見出し画像

Spring has come. 三浦半島を歩く。

関東で春の訪れを告げる風景というと、いすみ鉄道の菜の花か伊豆半島の河津桜のイメージがまず思い浮かぶのだけど、黒潮に洗われる南部の沿岸という点では三浦半島も条件は同じで、ここも海洋性の温暖な気候で一足早い春が到来するはず。しかもこっちは電車で1時間程度ですぐに行けちゃうし。ということで三浦半島を歩いてきたら、確かな春を感じることができたので、お届けします。

ルートとしては、右上の三浦海岸駅から出発して、まず南向きに下りて三浦海岸へ。その後、中央の引橋台地を渡って三崎漁港に下りていき、最南端の城ヶ島に向かう、という順番です。

写真多めでお送りします。それではどうぞ。

三浦海岸へ

海の向こうに見えるのは房総半島。ずっと続く弓なりの広い砂浜、さらさらの綺麗な砂が気持ち良いです。波打ち際がかなり広くて、リフレクションを狙うにはとても良さそう。

ギラギラしていない、春の光の海が好きなのだ
カニじゃない
引く波が葉脈のような模様を刻んでいた

三浦海岸を端まで南に行くと、カフェがあります。海の眺めがよいので、テラス席が強くお薦め。

台地を登り、岩堂山へ

三浦半島向けには、京急が「みさきまぐろきっぷ」「よこすか満喫きっぷ」「葉山女子旅きっぷ」という3つの企画をしていて、実はこのトリップも「みさきまぐろきっぷ」を利用して行きました。

なかなかお得な企画なんですが、冒頭の地図から分かる通り、終点の三崎口駅から三崎港までってバスが主な交通手段になってしまうので、みんなバスに集まっちゃってそこそこ混むんですよね。
でも僕は春を感じに来たのであって、バスを並んで待った上にぎゅうぎゅうになりながら移動しに来た訳ではないし、言っても7~8km程度なので、ゆっくり歩いてもせいぜい2,3時間じゃん!ということで、歩いて行くことにします。
結果的には、この道のりが一番春っぽくって良かったんじゃないかな、と。本格的な夏になるとさすがに厳しいだろうけど、GWくらいまでは絶対歩いたほうが気持ち良いと思います。

大島桜を至るところで見かけた

三浦半島は海底が隆起してできた海岸段丘の地形(これ、あとから良く分かります)。ただ、台地というよりはむしろ丘陵といった感じで、緩やかな起伏がずーっと続きます。
台地上は、水田は少なくて畑が多く(水が得にくいから当然そうなる)、いまの時期は春キャベツやダイコンが多く植えられていました。これものちほど。

歩いて行くと、岩堂山という場所に当たります。山と言いつつも標高86m程度で、全然登るという感じではないのだけど、周囲の海を遥かに見渡せて、見晴らしは最高。

キャベツ
キャベツ
キャベツ!
空が気持ち良いのだ
風車のある風景

無人販売もそこここにあって、キャベツ1玉100円、ダイコン1本100円くらいでばんばん売ってます。

城ヶ島へ

さて、南まで行きついたところで、城ヶ島へ歩を進めます。ここが三浦半島最南端、半島と島を繋ぐ城ヶ島大橋を歩いて渡ります。この景色は、バスに乗っては撮れない景色。

城ヶ島には、西側に城ヶ島灯台、東側に安房埼灯台があります。安房埼灯台は2020年3月に新築されたばかりの灯台で、三浦ダイコンをモチーフにした形…ということで気になるけど、やっぱり夕焼けを狙いたいので、西に向かいます。

岸壁にはウミウがたくさん

ここは馬の背洞門という有名な海食洞があるのですが、人がとても多いので撮らずにスルー。それよりも海岸の岩がすごいので、どんどん西に進みます。

テングサが波に翻弄されていた
ネコがいた(どこにいるでしょう?)
こっちにもネコ
夕陽が差し込む。残念ながら、猛烈な焼けにはならなかった

岩場がずっと続くので歩きやすい靴必須だし、けっこう波の強いザッパーン系だけど、見晴らしがよくて気持ち良いです。この日は雲も良くて、とても綺麗だった…。

最後に、三浦漁港

夜になったので、港はあっさりと。みさきまぐろきっぷを使ってごはんを食べて、終わりです。


以上、三浦半島の春でした。
レンタサイクルもあるので、そっちを使っても良いかもです。ただ、当日だと埋まっちゃうので前日までの予約必須。それに、個人的にはやっぱり歩いた方が絶対楽しいと思います。写真撮る人間なら足で動いてナンボ、というものでしょう?


100円で買って帰ったブロッコリーは巨大で新鮮で最高だった


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集