「JAXA レッテル風 ステッカー制作」
コスモテックの現場の前田です。
以前( 2021年 ) note の記事で、大変光栄なことに JAXA( 宇宙航空研究開発機構 )の 『 MMXステッカー 』 のデザインと加工でステッカー制作のお手伝いをさせていただいたことをご紹介しました。
5年前の年末
実は、JAXA( 宇宙航空研究開発機構 )とコスモテックの出会いは上記のMMXステッカー制作よりずっと前の、5年前( 2017年 )の年末までさかのぼります。
偶然 JAXA( 宇宙航空研究開発機構 )の当時のご担当者さまが箔押し印刷会社 コスモテックの仕事・活動を見つけてくださり、興味を持っていただいたことから意気投合したのがきっかけとなりました。
当時、JAXA( 宇宙航空研究開発機構 )のご担当者さまと一緒になってつくりあげた最初のステッカーは、今もなお Twitter をはじめとする SNS で話題にあがることがあります。制作から5年経った今でもご好評いただき、たびたび再生産することもあるのです。
JAXA( 宇宙航空研究開発機構 )、ご担当者さまとコスモテックの熱い思いが詰まったステッカーをお手に取ってくださった皆さまが喜んでくださる様子は SNS を介して伝わってきて、制作に携わった者としても嬉しい気持ちになります。
今回の note の記事は、2017年に制作のお手伝いをさせていただいた最初の 『 JAXA レッテル風 ステッカー 』 についてご紹介します。
現代版のレッテル仕様、その進化バージョン
当時、コスモテックのブログでこの最初のステッカーをご紹介させていただいた際はまだお取引が始まったばかりでしたので、ブログでは 『 ある研究機関 』 とお名前を伏せてご紹介していました。
5年の時を経て、こうして改めて JAXA( 宇宙航空研究開発機構 )との出会いのきっかけでもある最初のステッカーをご紹介することができ、振り返ってみるとあの時の興奮がまるで最近の出来事だったような不思議な感覚になります。
実はこの時、JAXA( 宇宙航空研究開発機構 )に青木( コスモテック )と共にご提案させていただいたステッカーは、先日私が note に記事を公開した 「 現代版のレッテル製作 」 の進化系なのです。
※ 下記は、2017年12月15日に青木がブログに公開した文章に、今回私が加筆・修正したのものです。
『 先人の残した天体図。今も変わらず天を仰ぎ見る現代の丸い窓から革新的なアイデアを発信し続けよう。 』 というコンセプトのもと、コスモテックにて作図し、デザインしました。描画はすべてハンドドローイングによるものです。
1677年に日本の天文学者・渋川春海が作った星図である 『 天文分野之図 』 の様な古図は、その現物をイメージして描き起こしたものです。
描画の手書きのラインがアナログ感を醸し出し
どこか懐かしさを感じる仕上がり
2017年 制作のお手伝いをさせていただいた JAXA のステッカーは、古の天体図と、先にあげた( note 記事 )レッテル製作の加工技術によって、過去と未来、古い技法と新しい素材などを融合させた 『 古くて新しいレッテル風ステッカー 』 を目指して制作に挑みました。
アナログの極致なのです
『 JAXA レッテル風 ステッカー 』 はアナログの印刷・加工技術の結晶のような仕様です。
インキを職人が練り上げ、特色3色の印刷は活版印刷しました。
さらに、ホログラムの箔押し、エンボス( 浮き出し )加工と続き、仕上げは 『 レッテル 』 の特徴でもある、切断面にほのかにインキを着色する技法で円形に型抜きして仕上げました。
活版印刷と箔押し、エンボス加工の合わせ技
上記の青木のコメントにもあるように、活版印刷・箔押し・エンボス加工の加圧によって 『 JAXA レッテル風 ステッカー 』 には奥行き感、立体感が生み出されています。また、マットシルバーの素材と合わさることで、近未来的な雰囲気も漂う仕上がりになりました。
驚くべきミスマッチ感がたまらなく面白い
「 日本を代表する研究機関である JAXA( 宇宙航空研究開発機構 )と、東京の片隅にある小さな加工所コスモテックが共に一つのモノづくりを共有しているということ自体の驚くべきミスマッチ感がたまらなく面白いよね!? 」
と、2017年当時 青木が興奮気味に話してくれたことは、今でも印象深く残っています。青木の言葉通り、この面白いミスマッチ感がどこか物語を彷彿させるように感じました。
JAXA( 宇宙航空研究開発機構 )とご一緒させていただき、ご提案と制作のお手伝いをさせていただいた最初のステッカーは、職人技・アナログ感満載で、印刷加工技術のかたまりなのです。
箔押しはホログラム箔を使用 見る角度によって虹色の光彩を放つ
その出来事自体が面白く、斬新に感じます。
制作過程を振り返ると当時の私は、「 JAXA( 宇宙航空研究開発機構 )の方々だけでなく、手にした方に是非あっと驚いて欲しい! 喜んで欲しい! 」 と強く思い、一生懸命 制作に臨ませていただきました。
この5年の間に、「 この JAXA のステッカー、絶対コスモテックさんで作っているはず! 」 と気づいてくださる方々がいらっしゃったり、「 箔押し、エンボスしていて、すごい豪華! 大切にします! 」 など、ステッカーをお手に取ってくださったお客さまからのありがたいお声の数々を目にしました。
活版印刷の圧による凹まし、エンボス加工による浮き出し
凸凹を生み出すことで現れる立体感
そのたびに、制作に携わることができて本当に光栄なことだったなと実感が湧き、今なおコスモテックにとって、そして私にとっても大きな励みになっております。
アナログの印刷加工技術の粋を結集
『 手のひらに載せると、この8センチの円から、私たち人類が古来から、そして未来へ持ち続けている宇宙への憧れへと心が開かれる。
どの時代にも月と星は美しく輝いていたことを改めて想起させてくれる。 』
【 箔押し加工 】
有限会社コスモテック 現場リーダー 前田瑠璃
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