白杖使用者の道の覚え方

白杖使用者は、目で周囲を認識しているかたがたと道の覚え方もまったく違うことがあります。
友人の肩を借りながら道を案内するとき、「そろそろこの辺にマンホールがあるはずで…」「あ、この白線(僅かに凹凸がある)を辿って…」「歩道の端にガスタンクがあったら」「あ、縁石に穴があって」

要するに、白杖であたる地面の情報や、顔に当たる風向きや匂いであったりする。
「えっ??ま、マンホール??」「へえ~、そういう覚え方(目印)で覚えてるんだ!」
笑ってくれながら、また僅かのズレで知った道もわからなくなる私にいつもの白杖使いをさせてくれながら、一緒に探してくれます。

時にはわざと歩道や建物側に寄り微妙な位置の段差やマンホールを白杖で探ったり、歩道の中でまっすぐ進みゃいいのにかくかく細かく曲がっている点字ブロックを辿ったり、晴眼者にしたらまどろっこしい・不便そうに見えたりするようですが、白杖使用者にとっては実は大事な手掛かりを探していたりします。


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