的と目標

ところで、目的と目標の違いって何でしょう?
簡単に言うと
目的は方向
目標は量
つまり、目的と目標は
方向と大きさを持ったベクトルを表しています。

目的

QC活動では目的を現状把握という定量分析から導きます。
まずは、実際に何がどれくらい悪いのかを数字で判定します。
具体例を見てみましょう

現状把握のパレート図

このパレート図から次のことが読み取れます
(1)不良品3は75件発生していて、これが全体の29%を占めている。
(2)不良品4は65件発生していて、不良品3と合わせると全体の54%を占めている。

目標

同じようにこのパレート図から次のことが読み取れます
(1)不良品3を改善のターゲットとすれば全体で最大29%の改善が見込める
(2)不良品3と不良品4を改善のターゲットとすれば全体で最大54%の改善が見込める

つまり、改善目標を30%以上としたいときは
不良品3だけの改善では達成できないことになります。

要因分析

ここで、例えば
不良品3と不良品4、そして不良品2の共通部品が不良の原因と判明すれば
改善の見込みは最大70%となります。

このように
目標をどこに置くかで、改善のやり方も変わってきます。

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