白杖使用者がエレベーターや電車の乗降時にありがたいこと

とある日、自分の前にあった3機のうち、一番遠いところのエレベーターが開いたので、そろそろと近づいて扉が閉まらないようまず腕で押さえてから、乗り込んだ。
私は、エレベーターに乗るときは、人の気配の有無にかかわらず「失礼しまーす」と言ってから乗るようにしている。

いつも通りエレベーターボタンがある側の扉を押さえながら声を発しながらエレベータに入ると、なんと静かなエレベータボタンの前から

「はーい、どうぞー」

と男性の声!

おっと!人がいたか!

声がなかったらエレベータボタンのほうへ立とうとしてぶつかっていたところだった!
お返事があったおかげで、ボタンとは逆側の壁の手すりのほうへそろそろと進み、落ち着くことができました。

人の気配自体が例え感じていても、感じていないとなおさら、既に乗っている人がいるのか、どこにいるのか、わかりません。

だから私は「失礼しまーす」と必ず発しますが、それでも無言無音のかたも多いのです。
その上、よくあるのが、エレベーターや電車の入ったすぐわきの手すりに行こうとしたら白杖がヒトにあたり、「ごめんなさい」と言ってそこに移動するのをやめると、そのひと(エレベーターの入口近くや電車のドアわきの手すりによりかかっていた人)が無言で音も立てずさっとどこかへ行かれて、しかし私はそれに気付かずに、折角どけてくれたのにその一番安全確保や場所は悪のできるポジションに行けない…、その人も場所を奪われたかのようにどこかに行かねばならないし私も私でその場所があいたかどうかわからないのでそこへ行けず、そのポジションは無人になる…、という、とても非建設的なことが起こってしまいます。
(しかも、なぜだか視覚障害者相手にもかかわらず、というよりも視覚障害者相手に限って、とても無言無音で静かーに、わざと全力で気配を消して避けたり移動したりするかたがおられます。時として下手をすると、最初にぶつかったあとで、そのひとがまるで透明人間のごとくとても無音でさっと避けられた先の地点へ私もどけようとして、またぶつかる、というようなことも。)

白杖使用者がエレベーターや電車などの密閉空間に乗ってきたら、一言でいいのでお声がけいただけたり、ちょっと音を出しながら避けていただけると、大変助かります。

ちなみにちなみに、この考え方から派生してですが、
お声がけがなかったとしても、例えば白杖使用者が電車のドアや店の入口などがわからない風に探していた時、あなたも電車やお店に入るようなときは、敢えて少し足音や気配をはっきりさせて動いてくださると、白杖使用者がその音を聞きつけて「あ、入り口はこっちか!」と判断することができるような場合もあります。
「どきどきしてなかなかお声がけできなくて…」というかたもいらっしゃいますが、そんな配慮も、実はとてもありがたいと感じる配慮です。

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