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ブルーグレーの車

三宮駅を歩いてて思い出したこと

私が運転すると助手席にいた父はヒヤヒヤして
結局途中で運転を交代させられていた

父の車を本当は運転したかったけど
亡くなった後に鍵を挿しても
急に頑なにドアが一切開かなくなって
バッテリーも上がり
まるで運転するなと父に言われてるようだった

家族で私以外に運転する人はおらず
東京で車を持つのは無理があったので
結局車は手放した

なんとも言えないブルーグレーの車
古くなってあちこちがボロかったけど
いつも迎えに来てくれるから好きだった

本当は廃車にするはずだったけど、
おじの知り合いの業者さんが引き取りに来てくれて岡山のどこかで走っているらしい

物にも愛着が湧くもので
誰か良い家族にもらってもらってたらいいな
幸せだといいなと思ったりする

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りほ
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