【建築担当インタビューvol.7】ノバカネイチ富小路(山崎実業株式会社さまコラボ物件)(成約済)
こんにちは。
コスモスイニシアで流通事業を担当している馬場です。
今回は建築担当の寺坂にインタビューしてきました!
物件コンセプト:好きと暮らす、心満たされる住まい。
ー物件data
・京都府京都市下京区マンション
・築年月:1983年10月
・住戸専有面積:45.86㎡
・リフォーム前/後間取り:1LDK
―周辺環境について
馬場:現地周辺の印象について教えてください。
寺坂:京阪清水五条駅(※)が最寄りですが、地下鉄烏丸線 五条駅(※)や阪急の京都河原町駅(※)へも徒歩10分圏内で、駅周辺にはお店が多く、買い物にも行きやすいです。
また東へ5分ほど歩くと、鴨川(※)を望むことができるので、お散歩が気持ち良いだろうな~と思いました。
利便性もありつつ身近に自然を感じられる立地が魅力です。
ーBefore&After図面
―リノベーション工事前のお部屋について
馬場:リノベーション工事前のお部屋の印象は?
寺坂:リビングダイニングにある天窓が印象的でした。
その天窓や広いバルコニーから入る光で、室内は明るい印象でした。
また、このお部屋は最上階で、目の前に高い建物が少ないです。
コンパクトな物件で、そこまで大きな間取り変更はできないだろうな、と思ったので、間取り以外で何かお客様がときめくポイントを作りたいと考えました。
ーリノベーションのポイントについて
馬場:リノベーションのポイントについてお聞かせください。
寺坂:狭くても、「ここに住みたい!」と思っていただけるように、どんな要素があれば魅力に感じていただけるかをリサーチして作り上げたプロジェクトの、第一号物件がこのお部屋です。
商品の企画にあたり、京都でひとり暮らしをしているお客さまや弊社社員にインタビューをしました。また、過去に弊社マンションを購入された、ひとり暮らしの方からのアンケート内容を振り返るなどし、「あったらいいな」を形にしたリノベ―ション内容となっております!
また今回、山崎実業(株)さまとコラボレーションし、towerシリーズの商品を展示しているので、ご見学される方には、そこにも注目してご覧いただきたいです。
馬場:色々なリサーチを経て、物件のコンセプト「好きと暮らす、心満たされる住まい。」にたどり着いたのですね。このコンセプトに込められた想いについてお聞かせください。
寺坂:このコンセプトに行き着くまで、「コンパクトなお部屋を選ぶからこそのメリット」についても、プロジェクトチームでたくさん話しました。
一般的にお部屋が広くなるほど物件価格やランニングコストが高くなりますが、コンパクトな住戸を選ぶことで住まいにかかる費用を抑えることができます。
その分、立地や建物グレードを優先して物件を選ぶことができたり、美味しいものを食べたり、旅行に行ったりすることが可能になります。
またコンパクトなお部屋を選ぶことで、必然的にモノを厳選する必要がありますが、そうすることでモノに囚われない暮らし方ができることもメリットの一つだと思います。
モノを厳選する代わりに、多少値段が高くてもデザインや使い心地がいいものを集める。そうすればお部屋のどこを切り取ってもお気に入りの空間となり、心が満たされる毎日を送れると考えました。
馬場:素敵ですね。また、山崎実業(株)さまとコラボレーションしたとのことですが、具体的にどんな取り組みをされたのですか?
寺坂:マグネットを使った壁面収納を作り、山崎実業(株)さまのtowerシリーズを展示しています。展示している商品は山崎実業(株)さまの担当者さまにご相談をして選定いただきました。
(※展示している山崎実業(株)さまの商品は、販売価格に含まれておりません。)
キッチン・洗面室にはタカラスタンダード製エマウォール(ホーローという汚れが付きにくく落ちやすい素材でできたパネル。マグネット設置可能。)を採用し、「浮かせる収納」を提案しています。
インタビューでお話ししたお客様が、「浮かせる収納」を駆使して掃除のしやすい空間を上手に作っていらっしゃって、参考にさせていただきました。
浮かせることで水回りのぬめり対策になり、掃除がしやすいですし、使いたい時にさっと取り出せるのもポイントです。
またキッチンのシンク上には、小物を飾れるマグネットシェルフを設置してします。正面と下端にマグネットが付くのでラップや布巾、調理器具をつるすのに便利です。
今回は扉がないオープン棚にすることで、見映えするキッチンとなりました。ここにはお気に入りの小物を飾って、お料理を楽しんでいただきたいです。
また、お風呂にはシャンプーなどを置く棚が標準で設置されていますが、今回は取り組みの一環で、その棚を思い切って無くしています。
付属の棚だと小さい、使いづらいという声をいただくことがあるのですが、towerシリーズの製品には、お風呂で使えるアイテムが沢山用意されているので、お客さまご自身でアレンジして使えるほうが満足できるのではと考えました。(本物件のお風呂は、壁面にマグネットを設置することが可能です!)
馬場:素敵ですね。他に見てほしいリノベーションのポイントはどこですか?
寺坂:大きく分けると以下2つです。
① 動線に配慮にした効率的な間取り
コンパクトな間取りなので無駄な廊下を最小限にしています。またお部屋の中を行ったり来たりしなくてもいいように動線に配慮しています。
例えば玄関です。洋室だったところを一部玄関土間にして収納スペースを充実させています。
傘やエコバッグやコートなど、家の外でしか使わないモノって意外と多いんです。企画の際に実施したひとり暮らしの方のインタビューでも、玄関収納に靴以外のものをしまっている方が多くいらっしゃいました。
また、廊下に面していることが多い洗面室をリビング・ダイニングから入れる設計にしたこともこだわりです。
これもインタビューしたところ、洗面室は身だしなみを整える時に使いますが、お化粧はリビング・ダイニングでする方が多いことが分かりました。
立ってするのが嫌だったり、夏は暑くて冬は寒い空間で長時間滞在したくないという意見もありました。
リビング・ダイニングの中に洗面室を作ることで、洗面室にも空調が届きやすくなるよう配慮しました。
また洗面化粧台の横に、座ってお化粧等ができるカウンターを設けて、洗面室で身支度がしやすくなるようにしました。
② ウォークインクロゼットのある洋室
洋室は6帖→4.7帖に変更し、ゆったりとベッドを置けるスペースを確保しつつ、残りのスペースに大容量のウォークインクロゼットを作りました。
掃除機を充電しながらしまっていただけるように内部にコンセントを用意しています。
洋室はリビング・ダイニングの隣に位置していて、2枚の引き戸で仕切られています。
普段は引き戸を開けっぱなしにして、リビング・ダイニングとつなげた広々とした空間に。来客時は引き戸を閉めて、プライバシーを確保するなどシーンに応じて使い方を変えることができます。
―インタビューを終えて感想
洗面化粧台横のカウンターや、動線に配慮したシューズクロゼットなど、45.86㎡という限られた空間に、ワクワクがたくさん詰まっているなという印象でした。
特にキッチンや洗面室の壁にマグネットを貼れるようにするという発想は、ありそうでなかったものだと感じました。壁を活用することで、コンパクトでもいろいろなものを収納できるし、使いやすいし、我が家にも取り入れたいです・・・!
ー山崎実業(株)さまについて
※掲載の写真は、本物件を撮影(2022年10月)したものです。
家具・調度品は販売価格に含まれません。
※周辺環境データは2022年11月現在調べです。
※掲載の距離は現地所在棟のエントランスからの距離を示したもので、徒歩分数は80mを1分として算出(端数切り上げ)した概算時間です。
※京阪電鉄「清水五条」駅 3番出口…現地より徒歩7分/京都市営地下鉄烏丸線「五条」駅 1番出口…現地より徒歩8分/阪急京都線「京都河原町」駅 12番出口…現地より徒歩10分/鴨川(五条大橋を起点に算出)…現地より徒歩5分
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