「TOKYO MIDTOWN インビテーションカード」
こんにちは、現場の前田です。
今回お手伝いさせていただいたのは、草谷デザインの草谷隆文さまからのご依頼による TOKYO MIDTOWN のインビテーションカードです。
こちらのインビテーションカードは草谷さまご自身がデザインを手掛けられています。
インビテーションカードの箔押し部分をよく見ると、通常の箔押しとはちょっと異なる点が…。
箔押し部分に凹凸感のある細かな絵柄が施されているのが見えます。これは「 彩光腐食(さいこうふしょく) 」といって、金属版を2回に分けて腐食させることによって版の表面にテクスチャを表現した版で加工しました。
通常の版では2回押し( 箔押し、その後 型押し )しなければ表現することが難しいテクスチャを、なんと1回の加工で表現することができるのです!
『 彩光腐食版 』 のパターン見本
100種類を超えるパターンの中からデザイナーの草谷さまが選定
デザインのデータ上ではベタで制作
そこにパターンナンバー( SP-000 )を書き込みデザインする
インビテーションカードに使用されている用紙はアラベール(ホワイト)160kg。使用した「 彩光腐食 」のテクスチャは3種類。箔色はそれぞれ2号金・銀消し2B・37号金を使用しています。
■ 箔色:2号金
■ 彩光腐食パターン : SP-089
落ち着いた色合いの3種類の箔色に、採光腐食による繊細なテクスチャがより高級感や華やかさを演出しています。テクスチャをしっかりと魅せるため、加工の際は圧を強めにして加工しています。
■ 箔色:銀消し2B
■ 彩光腐食パターン : SP-050
「 彩光腐食 」が施されている部分と施されていない通常の箔押し部分の組み合わせ方もポイントです。2つの表現が合わさることで、よりデザインの表現の幅が広がります。
■ 箔色:37号金
■ 彩光腐食パターン : SP-069
また、3種のテクスチャの違いはもちろんですが、箔も艶ありと艶消しの箔を使用することによってテクスチャの見え方や雰囲気が変化します。
通常の箔押しとは一味違う表現をされたい時には「 彩光腐食版 」を是非、取り入れてみてはいかがでしょうか。
草谷さま、この度は「 彩光腐食版 」に挑戦させていただき、ありがとうございました!
【 箔押し加工 】
有限会社コスモテック 現場リーダー 前田瑠璃
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