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夢だった教員をやめたわけ⑧

教員になって11年目
初めて小さな学校に異動になりました

それまでは
地域の中心校のような
大きな学校でしたので
1学年1学級しかない
小さな学校は初めてでした

田舎でのんびりと教員生活が送れるかな
と期待しましたが

現実は全く正反対だったのです

学級担任=学年主任

その学年のことは全部一人で計画して進めなければなりません

遠足や社会科見学では
すべて1人で
行く場所を決めて
計画して
行き先の手配

全部の教科の授業を自分で考えて
準備して進めなければならない
(今までは両隣の先生に相談・協力して教材を作ったりもしていました)

とにかく忙しくて時間がないのです

ある程度手を抜けるところは抜くしかないと
思いましたが

私が何よりもつらいと感じたのは
管理職が自分のクラスや行動をすごく見ていることでした

朝職員室の私の机の上に
私のクラスの生徒の汚れた上靴がおいてあることもありました

靴箱に入っていなかった…というのです

"すみません 指導します"

こんなことが毎日のようにありました


1学年で1クラスということは学級担任は
6人しかいないことになります

すべてにおいて細かく決まりがあり
すごく提出物も多い
そしてそれを細かく見られる


学級のことだけでこんなに忙しいのに
こんなのいつやるの、、、


休日ぐらいは息子と遊んであげたいよ

…………

仕事は持ちかえれるものは家でやると決めていました

前任校では周囲の先生方が"あとはやっておくからお子さん迎えにいきなよ"と言ってくれていました

当時息子たちは3歳と4歳


新任校でも同じように勤務時間が過ぎたらなるべく早く帰ろうとしていたんです

するとある時

ベビーシッターのチラシを渡されました

心の中も頭の中も真っ暗になりました


"これは何"


朝7時から夕方まで保育園に預けているのに
それ以上私は我が子を人に頼まなければならないのか。。。と思うと情けなくなりました

その学校では
保護者の要望で勤務時間終了後に面談をすることも日常的に行われていたのです


…………………………………………

家に帰って息子たちに夕飯食べさせて
お風呂に入れて
さぁ寝ようと3人で布団に入ろうとした時に

学校から電話がきたことも

私のクラスの生徒の家が家事になったから今すぐ来られないか


両脇に甘えてくる息子たちがいる

生徒も心配

もう無理だなと思いました


…………………………………

やめよう

…………………………………


             つづく





 

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