342. 中国児童の1年生から4年生までの等価球面屈折の軌跡

Trajectories of spherical equivalent refraction from grades 1 to 4 in Chinese children

Li Y, Guo L, Zhang J, Tang X, Zhao F, Hu Y, Guo Y, Du X, Yang X, Lu C. BMC Public Health. 2023 Dec 13;23(1):2500. doi: 10.1186/s12889-023-17420-x. PMID: 38093233.


背景:小児の等価球面屈折(spherical equivalent refraction:SER)発達の軌跡は依然として不明である。本研究の目的は、中国人小児の1~4年生におけるSERの軌跡を明らかにすること。

方法:この前向きコホート研究では、中国広州市の2つの地区で無作為に選ばれた12の公立小学校の1年生の非近視児童1226人を対象とした。2018年11月から2022年3月にかけて、4期にわたる眼科検査と質問紙調査を実施した。グループベースの軌跡モデリングを用いて、1~4年生におけるSERの軌跡を探索した。

結果:5つの軌跡はすべて上昇傾向を示し、2年生以降に上昇速度が速くなった。sharp-発育群(n = 44)、high-発育群(n = 136)、rapid-発育群(n = 237)の小児は、それぞれ2年生、3年生、4年生の前に近視を発症した。SERの発達速度は、近視になっても比較的高いレベルを維持し、近視前とほぼ同じであった。非近視群の中等度発育群(n = 418)と低度発育群(n = 391)は、4年生前に近視にならなかった。小学1年生におけるいくつかの特徴は、性別、眼軸長、近視の両親の数、居住地、学業成績、屋外活動時間など、SERの軌跡と独立して関連していた。ベースライン特性に基づいて、各グループに属する確率を予測するモデルを構築した。

結論:近視への介入は、小学校1年生または就学前の年齢で開始するのが最善である。介入が間に合わなかった場合、sharp-発育群、high-発育群、rapid-発育群の各グループに属する可能性が高い子どもにとって、最も遅い介入時期は1年生、2年生、3年生になる可能性がある。上記の確率は、我々が確立したモデルを用いて予測できるかもしれない。さらに、近視の子供に対する介入も無視できない。

※コメント
やはり早めに近視進行抑制への介入をする事で、予防線を張った方が、後々の近視に対する蟠りも減るようです。
Japanese dataもほしいですね👀

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