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こすふぃーのバーチャル・ポートレート講座

はじめに

わたくしはもともと文字とアイコンだけの存在だったのですけれど,Vカツのからだを手に入れて以来,いろんな世界に遊びに行っては自撮り写真を撮ってマストドンやツィッタに投稿してますの。

かれこれもう2年半ちかくになるかしら?撮り続けた自撮り写真は1000枚以上‥‥そろそろわたくしなりのバーチャル・ポートレートのコツ?みたいなものも蓄積してきた気がしますの。せっかくですのでまとめてみたいと思いますわ!

STEP 1. 角度をあわせましょう

今回はここで写真を撮りたいと思います!

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まず初めに意識するのは,光源とカメラの位置ですわ。

この写真の場合,左前から光がさしていますわね。カメラは‥‥わたくしの背より高い位置から見下ろすアングルですの。

この角度に合わせてVカツ側を調整していきますわ。

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Vカツの画面ですわね。事前に設定しておくのは‥‥コンフィグの”ブルームの強さ”を0に,“背景の種類”を単色に‥‥あとはお好みですわ。背景色は自分が使わない色から選びましょう。よく使われるのはグリーンバックといって明るい緑色ですけれど‥‥わたくしだと目の色と被ってしまいますの。この明るい紫をよく使ってますわ。

Vカツの初期状態では,真正面に光源があって照らされていますの。これを”ライトの向き調整”で,先ほどの風景に合わせていきますわ。

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こんな感じかしら。ここで大切なのは,光源もカメラ位置もあまり厳密な方向にこだわらないことですわ!

モデルにもよりますけれど‥‥やっぱり,顔の影が気になるときはありますわよね。

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わたくしたちが撮っているのはバーチャル・ポートレートで,決して合成写真ではありませんの。
ざっくりと右か左かくらいは合わせて,あとは見栄え重視で行きましょう!おもいきって順光/逆光に寄せてしまうのも良くってよ!


STEP 2. 色を合わせましょう

Vカツのスクリーンショットから背景色を抜いて,大きさを合わせて乗せたのがこちらの画像ですわ。

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このままでも良いのですけれど,ちょっと風景から浮いていますわね。

この違和感は,風景とVカツの照明の違いに由来しますの。Vカツやカスタムキャスト(のデフォルト設定)は,強力なライトがたっくさん用意された撮影スタジオで煌々と照らされて写真を撮られている状態ですの。

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とーっても天気のいい真昼間の風景なら,そのままVカツスクリーンショットを合わせても問題ありませんわ。そうでないときはちょっと画面から浮いてしまいますの……。

そこで!色合いを調整して自然な風合いに整えていきますわ!


調整の基本は,“輝度”と“彩度”ですの。

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わたくしはCorel PHOTO-PAINTを使っていますけれど,PowerPointや無料のGIMPにも同様の機能がありますわ。

まず輝度(明るさ)を画面に合わせて下げて,それで生じた色の違和感※を彩度を下げることで補正する‥‥というのが基本の手順ですの。

(※ Corel PHOTO-PAINTだと,肌の赤みが強くなってしまいますの。このあたりは使用しているソフトによると思いますわ。)

あとはもう試行錯誤ですわ。

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こんなかんじかしら?


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大きく輝度を下げるときは,さらにコントラストも少し下げてみましょう。

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夕日に照らされているときは,色温度を下げるのも良いですわね。



STEP 3. 影を落としましょう

次のポイントは影ですわ。“そこにいる感”を出すにはたいせつですわね。光源の向きによって,いくつか作り方がありますの

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くっきりとした影が,自分の後ろ(もしくは前)にながーく落ちる場合は,そのまま自分のシルエットを影にしてしまいましょう。


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自分の姿を複製して,輝度をめいいっぱい小さくして影にしますわ。

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あとは斜めに変形して,少し縦につぶします。

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すこしぼかして,透明度を下げて自分の後ろに配置して‥‥完成ですわ。


周囲の影を見ながら,ぼかし具合や影の濃さを調整しましょう。

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逆光の場合も同じ要領ですわ

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お手軽なのがこの方法の利点ですわね。


パターン2

真上に近い位置から照らされて影が長く伸びない場合や,斜め上から照らされて影が横に伸びている場合は,Vカツで影を作りましょう!

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こちらの写真では,ほぼ真上‥すこし右側から太陽に照らされていますわ。このとき先述の方法だとすこし変になってしまいます。

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こういう場合は,太陽の視点でVカツスクリーンショットを撮りましょう。わたくしのつむじの右前あたり?に太陽が当たってますので,その方向を正面にして撮影します。

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先ほどと同様に大きさと角度を合わせて黒くして…

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縦につぶして完成ですわ。

この方法はちょーっと面倒なのですけれど,そこそこ正確な影が作れるのが利点ですの。

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繰り返しになりますけれど,影が物理的に正確かどうかはあまり重要ではなくってよ。わたくしたちが撮っているのは合成写真ではなくてバーチャル・ポートレートですもの。

見栄えと手間を相談してパターン1と使い分けましょう。


パターン3

室内や曇り空など足元にぼんやりとした影が落ちる場合は,そのままペンで黒丸を描いてぼかして影にしましょう。

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お手軽ですわね!これで十分な場合もたくさんありますわ。


パターン4

椅子に座ったりベットに寝転んでいて,自分の体が触れている部分にぼんやり影が落ちている場合は,パターン1の変則型で対応しますわ。

黒くしてぼかした自分のシルエットを,ほとんど変形・移動させずにそのまま自分の後ろに重ねますの。体が触れている部分以外のシルエットは消しゴムで消してしまいましょう

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パターン5

いろいろな影のつけ方を紹介してきましたけれど‥‥これらのテクニックを使わないことも同じくらい重要なテクニックですわ。

風景写真を撮る段階から,影を落とさなくて良い/落としやすいアングルを意識しておくと,ちょっと楽になりますの。


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バストアップは定番ですわね

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こと影の省力化について言えば,「逆光は勝利」ですの。

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地形を利用していますわ。

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影の中に自分の影を入れてしまうのも良いですわね。

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影を落とすにしても,目立たないようにできるだけ画面外に追い出してしまうとぐっと楽になりますわ。


まとめ


照明とカメラの角度を意識しましょう。

風景にあわせて輝度と彩度を落とすことで上手くなじみますわ。

影をつけるとぐっと“そこにいる感”が増しますの。

バーチャル・ポートレートは合成写真ではありませんわ。自由に素敵な写真を撮りましょう!

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それではみなさま,たのしいVポートレートライフを!

ごきげんよう!




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