9.11映像の世紀バタフライエフェクト 2024/09/11 #112

九月十一日の朝に9.11の『映像の世紀バタフライエフェクト』を観る。日本人犠牲者の遺族、父親たちの物語であり、作中、遺族の方が、みんな忘れちゃうよね、と言っていたのが印象的だった。その点、「映像の世紀」は毎年ちゃんとその日に合わせた話題を扱い、忘れないための努力をしているからこちらも観て思い出させられている。正直ネタ切れで焼き直しみたいな回もあるけれど、今回は「新しい」映像も多く、久しぶりに良い回だった。

9.11のヘイトクライムで、中東系の二人を殺害しひとりに重傷を負わせた白人至上主義者の男が、死刑判決を受けるのだが、その後、生き残った被害者と対話し、改心して赦しをえる話は、以前どこかで読んだことのあるような気がするのだが何の本だったか思い出せない。

『アメリカン・スナイパー』の話もあった。映画は観たが原作は読んでいない。読みたい。


きのうは帰りに少し時間があって、お気に入りのカフェへ寄り、ガトーショコラと、ホンジュラスの深煎りでひと休みをする。至福、である。

このお店はブレンドも美味しいが、きのうは何となくシングルの豆を飲みたい気分で、ガトーショコラと合わせるなら苦めが良いかな、とフレンチローストのなかからホンジュラスを選んだが、ちょうど読んでいた『バイオリン狂騒曲』で、事件の重要参考人がホンジュラスにいる、と云う件があって、無意識に影響されたていたのかもしれない。

東野さやか訳ははじめて読んでいる。調べてみたら、ワシントン・ポー・シリーズの訳者でもあるらしい。読んでみたいな、ワシントン・ポー。

そういえば、ひとりの作家を書かれた順に追いかけていきたい、と云う衝動にしばしば駆られ、巧くできた試しがないのだけれど、それを作家ではなく翻訳者でやってみる、と云うのもなかなか愉しいかもしれない、と思い立つ。今は(と云うか今後数年間は)あまり複雑な文学を読める環境ではなさそうなので、この翻訳者などを足掛かりに、海外エンタメ文学の世界に浸るのも悪くないかもしれない、などと思ったりする。

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