「気分はグルービー」を追いかけて:15小節目
「気分はグルービー」という漫画をご存知でしょうか?
週刊少年チャンピオン1981年52号から1984年22号まで
連載されたある地方の高校生バンドの物語です。
ここでは単行本と雑誌掲載版の違いや登場楽器、音楽やグッズなど
気が付いた事を書いていこうと思っています。
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まずは単行本第10巻と雑誌掲載版の違いから
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第90話 東関東地区予選・Bブロック!!(後編) 83年43号
第93話 ぐでんぐでん!! 83年46号
この2冊が購入できました。
その他相当分の雑誌は全て国会図書館にて閲覧しました。
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加筆、変更箇所
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P.48 コマ外部分のセリフ(歌い 踊り)が雑誌版ではありませんでした。
単行本化の際に補足説明として追記されたものと推測します。
後のシーンでも同様でした。
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画像2 P,59
左部分が加筆
雑誌版では公告が入っていました。
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P.67~ 第90話 東関東地区予選・Bブロック!!(後編)
雑誌ではカラー16P+白黒4Pの構成でした。
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P.125~ 第93話 ぐでんぐでん!!
雑誌ではカラー7P+白黒10Pの構成でした。
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次は楽器について
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第10巻表紙から 画像5
表紙には中央に大きく描いてあるのはストラトキャスター
稲村が使用している設定
左側、フィルムのコマで登場しているエフェクターは不明。
70年代の国産物に似ています。
右側、フィルムのコマで登場しているのが2段式オルガン、
稲村が弾いているギター:おそらくアリアプロ
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P.5 扉絵 画像6
フライングVのマイケルシェンカーモデル。
元はギブソンのフライングVを改造。ペイントとピックガードを
白黒の2トーンに、ツマミはフェンダーのストラトキャスターのノブを使用
80年代前半にはグレコ、アリアプロ、バーニー(フェルナンデス)+α...色々なメーカーがこぞって
コピーモデルを製造販売しておりました。
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P.10 稲村のギターとヒサコのキーボード 画像8
先述とかぶりますが、稲村はアリアプロⅡのPE-R150を付属のピックガードを取り付けた状態で使用。
画像9(画像はPE-R80)
ヒサコのキーボードは右に2段オルガン(恐らくKORG BX3)と
フェンダーローズピアノ。こちらも天板の形状が
実物と異なって描かれています。
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P.47 夢の中に出てくる楽器 画像10
右:パールのコンガ
近年のパール製とは金具形状が異なります。
右から2番目:レスポールカスタム
ギターの指板が白く描かれていますが
塗り忘れでなければ70年代後期に発売された
メイプル指板使用のレスポールカスタムを
描いた可能性があります。ザック・ワイルドが
(改造)使用していました。
左:ムーグ(当時はそう呼ばれていました。今はモーグ)
Libertioan
若干ボタン類のレイアウトが異なりますが
ボディラインが特徴的なので間違いないと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=18DI4kV0oeg
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次回に続きます。
※このコラムは2019年11月23日にフェイスブックにて公開した文章を転載したものです。