痛みを知る
火山の噴火で吹き出す溶岩を見ていると、
あれは地球の血が吹き出しているようにも見えます。
傷口が裂け、そこから流れ出す痛々しいほどの血です。
地球は自ら血を流し再生しようとしている。
そう感じました。
もう随分前の話ですが、
マウイ島に行ったとき、現地に住む友人に
地元でも一部の人しか入らない森に
連れて行ってもらったことがあります。
いわゆる精霊が棲むような森です。
その森に入ると空気が違っていました。
何か普段には感じることのできないような
特別な感じるものがあった感覚を覚えています。
かつてはそうした感覚や自然の声を人間は聴き、
時には怖れ、時には有り難く、そして時には、
啓示のように聴いていたのでしょうね。
他人の痛みを知る、ということをよく聞きます。
それならば、自然の痛みも苦悩も
人間はもっと知るべきではないでしょうか。