【社内コンペ企画インタビュー】中華リノベーション
こんにちは。
流通事業を担当している横田です。
今回は今年で4回目を迎えた、当社のリノベーション商品企画の社内コンペ「NextGoodチャレンジ企画」について、お伝えしたいと思います。(noteでの紹介は初です)
本企画は、「多様化する暮らし方に向けた5年後のすまい」をテーマとして、実際のリノベーションマンションで企画を商品化し、販売までを行います。
社内外審査員が複数の観点で審査をして優勝チームが決まります。
参加者は社内の有志チームで構成され、今年は4チームがエントリー。
その1チームの企画についてお伝えします。
企画概要
■チーム
・チーム名:皮から餃子作れるチーム
・メンバー:古屋、藤澤、田、森
■コンセプト
陽光と光を愛する中国の間取りを日本の集合住宅へ
■物件data
・専有面積:70.42㎡
・間取り:3LDK
・築年月:1996年4月
・リノベーション区分:フルリノベーション
■エリア
埼玉県川口市
(日本一外国人が多く、中国人がその半数を占めており、行政のサポートも手厚いそうです!)
今回は建築を担当した田(でん)にインタビューしました!
Before&After図面
企画インタビュー
企画の進め方について
ー企画した背景について教えてください。
田:中華圏のお客様が増えていますが、中国と日本では住宅文化に違いがあるため、中国人の住宅文化を反映し、生活習慣を変えずに暮らせるリノベーションマンションを企画しました。
ー本企画はどのように進めたのですか?ー
田:私が中国出身ということもあり、中国の方のライフスタイルを紐解き、仮説を立てて、友人やSNSを通じて約40人の方にWEBアンケートに回答をいただき、チームメンバーで企画を組み立てていきました。
中国人の暮らしについての論文も読みました。
ー日本との違いとは具体的にどんなところですか?
田:以下3点が大きいと思います。
①風水を大切にする文化で、より南向きの重視度が高い傾向がある
②太陽の光を大事にしていて、洗濯物はバルコニーやサンルームで干す。
太陽の光で殺菌や消臭するイメージ
③友人が来てたくさんの料理でもてなす習慣があり、週末は友人も一緒にキッチンに立って、皆で料理をして食べる。
この生活スタイルをリノベーションに反映させました。
周辺環境について
ー現地周辺について教えてください
田:川口駅は東と西で雰囲気が違い、東側が商店街があり賑やかなイメージで、西側は住宅街で静かな印象があります。本マンションは西側にあります。駅からの現地までのアプローチは慣れるのに少し時間が掛かりそうですが、ファミリーが穏やかに暮らせそうなイメージを持ちました。
リノベーション工事前のお部屋について
ーお部屋の印象は?
田:2階のお部屋だったので、明るさはあまり期待していませんがでしたが、南側隣地に建物がなく、明るかったので、オープンキッチンが似合いそうなお部屋だなとイメージが沸きました。
ーお部屋の課題は?
田:北向きの玄関と独立したキッチンが暗いところですね。
商品企画について
ー中国の生活スタイルを再現する上で難しかった点を教えてください。
田:単純に生活スタイルを間取に当てはめるのではなく、毎日の生活動線を考えて間取を考えた時、洗濯物をサンルームで干せるようにすると、洗濯機はサンルームの近くにあった方が使いやすいです。
ですが、日本のマンションでは、洗濯機置き場は洗面室内にあることが多く、洗濯機置き場を移動させるところが難しかったです。
洗濯の排水は勾配(傾斜)がないと流れないので、洋室2のクロゼット横にあるPS(パイプスペース・マンション共用の排水を集める縦の管)に流すため、サンルームからPSまでの勾配を計算して、床下の高さが足りない分、床の高さを上げました。
もともと直床(じかゆか・コンクリートスラブの上に直接フローリングが貼られている状態)で床状態が良くなかったため、二重床(コンクリートスラブと床材の間に空間を取って二重構造の床になっていること)に変更したことで、二つの課題を一緒に解決できました。
二重床にした分、天井の高さが低くなってしまったので、室内空間は圧迫感を軽減することを意識しました。シーリング照明をなくして、ダウンライトとスポットライトにして天井をすっきり見せ、キッチンをオープンにして、開放感を意識しました。
ー特にこだわったところを教えてください。
田:以下2点です。
①サンルームと洋室(3)の生活提案
洗濯機を回す→干す→畳む→収納するまでを考えて、洗濯機置き場、収納、カウンターを作りました。床材は水に強い塩ビタイルを採用しました。
サンルームは日当たりが良く、気持ちの良い場所にあるので、カウンターを作って読書をしたりゆっくりとくつろげるような空間にしました。
サンルームへの入口は生活感を隠しつつ、柔らかい光が洋室3全体に届くようなロールスクリーンを選びました。
②中国の麺食文化を実現するキッチン
田:「麵食」とは粉食全般のことで、「麺」は中華圏で小麦粉を指し、中国では日常的に食べられています。
キッチンは天板がフラットで幅が広いものを採用し、作業スペースをなるべく大きく取りました。
横田:これならチーム名通り、皮から餃子が作れますね。
田:リビングダイニング側からでも作業ができるので、友人が来た時ににも皆でキッチンを囲むことができます。
販売面では中国語のパンフレットを作成したり、住宅購入後、中国からご家族やご友人が遊びにくることも想定して、契約者様に当社のホテルブランド「MIMARU」の宿泊券をプレゼントする企画もやっています。
来場者様にはクーポンをご用意しました。
ご家族で宿泊いただるタイプのホテルですよ。
お客様に届ける部分についてもチームで考えながら実現しました。ぜひ見学に来てほしいです。
インタビューを終えて感想
横田:チームの熱量が高くて、ついつい記事もボリュームたっぷりになってしまいました。企画から撮影まで、チームで楽しんで企画を作り上げている姿が印象的でした。
暮らす方の生活シーンを具体的に考えて商品に落とし込み、言われないと気づかない、住んでみないと気づかない気遣いがいくつも散りばめれているところが素敵だと思いました。
私がもしここに住んだら、ゆったりとしたキッチンで苦手な料理も楽しめるかも!と思いました。
物件概要・物件詳細
【売主|仲介手数料不要】コスモ川口アーバンフォルム参番館204|埼玉県川口市の中古マンション・リノベーションマンション情報【コスモスイニシア】 (cigr.co.jp)
※掲載の写真は、本物件を撮影(2022年12月)したものです。
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