人力車の車夫さんの、足裏の「目」?!
年が明けてまだ間もない朝の雷門付近。
横断歩道で「ここはどんな横断歩道だっけ」と思い出そうとしたり車道の車の音を伺っていたら、「どちらへ向かわれますか?」と男性の声が。
「この横断歩道を渡ろうとしているのですが、タイミングがわからなくて」と伝えると、「ああ、今大丈夫なので、じゃあ行きましょう」と腕を触らせてくれ、一緒に渡ってくれました。
渡り終えたことを教えてくれると同時に、
「どこまで行くんですか?」
「隅田川のほうへ行こうと思っていて」
「川沿いですか。あ、じゃあそっちのほうまで」
と申し出てくださったので、お時間や方向、大丈夫か伺ったのですが、とても快く手引きしてくださいました。
「歩道じゃなくて川沿いのほうですか」
「はい」という会話に、
「川沿いなら少し歩きやすそうですね(舗装されていて良いコースなので)。落ちないように気をつけてくださいね。落ちるのは恋だけで充分ですから」
などと、まあなんとお話上手!
(ちなみに、隅田川はしっかり舗装されしっかりした柵があるので、普通に歩いていて落ちようはありません。)
この辺のかたなのですかと伺うと、
「この辺で仕事しています、人力車なんです」。
車夫さんか!道理でお話上手!
朝から素敵な出会い、ありがとう!
更にですが、面白い発見。
手引きは慣れていないとおっしゃっていたのですが、横断歩道との境の妙に歩道の路面状態がぼこぼこしていたりするようなところ、細やかに声で教えてくださいました。
多くのかたは気付きません(手引きで伝えてくれないという以前に、言っても気付いていないほど無自覚に対処できている)が、恐らく人力車だったらがたがたしたり車がバランスを崩すところ。
今回は歩道だったので、人力車では普段とおらないところでしょうが、車夫さんの足や感覚では、こういうところも自然と「視て」いるのかもしれませんね。
#視覚障害者が嬉しいと感じた配慮
#白杖使用者の外出
#白杖使用者の日常
#障害理解
#補い合い助け合い
#人力車
#視覚障害
#眼球使用困難症
#視覚障害の歩き方