「気分はグルービー」を追いかけて:7小節目
「気分はグルービー」という漫画をご存知でしょうか?
週刊少年チャンピオン1981年52号から1984年22号まで
連載されたある地方の高校生バンドの物語です。
ここでは単行本と雑誌掲載版の違いや登場楽器、音楽やグッズなど
気が付いた事を書いていこうと思っています。
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まずは単行本第3巻と雑誌掲載版の違いから
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第20話 スプリング・スキャンダル!! 雑誌:82年19号
第25話 あの口約束は!? 雑誌:82年24号
ネットでこの2冊は購入できました。
それら以外は国会図書館にて閲覧しました。
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まず、細かい部分だと、漢数字←アラビア数字だったり、
いちばん←一番 など、単行本のフォーマット変更?部分が
数点ですがあります。
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P.5 第20話 スプリング・スキャンダル!!
一番大きな変更点が1か所存在します。
扉絵が加筆、というより差し替えです。雑誌版には存在しません。
元々は見開き(フルカラー)2ページのイラストからのスタートでした。
画像1、2
これも単行本のフォーマットに対しての変更
かと思われます。
大抵の単行本は漫画が始まる最初のページが
奇数から始まっているからです。
(1つ前の4ページ目はいわゆる目次ページ)
単行本だとP.5:モノクロ、P.6~P.19まで(元が)カラー画質で、
P.5の扉絵が異質な理由がそういう事だったというのが判明しました。
25話 あの口約束は!? P.117~
カラー13ページ+白黒8ページ
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相違点はこんなところです。
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次は気になった部分
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第3巻カバー表紙
赤い電話ボックス
元々はイギリスの電話ボックスですが輸入されて
日本にも存在していました。
昔のCMやドラマでも登場していました。
https://www.youtube.com/watch?v=QJHIWlqQqoA
最近は公衆電話自体見かけなくなりましたが
ネットで調べたら都内にオブジェとして残っているらしいです。
http://www.shirokanedai-fudosan.jp/blog/entry-89916/
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P.43 奥田のポーズ、ケンジのシャツ
奥田のギターを弾くポーズは
ロックンロールの名曲「ジョニーBグッド」のチャック・ベリーが
始めたダックウォークと呼ばれるアクション
話によると演奏中にズボンのベルトが切れて
ズボンが下がるのを気にして始めたアクションらしいです。
ケンジのシャツには RAY CHARLES の文字
個人的にはRCサクセションの忌野清志郎がテレビに出演された際
番組MCから下唇の下の髭について聞かれ、
レイ・チャールズの名前を出していたので知っておりました。
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P.58 TODO JAPAN TOUR
TOTOのもじりなのか、トッド・ラングレンのもじりなのか...
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P.118 バドワイザー
昔の缶のデザインと形状が好きでした。
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P.134 ジャックダニエル
テネシーウィスキー
ヴァンヘイレンのボーカル、デヴィッド・リー・ロスや
元ベーシスト、マイケル・アンソニーが
ライブ中に1瓶飲み干したり
ベースのデザインがジャックダニエルの瓶だったり
ジャックダニエル=ロックというイメージが個人的には強いです。
画像10、11
当時、ウィスキーには「級」があって
ジャックダニエルは所謂「特級」扱い。
まともに買うと1本6000円くらいしたはずです。
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次回は第4巻について書きます。
※このコラムは2019年10月17日にフェイスブックにて公開した文章を転載したものです。