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X100Vのフィルムシミュレーションでアクロスを試す

せっかくの祝日、午前は雨…夕方から太陽が出るかなあ、なんて思っていたら、朝早々雲の隙間に太陽が。わずかでも光を求め、急いで着替えてカメラを持ち出しました。きょうはずっと使ってみたかったフィルムシミュレーションのアクロスです。

アクロスについて

アクロスというと、富士フイルムの黒白フィルムのシリーズの一つで、ISO100のもの(正確にいうとISO100にはネオパンSSという製品もありました)。正式名称は「ネオパン100 ACROS」ですね。

↑ 富士フイルムアメリカのサイトにデータシートが載っています(PDF)。いわく、「ISO100フィルムで世界最高の粒状性、豊かな諧調と際立ったシャープネス。幅広い用途に素晴らしい選択となる」。

僕にとってはお金がなかった学生時代、フルサイズのデジカメは買えない、でも135フォーマットで撮ってみたい(ボケの大きさを感じてみたい)という思いから良くお世話になったフィルムです(とはいえ、当時主に使ったのは同じネオパンでもISO400のPRESTOでしたが)。

その後フィルム自体の需要が低迷したことからアクロスは2018年4月に販売終了し、富士フイルムは一時モノクロフィルム事業から完全に撤退したわけですが、昨今のフィルムテイストブームを追い風に2019年秋に「ネオパン100 ACROSII」として復活し、再販売されています。

そして、この伝統ある名前を冠したフィルムシミュレーションのモードが、「アクロス」という訳です。その特徴は以下のように説明されています。

アクロスで撮ってみる

まずはアウトプットを何点か。いずれもRAWで撮影後、X RAW STUDIOでPC側からボディ内RAW現像でアクロスをかけています。
グレインエフェクトは粒子小・弱で現像。また、長辺2,400pixelにリサイズ。

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のっけから空が飛んでますね…笑(別記事で書いたように、X100V自体が若干飛びやすいような気がしているので、気持ちマイナス側に露出補正した方がよいのかもしれません)。とはいえ、粒状感は感じさせつつも繊細、トーンは滑らかだけど黒がしっかり引き締まっているというのは良く分かります。
一方でレンズの描写自体はとてもすっきりしているので、往年のフィルムに最新のレンズを付けたらこうなります、という印象です。そういう意味では、分かりきったことではありますが、X-Proにオールドレンズを付けてアクロスで撮るというのが一番オリジナルに近く手軽にデジタルで楽しむ方法なのでしょう。

オリジナルのACROSの画像は…

せっかくなので、オリジナルのフィルムの方の画像も公開しておきます。
但し、もしかするとPRESTOかもしれず、かつネガをスキャンしたものなので参考程度に…。

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きょうはこのあたりで。モノクロについてはまた触れたいと思っています。

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