「 デザイン S_D さま × コスモテックのコラボレーション 」
こんにちは、コスモテックの現場の前田です。
昨今、同人関係のデザインに携わっていらっしゃる S_D さまとコスモテック間で生み出す作品や製品が数多くあります。今回はその一部をご紹介させていただきます。
◉ 「 紙×箔完全お任せ名刺・しおり作成 」
今やコスモテックの大人気商品と言っても過言ではないのが 紙×箔 お任せシリーズ。僭越ながら、私が 「 お客さまの図案に合わせて紙や箔を選ばせていただきたい 」 と思ったことがキッカケで生み出されたものです。
下記は、名刺としおりのまとめです。
名刺は通年、不定期にしおりは期間限定でコスモテックのウェブショップ 「 コスモテックサンプル直売所 」 でご注文いただくことができます。
上のまとめをご覧いただくと、 S_D さまにデザインをご依頼されたお客さまの数に驚かされます。そして、さまざまな世界観やお客さまのご要望にお応えする S_D さまのひきだしの多さは圧巻です。
お客さまからコスモテックへ名刺やしおりの製作をご注文いただく際、図案を拝見した時に、 「 これはきっと S_D さまのデザインかもしれない? 」 と感じることも多々あります。
お客さまからいただく声にも 「 S_D さまのデザインで、コスモテックで箔押ししたかった。 」 というものを多くいただく機会があります。紙と箔をお任せいただき、 S_D さまの図案に合う紙選び、箔選びを私が加工現場で行う際、さまざまな紙・色とりどりの箔を組み合わせても仕上がりがうまい具合に着地・表現できるような、さり気無いやさしさに溢れるデザインだなぁと感じます。
また、 S_D さまもデザインの本数を積み重ねることで、箔押し加工の表現の幅は確実に広がっており、「 ここまでは箔押しで表現可能、ここは難しい。 」 のさじ加減と見極めが絶妙で、箔押し加工の使い方が秀悦であると感じます。お客さまの、そして、 S_D さまデザインによる変幻自在の名刺、しおりは上記のまとめをぜひご覧ください!
◉ 加工の立ち会いを行うことも
コスモテックのお任せシリーズのみならず、同人関係の印刷物でも S_D さまのデザインによる製作物への加工のご依頼をよくいただきます。主に本のカバーや表紙への繊細な全面箔押し加工、全面エンボス加工が多い印象です。
同人誌を製作するうえで、 「 箔押し加工はコスモテックで! 」 と行う場合、ご依頼くださるお客さまが同人印刷会社とコスモテックとの間に入って印刷物のハンドリングを行う必要が出てくるのですが、その一手間をかけてでも 「 コスモテックで箔を押して欲しい! 」 という熱意は計り知れないほど熱く、加工の現場としてもその気持ちや思いに応えるべく、誠心誠意ご対応させていただいております。
お客さまが S_D さまにデザインをご依頼してコスモテックで箔押しする際、お客さまと S_D さまがご一緒に箔押し加工の立ち会いを行ってくださることが稀にあります。
紙色と箔色の組み合わせから仕上がりが想像し難い場合や全面箔押し加工するうえで図案が繊細で加工の難易度が非常に高いことが予想される場合など、デザインされた S_D さまもご依頼主であるお客さまと一緒になって、加工の現場へ駆けつけてくださるのです。
「 これはお客さまにとって本当に心強いだろうな。 」
と私は思います。全ての製作物を通して加工立ち会いが成されることはないのですが、お客さまや S_D さまのご都合が合えば、このような瞬間が実現します。加工立ち会いでは、お客さま、S_D さま、そしてコスモテックが三位一体となって、その場で意見を出し合って、
「 この箔色で押したらどうだろうか? 」
「 あと少し強めの圧をかけて箔を押して欲しい! 」
など、さまざまなアプローチや微調整、検証が繰り返し行われます。
S_D さまへデザインをご依頼されたお客さまも、その場で S_D さまへアドバイスを求めたり、逆に S_D さまや私がお客さまのお気持ちやご意見を直接うかがうこともできます。その場・その瞬間で臨機応変に仕様を変化させたり、生み出すこともできて、まるで即興のジャズ演奏を3者で行っているような感覚にも似ていてワクワクします。
◉ 「 箔押し機 」 の図案をデザイン
創刊からちょうど50号となった 「 デザインのひきだし50 」( グラフィック社編集部 )の特集は現代の印刷加工大全。日本全国の印刷加工に従事する約100社がつくった実物付録サンプルが収録されています。
コスモテックもその一社として参加させていただいているのですが、掲載いただくにあたっての編集部からのご要望は 「 あなたの会社の一番得意な印刷加工を教えてください! 」 というものでした。
印刷加工大全という特集名と、一番得意な加工……
すぐに私の頭に出てきたのは、コスモテックといえばやっぱり箔押し。箔押しといえば、金箔押しがきっと一番伝わり易いということ。掲載に向けて 「 いさぎよく金箔押しで一発勝負。製作付録も一点勝負。 」 という加工プランを思いつきました。
そして、箔押しで表現する図案についてです。
実は50号の付録のお話をいただく数ヶ月ほど前に、コスモテックから S_D さまへ今後コスモテックで展開予定のデザイン( 図案 )のご依頼をさせていただいておりました。その図案が付録のデザイン・イメージとしてもぴったりだったため、 S_D さまが制作して下さった図案をそのまま使い、印刷加工大全の付録としてコスモテックで箔押し加工しました。
コスモテックの箔押しの現場で実際の箔押し機を S_D さまにご覧いただき、素敵な図案に起こしていただきました。箔押し機がメインのモチーフとして、どん! と伝わり易く中央に配置されております。機械の目盛りやボタン、さらによく見ると普段の仕事道具などもサイズ感の大小を変え散りばめられています。
コスモテックの会社ロゴも加えていただきました。
箔押し加工し、機械から紙が出てくる様子や、コスモテックの 「 コスモを小宇宙ととらえ 」 宇宙空間のような雰囲気がでるように、そして星の煌めきであるキラキラ感を箔押しのキラキラにかけてみたりと、図案を通して、コスモテックの大切にしている『 遊び心 』 を感じることができます。
制作いただいた図案はこのようにコスモテックの箔押し加工から生まれる製品・作品がより輝きを増すようにとの S_D さまの願いが込められているデザインなのです。 「 箔押し機 」 の図案デザインの今後のグッズ展開もご期待ください! そして、コスモテックの箔押しが皆さまのより身近な存在でありますように…。
◉ 「 脳アパ 」 ってご存知ですか!?
2024年に発行が予定されている S_D さまの作品集に私がゲストとして招かれ、文章を執筆させていただく機会を頂戴しました。 S_D さまからのお題は自由。 「 さて、何を書こうか…。 」 と考え、『 箔押し道(どう)とわたし 』 という文章を一気に書き上げました。
自分でも驚いたのは、全8ページにも及んでしまったことです。
S_D さまからお声がけいただき、嬉しくもしっかりしなくては! と執筆に真剣に向かい合っていたら、気づけばなんと8ページにもなっておりました。これには私自身が驚きました。
私の毎日の仕事である箔押し加工はもちろん、 S_D さまとの出会いについても書かせていただきました。「 脳アパ 」 には私含めて多数のゲストの方々が執筆・参加されているそうなので、他のゲストの皆さまの内容も気になります。
また、ゲストとしての参加のみならず、S_D さま作品集 「 脳アパ 」 の表紙への箔押し加工もコスモテックが製作に携わらせていただくことになりそうなので、「 どんなデザインなのだろうか? 」 「 一体どのような箔押し表現なのだろうか? 」 と、こちらも今から胸が高まっております。
S_D さまの作品集 「 脳アパ 」 の最新情報は X( 旧Twitter ) にて、ハッシュタグ #脳アパ で調べてみてください。 制作陣の一員としても、読者としても、今から楽しみでなりません!
◉ デザイン S_D さま、箔押し コスモテック
時折、不定期ではありますが、下記のように S_D さまの X( 旧Twitter )上で、 S_D さまがデザインのご依頼受付を行っております。 S_D さまのデザインで、コスモテックで箔押しするお客さまはおかげさまで大変嬉しいことに数多くいらっしゃいます。
デザイン・図案制作するうえで 「 この点・線であればコスモテックならば箔押し表現できる 」 という判断・基準や感覚は S_D さまがコスモテックの箔押しの現場立ち会いを通して、または普段の何気ない会話、メールなどのやりとりを通しての互いの信頼関係からきっと生み出されていると私は感じます。
「 デザインは S_D さま、箔押しをコスモテックで! 」
「 S_D さまのデザインとコスモテックの箔押しの親和性! 」
というお客さまも今やたくさんいらっしゃいます。
今後もお客さま、そして S_D さまのご期待に寄り添えるような箔押し加工であり、加工技術をご提供できるよう、より一層精進して参ります。
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有限会社コスモテック 現場リーダー 前田瑠璃
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