「株式会社トリガー 2020年 年賀状」
こんにちは、現場の前田です。
今回は、アニメ制作会社トリガーさまの2020年の年賀状をお手伝いさせていただきました。トリガーさまの年賀状は、光栄なことに2016年から製作に携わらせていただき、今年でなんと5回目となります!
2020年の年賀状は、表裏合わせて3工程の加工です。
宛名面は、年賀マークをHK015ホロゴールドで箔押し加工を施しています。
一方、全面にグロスPP加工が施されツヤのある質感になっているイラスト面は、 「 2020 HAPPY NEW YEAR TRIGGER 」 の文字とキャラクターのフチ取りにHK015ホロゴールドで箔押し加工を、さらにキャラクターと背景の 「 慶福 」 の文字をエンボス加工でモリモリに盛り上げています。
ホロ箔のキラリとした輝きがキャラクターを引き立て、箔を使用せずエンボス加工のみで表現された 「 慶福 」 の文字が年賀状に力強さを出しています。
今回の加工で難しかったのが、このキャラクターのフチの箔押しと、モリモリに盛り上げたエンボス加工です。
フチの箔押しでは印刷位置との位置合わせが難しく、箔押し位置と印刷位置とでズレが生じるごとに、その都度、手作業で微妙な位置の調整をおこなっています。
そして、特に難しかったモリモリのエンボス加工!
昨年の年賀状も中央の 「 迎春 」 という文字とキャラクターをデボス加工によって盛り上げているのですが( ブログ参照 )、今年はちょっと特殊なエンボス加工によって、昨年よりも盛り上がりのレベルをぐぐぐッと上げています。
従来のエンボス加工は、加工面積や紙の目の流れ目によっても異なりますが、盛り上がりが強くなるほど紙にひび割れが生じてしまいます。
がっつり盛り上げようとすれば出てきてしまう紙のひび割れ… 悩ましい。
そこで、とあるベテランの職人さんに伝授していただいた 『 W( ダブル )エンボス加工 』 という、ちょっと特殊なエンボス加工をトリガーさまにご提案させて頂きました。
この方法ですと、紙のひび割れを抑えながらも従来よりもぐっと高く盛り上げることが出来、とても衝撃的な仕上がりを目指すことが出来ます。まさにトリガーさまの求めるイメージにぴったりだと確信しました。
『 W( ダブル )エンボス加工 』 をご採用頂いた2020年の年賀状は、昨年よりもガツンと立体感を感じられるインパクト大の仕上がりに!
また、「 慶福 」 の文字とキャラクターの盛り上げ方にほんのちょっぴり差を出すことでより立体感・奥行き感を演出することに成功しました。
年々驚きの仕様となっているトリガーさまの年賀状、今年も挑戦させていただき、ありがとうございました!
【 箔押し加工 】
有限会社コスモテック 現場リーダー 前田瑠璃
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