コスパの良い歯科情報
はじてまして
某国立大学卒業後 歯科医師をしているコスパ歯医者と申します。
当noteは専門家的見地から歯科治療を受ける方、同業歯科医の方へコスパの良い情報を発信する目的で作成しています。
少しずつですが、更新していく予定なので参考にしていただけると嬉しいです☺️
構成としては
・患者にとってコスパの良い情報
・歯科医にとってコスパの良い情報
の2本立てです。
では、まず歯科治療における意外と知らないコスパ情報!
素材に金をかけろ
です。
どういうことかと言うと、治療した際に保険でやるか自由診療でやるかとみなさんも聞かれる機会があるのではないでしょうか。
そこで専門家としての意見は繰り返しになりますが、
素材に金かけろ
です。
まずは、自由診療が何かというところから始めましょう。
<自由診療とは、治療として、国の承認を受けるための全段階を満たしておらず、有効性などが公的に確認されていないので『保険診療』として扱われないものです。>
※再生医療ポータルから引用
Google検索するとこのようにでてきます。
これには大きく2つのタイプの診療があります
1.有効性が公的に確認されていないもの
2.国の承認受けられないもの
具体例をあげてみます。
1のケースは難病の新薬などがあります。
有効性はあるものの治験などを行うほどケースが足りないため公的に確認できていないため国の支援を受けられません。
2はどうでしょう。
美容医療など、有効性はあるが国の承認を受けられないもの。これが相当します。
日本の国民皆保険制度では病気や事故に伴う疾病を対象に国が支払いを一部負担してくれるものとなっています。
当然、病気や事故に伴わない美容医療には保険診療はできません。
1でも2でもない歯科治療の自由診療ってなんなの?ってわけですが、これにはちゃんとカラクリがあります。
誤解を恐れずに言えば国民皆保険制度とは
病気が治ればいいでしょってことです。
例えば一般的ながん治療などは高額な医療費がかかりますが、標準治療は確立しているため、同一の治療によって疾病が治るか治らないかという結果をもたらすので国が負担してくれるわけです。
同じ治療を受けたAさんとBさんに受けた治療でもたらされる結果は治ったor治っていないの2パターンのみです(厳密には合併症の有無など違いはありますが)
では、
歯科治療も一緒じゃんと思うかもしれませんがそれは違います。
繰り返しになりますが、国民皆保険制度では治ればOKというベースがあります。
虫歯の後被せることになる場合、保険治療では銀歯、CAD/CAM冠という2種類が認められています。
国)虫歯取ったら噛めなくなったからこいつら被せた!ほらっ噛めるようになったでしょ(治ったでしょ)ってことです。
現在、歯科診療費は国民医療費の7%とされています。そこに高価な素材(金やセラミック)などを国が負担することになったらたちまち国の医療費は膨れ上がります。
そりゃ国は認めませんよね。
だって良い素材ならみんなそうしたいに決まってますからね。
インプラントも同じです。
患者)歯がなくなった
→国)入れ歯かブリッジすればほら治った
こういうことです。
こう言った背景から歯科治療においては昔から自由診療がしばしば行われるという歴史があるわけです。
歯科医院でよく自由診療を勧められる。
お金儲けしようとしてるんじゃ…
→基本的には違います。(そういう輩がいることも否定はしませんが)
だってセラミックや金の被せ物、インプラントの方が審美性や予防的観点、物性で優れているんだもの。
歯医者で保険の銀歯とか入れている人まずいないと思いますよ笑
てなわけで、僕が最初にお伝えしたいことは
素材に金かけろ
ってことでした。
歯科治療の自由診療ではほかにも顕微鏡を使った治療や矯正治療などありますが、これらはまた説明すると長くなりそうなので今回はここまでにします。
長文読んでいただきありがとうございました。随時更新しますので、よろしければフォローください。
最後に、、、
ここまで読んだけど「自分が歯医者だから自由診療させるために記事を書いている」
と感じる方がもしかしたらいるかもしれませんので、補足します。
少し乱暴な言い方になってしまいますが、お金儲けしたいのであれば医院名や身元を公開して歯科医院のWebPageに書きます。
この記事を読んで少しでもコスパよく歯科治療を受けられるひとが増えればうれしいです。