この本いいよ!vol.8〜節分と小鬼と少女の可愛いお話
『おにたのぼうし』
あまんきみこ著 いわさきちひろ絵
まず、表紙の絵が素晴らしい。
なんてかわいらしい。おにた、って言うから鬼の子供の名前なのかな?なんて思いながら想像を膨らます。
鬼のこどもが、節分の夜に、病気のお母さんを看病している女の子の家を訪問する話。
ラストは悲しいお別れ。
子供の心から手にとる様にわかってしまう、動作や話し方の書き方ってあるんだな〜と感心してしまう。
そして、少し首を傾けて相手をみていたり、という何気ない仕草がかわいい、そんな繊細な子ども動きまで描いてしまう、いわさきちひろの絵。とても短いお話だけど、心優しい子オニと
心優しい女の子の、心が洗われて、泣きたくなるお話でした。