失敗しても、きっと大丈夫。
たくさんの失敗を“許容”できる環境が必要
失敗も成功も自分で体験しないと学びにならない
周囲に相談できる仕組みや柔軟な受け止めが重要
他責や自責でなく「どうすれば改善できる?」に意識を向ける
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1. はじめに
失敗は本来とても大切な「学びのチャンス」です。
私自身、組織で“火消し役”を任され、炎上案件の対応に追われながら、何度も失敗を経験してきました。様々なサイズ感のリーダーでも失敗を経験させていただいています。
その度に落ち込んで「もうダメだ…」と思ったものの、失敗は振り返ると必ず自分を成長させてくれる不思議な存在でもありました。
この記事では、私自身の具体的な失敗談と、そこから得た学びをご紹介します。「失敗しても大丈夫だよ」と自分にも周りにも言える、ちょっとした“ゆとり”を一緒につくっていけたら嬉しいです。
2. 失敗を「怖い」から「学びたい」に変えるヒント
2-1. 失敗を許せる組織や環境を目指すことに【こだわる】
そういう組織であるべきですし、そういう組織に身を置けているか意識してみてください。難しいです、正直。ただ、諦めずにこだわることが大切だと思っています。
失敗する人は、言い訳をせず最後までチャレンジし続けることが大切。
見守る人は、途中で中途半端に介入しない許容値まで失敗させてあげる。
ここでポイントになるのが、「ゆらぎ」や「余白」をチームに許す空気づくりです。完璧を求めすぎず、「ちょっとぐらいダメでもまぁ大丈夫」と思えるだけで、新しい挑戦がずっと楽になります。
2-2. 心が折れそうなときに意識したいこと
「失敗は自分の価値を否定するものではない」
起きた事象とあなたの価値は別物です。
「自分が思うほど周りは責めていない」
起きた事象に対して影響のあった周囲の人間ですら「恥をかいたり怒られるのが自分じゃなくて良かった」程度です。
それ以外の人間はそれほど関心はありません。
理屈からいっても、
具体的に責められる → 組織として助けるべき
影響を責める → 自分に影響が出ないようにするべきだった
責められない → そもそも何も影響が無い
人格を否定してくる → 事象そのものの改善の影響力が無い
と、周囲の言動を解釈してみてください。
「失敗が目の前の状況を終わりにするわけではなく、次のスタート」
周囲は失敗の事象ではなく、あなたがどう向き合って失敗をどう挽回するかだけを見ています。応援を受けるのも真摯に向き合っているときのみです。
2-3. 他責にも自責にも偏らない、しなやかなマインドセット
失敗したとき、つい「○○のせいでこうなった…」と他責の気持ちになってしまったり、逆に「全部自分が悪いんだ…」と過度に自分を責めてしまうことはありませんか? 実はどちらの極端にも偏ると、次の行動を起こしにくくなってしまいます。
そこで大切にしたいのが、「責めるでもなく、責められるでもない」という考え方です。
事実を客観的に整理する
「どこで何が起こったのか」「自分はどんな行動をとったのか」
原因をひもとくときは、あくまで改善のため
「何がどう影響して、この結果になったんだろう?」
適度な自己肯定感をキープする
「人間だから失敗もある。でも、その分だけ次はうまくやれるはず」
こうして考えると、失敗を誰かのせいにするでも、すべてを自分のせいにするでもない、ちょうど良い立ち位置が見つけられます。
大事なのは「何を学び、どう次へ活かすか」。うまくいかなかった原因を探るのは、その先の成長のため——そう思うだけで、心が少し軽くなるはずです。
振り返ってみたって、出来ないことは出来ないし、無理だったものは無理だったな、と感じることも多々あります。
だったら、じゃあどうしたら良かったのか。
ただそこのみに思考を置き次に活かします。
出来ないものを「出来る」って答えてしまっていなかったか。
上手くいくはず無いだろう…と思っているのに放置していなかったか。
3. 私の失敗経験談
3-1. 言い訳ばかりして逃げたけれど…
とあるゲーム案件のアセットリーダーを担当していたとき、私は途中でどうにも対応しきれなくなってしまいました。そこで別の方に任せることになったのですが、その際、ついつい自分を正当化する言葉をたくさん並べてしまったんです。
苦しかったのは事実でも、もっと最後まで足掻いて学べたはずだった…と、今でも後悔しています。
しかし、その後悔があったからこそ、「次に同じ状況になったときは、最後まで逃げないで学びに変えよう」と強く思えるようになりました。今は、メンバーが同じ立場になったときには「大丈夫だよ、手は抜かずにやれるところまでやろう」と声をかけるようにしています。
振り返ってみて、当時私が欲しかったのは【撤退ライン】です。
私も出来もしないこと、私がやれそうに無いものをさも当たり前のように割り当てられ、そもそも座組も不足していて進みもしないものを管理させられていました。
〇〇までにここまで出来たら続ける、出来ていなかったら体制を変える
など、撤退ラインの合意形成が出来ていませんでした。
3-2. 部下のチャレンジを奪ってしまった失敗
今度は私が“見守る側”だったときの話です。部下が進めていたプロジェクトの途中で口を出しすぎてしまい、成果を横取りされたような気持ちにさせてしまったことがあります。
さらに途中でそれに気が付き、介入を途中でやめたために、部下はより大きな失敗を重ねる羽目に…。結果的に、一番大事な「学びの機会」を奪ってしまった上に失敗を重ねさせてしまうことになってしまいました。
逆に、早めに介入しすぎて成功はしたけれど、その部下は失敗経験も成功体験も積めず、結果的に「自分で乗り越えた」という自信が生まれないまま終わってしまったこともあります。この経験からわかったのは、失敗も成功も自分で体験してこそ、本当の意味での成長になるということです。
4. 失敗には3段階ある
失敗するのは怖い。でも実は、失敗にもステップやレベルがあるんです。下記の3段階を知っておくだけでも、不安を整理しやすくなります。
段階①:うまくいっていないことに気づいていない
ここでやるべきこと
ゴールやステップを明確にする(プロジェクトでも作品づくりでも、目指す完成形と必要な手順、想定される壁を共有)
定期的に状況を振り返る場をもつ(たとえば週1回、客観的に進捗を見直すミーティングなど)
相談のハードルを下げる(気軽に「ちょっと困ってるんだけど…」と言える空気づくり)
段階②:失敗に気づいているが言い出せない
ここでやるべきこと
感情をオフにして事実を整理できる場づくり
「こういう状況なんだ」と客観的にまとめるシートなどがあると便利
責めない姿勢で、一緒に問題解決を探す
「一緒に考えよう」「どこが大変?」と、まずは受け止める
“どうすれば前に進めるか”に集中
過去の反省はきちんとしつつも、改善策を前向きに話し合う
段階③:慣れすぎて油断している
ここでやるべきこと
役割のローテーションや新しいことへの挑戦
マンネリ化を防ぐため、他の業務やポジションにトライしてみる
属人化を避けるための棚卸し
担当者以外でも回せるように、情報を開示し合う習慣をつくる
合意形成にはしっかり時間をかける
「慣れてるから変えたくない…」という抵抗も多い段階。丁寧に話し合うことが大切
5. まとめ~失敗からはじまる成長ストーリー
どんなに才能のあるクリエイターさんでも、失敗はつきものです。むしろ、「失敗しても大丈夫」と思える余裕があるからこそ、チャレンジのハードルが下がり、革新的な作品が生まれていくのではないでしょうか。
たくさんの失敗を“許容”できる環境が必要
失敗も成功も自分で体験しないと学びにならない
周囲に相談できる仕組みや柔軟な受け止めが重要
他責や自責でなく「どうすれば改善できる?」に意識を向ける
全世界の人々がちょっとづつでも誰かの失敗を自分に影響が無い範囲で受け止めてあげられれば世界ってもっと豊かになるはずなんですけどね。
人類にはもうちょっと余裕や余白、余力が必要なのかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。この記事が、もしも何かの役に立てたり考えるきっかけになれたら、スキなどリアクションを気軽にいただけると嬉しいです!