視覚障害者が嬉しいと感じた配慮―分け隔てなくバトンリレー

ちょっと、あまり行ったことがなくまだ慣れていないバス停を探し、この横断歩道を渡ってすぐあるはずだ…と、白杖でそろりそろり、車道と歩道の境を伝って(そこを伝っていればいつか当たるはずのバス停を探しやすいと思い)、歩道の端にあるガスタンクやら看板やらにがんがんぶつかりながら歩いていたとき。

「危ない危ない、どこいくの?」と声をかけてくれたお兄さん。
この辺りにバス停があるはずで…というと、「ああ、あるある、一緒に行こう!」とつかまらせてくれて、バス停まで案内してくれました。

そして、それだけでなく、そのバス停で次に来るバスの時刻を見てくれ「5分後くらいに来るよ」と教えてくれ、更にはなんと、「あ、バス2つ(2系統)来るんだ…」と言って、同じバス停ですでにバスを待っていたらしい女の人に「あなたどっち乗るんですか?」「この人、〇〇行きのほうに乗りたいってことなんで、もしよかったら…!」と話しかけてくれ、その女性も「あ、はいわかりましたー」というさらっとした会話。
重ねてお礼を言うと、お兄さん、「気をつけてねー!暑いから!」(しかも視覚障害者に向けての「気をつけてねー」というより「暑いから!」か!(笑))とさわやかに去って行かれました。

その後、バス停でそのまま立って待っていようとすると、その女のかた(ベンチに座っていたらしい)が立ち上がってこちらに来てくれ、「バス来たら私お教えするので、よかったら座って待ってましょうー」と、ベンチに座らせてくれました。
待っているあいだ、少し雑談も。ほっこりとした街中の下町の自然な姿での補い合い支え合い。まったく知らない人同士の行きずりの繋がり、バトン。
お互い安心して生活できますよね。
本当に、自然の中で生活しているいのち(動物)である人と人との日常のひとこま。
本当に、ありがとう。

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