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「気分はグルービー」を追いかけて:10小節目

「気分はグルービー」という漫画をご存知でしょうか?

週刊少年チャンピオン1981年52号から1984年22号まで

連載されたある地方の高校生バンドの物語です。

ここでは単行本と雑誌掲載版の違いや登場楽器、音楽やグッズなど

気が付いた事を書いていこうと思っています。

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まずは単行本第6巻と雑誌掲載版の違いから

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第53話 やさしい雨   雑誌:82年52号

第56話 憂歌(ブルース)雑誌:83年3号

この2冊は購入できました。

それら以外は国会図書館にて閲覧しました。

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P.57 死刑台のエレベータ― より

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画像1 左部分が加筆

左コマ 加筆:雑誌版は広告

第53話 やさしい雨

雑誌版:フルカラー2ページ+白黒16ページ

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画像2 雑誌ではフルカラー2ページ

P.157 ヨーロッパへ行こう!! より

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画像3 左下加筆(雑誌では広告)

左下コマ 加筆:雑誌版は広告

P.176 結婚したい女 より

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画像4 雑誌では離して(誤)

雑誌版が誤字:離さない →単行本(正)放さない

P.185 憂歌(ブルース)

雑誌版:カラー13ページ+白黒6ページ

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画像5 カラーページ

あと漢数字、一部漢字が変換されていました。

こんなところです。

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楽器類について

表紙

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画像6

ヒサコが弾いているのはテレキャスター

ヘッドのロゴ、ストリングガイド、ボディのネックジョイント部など

70年代後期の仕様っぽく描かれているがフェンダーの文字が

はっきりとは書いていないので特定は難しいです

後ろに描かれているカタログ類

左上:フェンダー、右上:イバニーズ、左下:ヤマハ、右下:パール

同一デザインのカタログを探しましたが確認できず。

恐らくデザイン上それっぽくロゴを配置した創作ではないかと思います。

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P.71 画像7

画像7 謎のギター

謎のギター

アコギなのかエレキなのかボディ部分が描かれていない

ギブソンタイプのヘッドなのにネック裏に通称スカンク

(フェンダー系ギターに採用されたネック加工跡)があります。

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ヒサコのアパートにあるキーボード

P.96 画像8,P.100 画像9

画像8 ヒサコのキーボード
画像9 ヒサコのキーボード

コルグのシンフォニックピアノが酷似

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画像11

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P.133 画像12 一光堂スタジオ キーボード

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側面に「KORG」のステッカーらしきものが貼ってあるので

コルグ社製に思われがちですが、スタンド板状になっているので

先述のヤマハのCP-30ではないかと思われます。

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※CP-30は上蓋(カバー)が2部品から構成しており

その上蓋が左右のスタンド部分として活用できます。

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その他

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P.45 第49話 死刑台のエレベータ―

タイトルは1958年制作のフランス映画から

マイルス・デイヴィスが音楽を担当

https://www.youtube.com/watch?v=Wc4tT-55ZzI

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P.65 画像14

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レコードジャケット

1981年発表 BORO 愛

「大阪で生まれた女」が有名

BOROの4枚目のアルバム

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次回は第7巻のお話です。
※このコラムは2019年11月4日にフェイスブックにて公開した文章を転載したものです。

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