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ライブレポート:Sheila Jordan(Vo)&Cameron Brown(B) at Cornelia Street Cafe

"Poetry in partnership with Jazz"
と称されたこのシリーズ、今回は
Sheila Jordan(Vo)とCameron Brown(B)とのコラボレーション。

Sheila Jordan(Vo)とCameron Brown(B)といえば 彼らはかつてこのデュオでCDを製作している事で有名である。
CDを初めて聴いた時はちょっと難解に感じたが、
ベースとヴォーカル、このフォーマットは非常に興味深い。
このデュオでのライブは珍しい上、ポエトリーリーディングとのコラボ、 これは見逃すわけにはいかないと思い、いそいそと出かけていった。
開演時間に近い到着だったが最前列を確保、よっしゃ。
相変わらずシーラは強いオーラを放っている。
主催のジャズ詩人のポエトリーリーディングからそのショウは始まった。
今まで何度かポエトリーリーディングを見てきたことがあるが、 その中でもこの人のは最もプロフェッショナルで、そのエナジーに圧倒され、ひきつけられた。
もともとおしゃべりさんだったのかも知れないが、相当スピーチの訓練を積んできたのだろう。 
そして彼女のポエムはジャズミュージシャンの名前や曲名を使い、ブラックユーモアから美しいフレーズ、 独特のグルーヴで聴衆を笑かし、唸らせていた。
伴奏は日本人の女性サックス奏者、コルトレーンを匂わすようなフリージャズのフレーズ、 時にはバンブーフルートを効果的に使い、見事に彼女の詩を盛り上げていた。
これを聴いてシーラも感化されたのか、ブラックジョーク炸裂のブルースを歌いまくる。
そして、シーラのファーストアルバムでブルーノートレコードからの曲を何曲か歌ってくれた。
特に私の好きなボビーティモンズの曲「Dat Dere」を歌ってくれた時は興奮もピークに達する。
ステージは熱気を帯びて、3回くらいアンコールに答えてくれたほどの盛り上がり。
ベースのキャメロンブラウン、この人初めて生で聴いたけどすごく良い!
シーラの語りに対して、言葉を発しているようなベースと言ったらいいのか、今まで聴いたものとは一線を画す不思議なベースだ。
その昔、ジャズミュージシャンや詩人が集まってヒップな場所でこういうライブショウよくやっていたんだろうなあ、きっと。
集まっていた人達もみなお洒落でCoolで、お店のアングラな雰囲気によく馴染んでいる。
大人の遊びと言うのだろうな、こういうのって。
ワンドリンク付で15ドル也。安くついた贅沢なライブだった。
 

#シーラ・ジョーダン #キャメロン・ブラウン #ニューヨーク

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