2023年5月まとめ 雨宮天リサイタル体験記、夏木志朋先生スペース、テトリス1000時間、たかなん先生受賞
何となくボンヤリしたり、そこはかとない不快感があったり、感情が不安定になったり、これは一体何なのだ、と思っていたので、普通に季節の変わり目であり、5月病もどきと名前を付けることとした。五月病!? 違うんじゃね!? などと言い返されたり、混ぜっ返されると病状が悪化するのでやめてください。そういうのやめてください!(大声) おじさんでも、五月病には罹るんだ! 五月は正直体調不快感すごかった! みんな生きてるだけで本当に偉い、すごいとしみじみ思った、そんな五月。横になってる人は無理しないでヌルっと読んでいたければ幸いです。っていうかそのまま寝て?
LAWSON presents 第四回 雨宮天 音楽で彩るリサイタル体験記
2023年の五月は何と言っても、僕が大ファンであるところの超絶顔面強い鬼努力家作詞作曲可英検二級ウルトラスーパー声優雨宮天さんが開いたコンサートに尽きる。英検2級ってすごい事なのに、英検2級って言葉をつけるとすごく安っぽく見えてしまうな? 次から抜かしたほうが良いかも知れない。英検二級って、すごいんですけど!
今回はTrySail関連にして、初の一人参戦とあいなった。いつも一緒に行っていた高野ザンクは仕事が重なってしまったのだ。1日限定2公演のコンサートだったので、ちょっと申し込み画面の前で考えてから、15時の回と18時の回、両方のチケットに応募して、両方当選した。一日2公演観るのって、贅沢だ。しかし映像化はされないし、観る価値は充分ある。
場所はお台場のZepp Divercityというコンサートホールで、当日はしっかり雨が降っていた。僕はその前日友達と朝からカラオケして、夜は鳥の皮をカラッと揚げ、甘辛ジューシーなタレに潜らせたアッツアッツの串を20本くらいビールと一緒に食べて、上機嫌で布団に入って(ウッヒョー! 明日天ちゃんのリサイタルだぜ!)、数時間後の早朝にこの世の罰を全部集めたような腹痛で目が覚めた。トイレの中で自然と爪先が立ち、固く祈りながら「ごめん天ちゃん、もう会えない!」ってアニメトップをねらえ!のワンシーンが何度もぐるぐる頭の中で回っていたのだが、激戦の後冷たい床で気を失って、目が覚めたら復活していた。アニメでいうと、にわか雨が止んで、夕暮れに葉っぱの先から水滴がポチョン、と落ちる感じのシーンである。漏らした訳ではない。イメージ。念のため朝ごはんは抜いて、昼の12時くらいに出発した。
モノレールのゆりかもめに乗って、雨のフジテレビの社屋を眺めながら、端末と傘を両手にたどり着くと、既に多くの青き民が集結していた。みんな傘をさしているし、雨音であんまりよく聞こえない列整理の案内に少しイラっとしつつも、無事Zeppに入館? 入党? とにかく入Zeppした。Zeppというシャレオツなライブハウスは、ワンドリンク(600円)を別途支払う必要がある。いわゆるショバ代のようなもので、それは入Zeppして、地下に向かう行列を進むと昔の駅員が立っていた改札みたいなところがあり、そこで金銭を支払うと、丸いトークンを渡してくれるので、それを手にカウンターに並んでドリンクを選ぶという寸法である。支払いはSuicaでオッケーであったので、時代を感じた。飲み物はレッドブルとか色々あったけど、オタクの作法としてペットボトル500mlのコカコーラをチョイス。あ、チョ・イ・ス。結構ギチギチに混み合う周囲のオタクからは「コスパ的には……」とか「ボッタクリや」などと想像に違わぬ会話が聞こえてきて、ホッコリした。一人でいると色んな会話が聞こえてくるものだ。逆に言うと、いつも高野ザンクと交わしている痛々しい会話も ──いや、やめておこう。ついでに言うと、このシャレオッツァライブハウスは立ち見席もあり、そこはパイプ椅子が並べられている指定席とは別に文字通りスタンディングスペースが後方にあり、それはそれで楽しそうではあったが、後ろの人全然見えねーのでは?と少し心配になった。
開演まで時間があったので、天ちゃんが出すcovers2の CDを現地で予約をすると、なんかもらえるらしいので、毎月500円支払う有料会員特典の何かをゲットしつつ、すぐ隣のブースでCDも予約した。QRコードを読み込んで、支払い終了の画面を見せると何かくれた。店員さんは僕にグッズを渡すと、手元のメモになにか書き込んでいた。アナログが一番なんだよなぁ、と僕も思いました。会場前の待合スペースは雨もあって混雑しており、その床には、ドリンク代600円支払えば貰えるペットボトルホルダーが沢山散らばっていた。みんな捨てちゃうのか、落としてしまうのか、オタク、マジでそういうのに冷たいにも程がある、と思いました。家に持ち帰ったら奥さんが「何これかっこいいじゃない」と一個取られてしまったので、そう悪いもんじゃなかったと思うのだけど。さすがに這いつくばって一個ずつ回収する訳にもいかなかった。僕にもプライドというものが。
そうして、時間前に座席に着いて開演である。久しぶりにみる天ちゃんはちょうど正面にまっすぐ見えた。前の座席に偶然人がいなかったからか、すーっと天ちゃんが見えるグッドポジションであり、相変わらず顔が小さかった。音も良い。セットリストなどは他に大勢の方々が載せていらっしゃるので割愛しますが、開幕「喝采」はとても熱かった。また、今回からバイオリンの女性の方もいらっしゃるので、単なるカラオケに止まらない素敵なリサイタルであった。最初の回ではとりわけ中森明菜の「難破船」に圧倒させられた。天ちゃんは熱心な中森明菜ファンであるが、やはり本人としても歌唱として明菜越えは(まだ)難しいところがあると思っていらっしゃるのだろうが、その分をカバーするかのような、思惑がある舞台の照明や衣装、チャンヘー2023、及びバイオリンの鬼気迫る演奏とがっちり組み合って、大変感動した。本当に素晴らしかった。泣いてしまった。他にも、村下孝蔵「初恋」などで体を揺らしながら歌う天ちゃんに合わせてこちらも揺れていたりすると、もうシンクロ・ナイズド・リサイタルなのでございました。とてもとても、楽しかった。作品集1の中で一番好きな「初紅葉」が生で聞けて嬉しかった。
「次が最後の曲でーす」
という天ちゃんの声に一部「エー!」という残念がる声があがり、その声に大変な喜びを表明した天ちゃんによって、今回のライブが「声出し解禁」であったことを初公式アナウンスされた訳であり、次の「エー!」は、俺が、俺こそがやってやるぜと心に誓った。オタクたち、声出し禁止に慣れ過ぎたから、いきなり声とか出せないよな! わかる〜。
そうして一回目が終わり、一旦解散。
Zepp DiverCityというシャレオッツァなライブハウスのすぐ隣には、これまた素敵で巨大なフードコートが設置されており、そこで何か食べる事とした。幸い、先日の腹痛はすっかりナリを潜めており、正当な食事を要求しているようだったので、ざっと見て回って、つけ麺にする事とした。あと缶ビール。1900円くらいである。ぶぶ、物価……!と思ったが、これが東京priceなのか、世間の物価高のせいなのかわからないので、600円のペットボトルコーラの重みをバッグで感じながら「いまさらどうこう騒いでも仕方がない。美味しいつけ麺を食べながら、さっきのリサイタルを反芻して幸せな気持ちになる事だけを考えるのよ、ノリコ」と脳内お姉様に諭されながら、一人用の座席を陣取り、つけ麺を食べた。とても美味しかった。一人席が沢山用意してあるの最高。
2回目は18時30分からで、二時間程そこで時間を潰した。1回目のリサイタルを思い出しながら、はたまたTwitterなどで同志青き民の呟きなどを読みながらだと、あっという間に時間が過ぎてしまう。2回目は皆スムーズに入Zeppできた。雨、並ぶ、地下入る、改札、トークン、ドリンク交換、床に散らばったドリンクホルダー、トイレ、着席といった流れである。この回はグッズ付きではなかったからか、先ほどより後ろに二列下がって、天ちゃんが少し見えづらい席になってしまった。でもまあ仕方がない。スタンディング席に比べれば、まだ見える方なのではなかろうか? あるいは、意外とスタンディング席は穴場的な何かで、超絶楽しいのではないか?という仮説を検証したりした。そして足元の僕のバッグは2本の500mlペットボトルコーラで膨らんでいる。
2回目ともなると、1回目がたった数時間前にもかかわらず、いやだからこそなのか、僕自身の身体から「パイセン感」が滲み出てきてしまっているように感じた。隠しきれない先輩オーラのようなものが、毛穴という毛穴から噴出するのを抑えきれない、といった感覚だ。バッグからライトセイバーを取り出すにしても「そろそろこいつの出番か……やれやれだぜ」感が出ているような気がするし、曲間におけるライトセイバーのカラー変更もいち早く済ませ「おっと、悪いな、俺、1回目出てるから、知ってんだ。ネタバレのつもりはないけど ──気に障ったらゴメンな(ウインク)」感が全身纏っているような気がした。そして、足元のバッグには2本の500mlコカコーラペットボトルがズシリと収納されている(一本600円)。勝ちしか見えない。本当に勝ってんのか? 誰に?
2回目は、松田聖子の「あなたに会いたくて」が素晴らしかった。モノマネではなくて、天ちゃんの自然な「あなたに会いたくて」が聞けたような気がして、それが偶然なのか、はたまた気まぐれなのか、僕の勝手な思い込みなのかはわからんのだけど、やはり拍手が長かったし、天ちゃんも「あ、どうもどうも」みたいな感じで嬉しそうだった。2回目ともなると聞く方にも余裕がでてきて、バイオリンの奏者の方がまた抜群なテクニックであり、天ちゃんが喋っている間も待機姿勢が美しく、忠実な(語弊を恐れず言うならば)貴族の従者、あるいはこのリサイタルにおける番人といった風情があり、演奏時の大振りな感情の発露との振り幅が大変格好よかった。チャンへー2023も自然なおにいちゃん感があり、会場全体が親密な空間というか、もう一生聴いていたいぜ!となっているのが分かった。きっと天ちゃんも一生歌っていたかっただろうし、奏者の人ももっと弾きてえぜ、と思ってたんじゃないかな、という気がする。僕ももっと聴いていたかったが、ケツが流石に耐えられそうもなかった。ずいぶん長く座っていたから、ケツが四つに割れそうだった。いや、たとえこのケツが4つに割れようとも、256個に砕けようとも、延長するんであれば一生聴いていた。聴いていたさ!(ミュージカル口調) チャンへー2023はバックコーラスで「レリゴー!」と連呼していた。オフィシャル声出し。バイオリニストさんはコーラ大好きっ子らしく、これは運命、と後日思った以上追記(レリゴー!)
そうした感じの、最高なリサイタルでした。ちゃんと推しの「最後の曲です!」に対する「えぇぇぇー!!!」もパイセンとしてキッチリこなしたったのは覚えていますが、どうやって帰ったかは覚えてない。夢心地でフワフワしながら帰った覚えがあるので、もしかして地表から5cmくらい浮いてたかも知れん。ルーラ覚えたのかも。雨宮天のリサイタルにはそういう力がある。次回も必ず参加!
夏木先生とスペース通話
以前読書感想ツイキャスをやっていた時、小説「二木先生」が対象図書で、その感想を語る僕と高野ザンクのツイキャスを作者様である夏木志朋先生が聞いてくれた事があった。高野ザンクのチャンネルで配信したその音声を、とても楽しんでいただけた雰囲気をその後の先生のツイットから推察できて、「良かったな〜」と思っていたのだが(本当に面白い小説だったのだ)、その後、特に交流もないまま時が過ぎていった。僕としても、「いい感想を言った数多い1ファンの一人」である事で満足していたし、思った事を聞いてくれたというだけで嬉しかった。全30回読書感想ツイキャスをやって、反応をしていただけたのは、カクヨムで出会って書籍化を果たされた俺たちのキタハラさんと、ミュゲ書房の伊藤調さんで、大変ありがたく嬉しく、それもカクヨムという同郷のよしみであったからだろうと推測していたが、夏木先生もそのようにして「性格が良い作家さん」という事が分かって、良かったなぁと思っていた。何故か高野ザンクとだけ相互フォローになっていて嫉妬したりした(後日、ちゃんと僕もフォローいただけて嬉しかった)
ある日、Twitterの音声配信機能で夏木先生がおしゃべりをしている、というお知らせがあったので、「これは聞きに行かねば!」とテトリスをしながらイヤフォンをセットしたところ、大変嬉しい事に僕の名前を覚えていてくださっていて、「一人じゃ喋れないから、(トークが上手い)ルーペさんも是非」とお声がけをいただいて、秒でテトリスを消して参上つかまつった。カッコ内は空耳だったのかも知れないのでカッコにした。本当はゴッドファーザー2の感想を語る予定であったところ、お酒でいい感じになっている先生に、色々と聞きたかった事を聞いたり、お伝えしたかった事を改めて直接言えたりして、本当に嬉しかった。もう一人のフォロワーの方もスピーカーとしていらっしゃっていたので、好きな映画の話とか、その方が書いている小説についてもよもやま話などに花が咲いて、何というか、インターネット最高か!という気持ちでいっぱいになった。後日その方ともフォロー・フォロワーにならせていただいて、交流が広がった。その後、高野ザンクもやってきて(入浴中に僕がスピーカーになっているのに気が付いてやってきたらしい)みんなでたくさんお話しをした後、緩やかにスペースが閉じられた。ここで僕が言いたい事は、終盤、ヤカンに火を掛けてピーッと沸いた音が生活感溢れていて「電気ケトル最高なんだけど、お勧めしたらウザがられるかな〜」と心配したという事ではなく、高野ザンクがほぼ全裸で喋っていたという衝撃の暴露でもなく、【みんな にんげんなんだなぁ みつを】という事だ。当たり前でしかないのだけど、苦労して書いている。そして初期衝動とも呼べそうな、いわば頭が変になった状態で書き上げたものを超える為にやれる事を全部やる。論理的に正しく軌道から離れ頭をおかしくする術を探す。歌って踊って書いてるのはキタハラさんだけだったのだ。だから僕も頑張らなくてはいけない。とても良い刺激を受けて、この近況ノートを書いている。先生に伺った内容は、書いていいかどうか分からないので、書かないでおく。僕の胸の大事な物をしまっておくポケットにそっと忍ばせておく。
重版が決まる度に再生数が伸びていく(高野ザンク談)という噂の読書感想ツイキャス。200回超えの大人気コンテンツとなっております。聴いてないひとは、聴いていってくれよな!
テトリスエフェクト・コネクテッド1000時間越え
テトリスエフェクト・コネクテッドというゲームでずーっと遊んでいて、1000時間を越えた。もともと友達にプレゼントする用にVR対応ゲームを2本買って、「どっちがいい?」と選んでもらった結果、余った方のテトリスエフェクト・コネクテッドでうっかり1000時間越えである。資格、とれたな〜、人生、変わってたかもな〜、と遠い目をしてしまった。古のドラゴンクエスト7(初代PS版)から、僕のゲーム遊び累積時間の歴史は始まった訳ですけど、90時間と表示されただけで「時間をドブにしててしまったー! うおおー! ゲーム会社はゲームのプレー時間を表示するのやめろやめろやめろ今すぐヤメロー!」と大騒ぎしていたのであるが、怒涛の1000時間である。テトリスを1000時間やるとどうなるか知っているか? 知らんのか? テトリスがとっても上手になる。そうしてボクは、テトリスが上手になったのであった(完) そういやドラクエ10はどんだけ遊んだんだっけ?、とふと気になって、久々立ち上げてみたら7000時間だった。見なきゃ良かった。知りたくなかった。ドラクエ10もわりかし上手だったんですよ、こう見えても(弱々しい掠れた声で)
置きミスも増えたし、1000時間も超えたしで、以前買っておいた偽物コントローラーをおろして使ってみたら見事なウンチコントローラーで鼻から高速回転Blu-ray出た。狼狽してPS5を持ってる友達とか、もうPS4を仕舞い込んでいる友人に「みなさんがお持ちの純正PS4コントローラーと、このウンチコントローラーを交換するオーデションを開催するので、今度会う時各自持ってきてください(意訳)」と一斉メール送信をしたが、当日コントローラーを持っていったのは僕だけだった。その場にあったのはこのうんちコントローラーのみ。どうして?、と理由を聞いたらみんな「忘れてた」とのこと。嘘だ!!!!!(大声)
たかなん先生がカクヨムコン8で特別賞を受賞!
以前同人誌「元祖・オーケン伝説」でご一緒させていただいたたかなん先生が、ついにカクヨムコン8で特別賞を受賞し、書籍化される予定とのめでたい知らせ。
同人誌をやっていた四人中二人が書籍化という大変な事態となってしまった。僕はその三人から小説が上手と褒められているので、もしかしたら既に受賞し書籍化されているのかも知れない。書籍化イマジナリー(冗談でもそういう悲しいことを言うんじゃない) この度は大変まことにおめでとうございます!!(焼肉奢ってください) いま思い出したんだけど、あの同人誌でたかなん先生が書いた短編で、女の子が(伏せ字にしておいてやる)を料理して食べるシーンがあるんですけど、確かにすごくリアルで美味しそうだった。ぜひたかなん先生のファンは取り寄せて読んでみると良いです(営業活動)
村上春樹リバイバル
街とその不確かな壁を読み終わって、久方ぶりの村上春樹ブームがやってきたので、本棚を漁って諸々読み返した五月だった。海辺のカフカから1Q84、女のいない男たち、東京奇譚集と順番に読んでいった。ドライブ・マイ・カーは映画と全然違っていた。ハナレイ・ベイは映画を途中で挫折していた。短編ハナレイ・ベイがとても良かった。海カフの星野君みたいに、ちょっと頭の悪い若者がでてくると好きになるのかもわからん。ねじまき鳥クロニクルが行方不明で残念だったが、もう読み返す必要はないかも、ともほんのり思う。少なくとも今じゃないような気がする。一方、騎士団長ごろしは一切読み返したい欲が湧いてこない不思議。
今月もしっかり生きていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
見たやつ
イージーライダー(録画)
はじまりのうた(Abema)☆
里見八犬伝(録画)
響け!ユーフォニアム(アマプラ1期12話)
べ、別にお金なんかいらないんだからね!