ひとりごと英語をレベル分けしてみた②
日記表現をつぶやけば、
エピソード・トークもバッチリ!
ひとりごと英語のStep 2では、 日記に書くつもりで2文でつぶやきます。レベル 1は現在形で制限をかけたので、レベル 2では過去形にフォーカスしようと決めた際、イメージしたのが「日記」でした。日記なら過去の出来事や体験談が話題となるのも自然です。とは言え、あまり長々としたものではレベルが上がり過ぎてしまいます。
そこで日記の中でも最もシンプルな「2文日記」をモチーフとしました。この2文は、最初の一文が過去に起きた出来事や状態を表し、次の文がそれに対する感想や詳細の補足というシンプルな形式です。これってネイティブにHow was your day?(今日どうだった?)と聞かれた際、即答するにもちょうどいい長さですしね。
今日起きた出来事とその感想が英語で話せるスキルが身につけば、体験談やエピソード・トークの導入としては上出来です。英語のスピーキングにも自信が持てることでしょう。このStep 2での達成目標は下記です。
過去形では、過去のある1点(1期間)に注目した出来事や状況を表すことができます。以下に本文で登場した例文を見ていきましょう。
まずはIを主語にして「今日あった出来事」について英語で報告しましょう。 それから先日の出来事や幼少期など、少しずつ遠い過去についてもつぶやけるように練習してみてください。
used to...(かつては~したものだ)のよう なフレーズは、今と比較しながら過去を回想するのに便利な表現です。慣れてきたら、HeやWeなどI以外を主語にして過去の出来事を回想しましょう。 a sleepy guy(寝ぼけた男)のような表現を主語にしてつぶやけるようになれば、あなたの描写スキルもさらに前進です。
形容詞や感嘆文を使って、一言感想を述べよう!
Step 1では日常の動作を表現する基本動詞や句動詞に焦点を当て、1文でつぶやいてきました。
Step 2では英文が2文に増えたため、過去の出来 事をつぶやくとともに、その出来事に対する一言感想やリアクションをつけ 加える必要性が出てきました。そこで役立つのが、さまざまな感情を示す形容詞や感嘆文です。本文に登場した以下の例文を見てみましょう。
excitedは、人を主語にして「ワクワクして、興奮して」という意味を 表す形容詞です。一方、excitingは物や事柄を主語にして「ワクワクさせる、 興奮させる」という意味を表します。つまり上記のI was a little excited! (ちょっとワクワクした)は、視点を変えてIt was a little exciting!(それは少しワクワクさせるものだった)のように言うこともできるのです。
同じことはbored(退屈して)とboring(退屈させる)、annoyed(イ ライラして)とannoying(イライラさせる)などにも言えます(主語を間違えて例えばI was so annoying.と言うと「私はとてもウザい人間でした」 という意味になるので注意しましょう)。
以下にまとめたので、これらの表現をセットで覚えてしまいましょう。
上記に挙げた-edと-ingの感情を示す形容詞以外にも、Step 2では sweet(優しい)、stressful(ストレスの多い)、unpleasant(不快な、 嫌な)、crunchy(サクサクした)など、さまざまな形容詞が出てきました。 ぜひ何度も復習してみてください。
さらにHow+形容詞やWhat+名詞から成る感嘆文も、一言感想を述べるのに便利な表現です。これらの言い回しを用いて、自分の心の動きを英語でつぶやく表現力にさらに磨きをかけてください。
現在完了形を使って、小さな自慢話や経験談を 語ろう!
Step 2の後半で取り上げたのが、現在から過去をふり返って「今までのこと」を語るときに使う現在完了形です。
単純に過去形を用いる場合は現在とは切り離して語られます。一方、現在完了形を用いることで過去の出来事が今に影響していることを強調することができます。以下の例を見てみましょう。
Step 2では、現在完了形の「完了」「継続」「経験」の用法について取り 上げました。
「完了」の用法では Iʼve finished my work!(やっと仕事が終わった!)のように、今までにもう~したこと、「過去から続いてきたことが現在はもう完了している達成感や臨場感」に力点が置かれます。
今までかかりきりだったがついに達成した出来事や、ちょうど今起こったタイムリーな出来事をつぶやく際に使ってみてください。
一方、「継続」の用法ではMy friend has lived in Tokyo for two years.(友人は2年東京に住んでいる) のように、今まで続いていること、「過去から続いてきたことが現在も続いている持続感」が強調されます。
数年来続く趣味や習い事を自慢したり、長年の人間関係についてつぶ やく際にぜひ使ってみてください。
3つ目の「経験」の用法では、I feel like Iʼve experienced this before.(こ の場面、前に見た気がする)のように、今までに~したこと、過去の体験が今につながっていることが強調されます。
Have you (ever)...?([今までに]~したことは ありますか?)と質問された際はぜひIʼve...(私は~したことがあります) やIʼve never...(私は今まで~したことがありません)を使って答えてみてください。
助動詞を駆使して、過去回想にさらに彩りを!
その他にもStep 2では、Step 1で出てきた助動詞の発展形としてmay have...(~だったかもしれない)、should have...(~すべきだった)、 must have…(~したに違いない)なども取り上げました。
過去の出来事に対する後悔や当て推量、確信のある推理をつぶやくこれらのフレーズを使って表現力を磨けば、過去を回想してつぶやく際にも一段と自信が持てることでしょう。