少年隊35th anniversary BEST 通常盤〜勝手に解説編(Disc 2） 「封印LOVE〜EXCUSE」

【Disc 2】
01. 封印 LOVE
02. FUNKY FLUSHIN'
03. 砂の男
04. You're My Life -美しい人へ
05. EXCUSE
06. Oh!!
07. 湾岸スキーヤー
08. 愛と沈黙
09. 情熱の一夜
10. ロマンチックタイム
11. 君がいた頃
12. 想 SOH

『少年隊35周年記念BESTアルバム通常盤』はこちらからも購入可能のようですので、よろしければご利用ください。

少年隊｜ベストアルバム『少年隊 35th Anniversary BEST』12月12日発売 - TOWER RECORDS ONLINE

封印LOVE 90.4.10発売　オリコンチャート2位
作詞　亜伊林　作曲・編曲　杉山洋介　
累計売上枚数　94,870

作詞担当の「亜伊林」は三浦徳子さん。彼女は松田聖子のデビュー曲「裸足の季節」から５枚目のシングル「夏の扉」までを手掛けている。
国内外で根強い人気の松原みき「真夜中のドア〜Stay with me」も三浦氏の作品。
作曲とアレンジ担当の杉山洋介氏は、1984年にデビューしたロックバンド「SALLY」のボーカル＆ギターを担当した人。
SALLYのデビュー曲「バージンブルー」は音楽番組にランクインしていたので覚えている方も多いのではないだろうか。
同時期に活動していた「東京JAP」と「 SALLY」が失礼ながらゴッチャになって見分けがつかないのは筆者だけ？
それはいいとして、この曲「封印LOVE」私は結構好きでアナログレコードをもう一歩の所で先を越されてしまい買えなかった経験があります。
ひとつ年上の彼女に留守番電話でデートを断られて一人で行った海、
やるせない気持ちを潮風や波の音が紛らわせてくれようとするけれど、
彼女を想う気持ちはかき消すことが出来ないままでいる。
ちょっと女性の母性本能をくすぐられる歌なんですよね。
間奏のソプラノサックス（と思われる）の音色が情景を盛り立ててくれている。
アルバム「PLAY ZONE'89 Again」の中の一曲で「Baby Baby Baby」という曲があり、この２曲は女性にちょっと素っ気なくされた男性の心情を歌ったもので
似ているわけではないけどイメージがダブる時があります。
この母性本能くすぐる２大曲「封印LOVE」と「Baby Baby Baby」はメドレーとして音楽番組で演奏されていましたので、なかなかツボを押さえられていますね。

FUNKY FLUSHIN' 90.7.7発売　オリコンチャート10位
作詞　吉田美奈子　作曲　山下達郎　編曲　船山基紀
累計売上枚数　49,210

この曲は1979年にリリースされた山下達郎のアルバム「MOONGROW」の中の一曲をカバーしたもの。
筆者はこの曲を山下達郎さんのアルバムで聴いていて知っていたけれど、当時は少年隊と山下達郎が自分の中でリンクしなかったので意外だなと思っていた。
山下達郎ヴァージョンよりももっと煌びやかなサウンドで「派手やなあ！」と思った記憶があります。
この派手さは「ABC」に通じるものがあるかもと思ったらアレンジは船山基紀さんでしたね。
当時は山下さんのボーカルでずっと聴き慣れていたせいかボーカルは正直少し物足りない気がしていたけれど(オリジナルはバックコーラスが吉田美奈子さんですので仕方ないです）今は山下達郎ヴァージョンの方が思い出せないほどになってしまいました。

砂の男　90.12.12発売　オリコンチャート14位
作詞　真名 杏樹　作曲　羽場仁志　編曲　船山基紀
累計売上枚数　48,940

筆者はこの頃は殆どテレビも見なくなってライブばっかり観に行っていた時代でしたので実はこの曲を知りませんでした。
作詞の真名 杏樹さんはあの船村徹氏の娘さんのようですね。
戸川純のアルバムに作品を提供して作詞家デビュー。
SMAPやKinki kidsなどにも作品を提供、
岡本真夜の「Tomorrow」の歌詞は彼女との共作である。
作曲者の羽場仁志氏は1994年にミリオンセラーとなった「愛が生まれた日」（藤谷美和子＆大内義昭）の作曲者だ。国分友里恵さんのアルバムなども手掛けている。
この曲「砂の男」の発売日が少年隊のデビュー記念日と重なっているけれどこれは偶然なのだろうか。
1990年にこの曲を含めた３曲のシングルを発売後、次のシングルまでにだいぶ期間が空いているのは何故？（1993年４月まで）
よく見るとPLAYZONE’91〜’93の間もサウンドトラックが発売されていない。
PLAYZONEは全作のサウンドトラックがあると思っていたけど何故ないの？
昔からのファンの方々はきっとご存知なのでしょう。解説出来なくてすみません。
12月発売のPLAYZONEのDVDsetを購入しましたのでそれを見て勉強します。
早速「砂の男」を聴いてみました。これは何かとのタイアップ曲？
私だったら「Baby Baby Baby」をシングルカットにすればいいのにと思ってしまいますが、そういうわけにもいかないのでしょう。

You're My Life -美しい人へ　93.4.29発売　オリコンチャート18位
作詞　松本礼児　作曲　穂口雄右
累計売上枚数　44,290

カップリング曲は新録音ヴァージョンの「君だけに」収録。
この曲も知らなくて今回初めて聴きましたが、なかなかいい曲です。
作曲者はキャンディーズの楽曲を手掛けた方ですね。
間奏のピアノソロがちょっとゴスペルチックな好みのフレーズ、聴いたことがあるようなないような。どなたのプレイなのかしら。
作曲者穂口雄右氏はジャニーズ事務所で最初にデビューした「ジャニーズ」の
バックバンドでオルガン弾いてた人？！そうか！そこで絡んでいたのか。
そもそもジャニーズにバックバンドがあった事も知らなかった。経歴をよく見てみるとハモンドオルガン奏者だったようなのでブルース、ソウル、ゴスペル系はお弾きになられそうですね。
あのピアノプレイはご本人なのでしょうか。
穂口さん、実は凄い経歴をお持ちで、作曲活動を休止後に会社経営を独学で学んで米国法人まで設立しているではありませんか。
そしてHiromi Kandaというジャズシンガーのアルバムをプロデュースしている。もちろんジョー・サンプルなどの現地のミュージシャンも起用しています。
どこまでも夢追い人のような方ですね。
作詞の松本礼児氏はポニーキャニオン入社後制作から作詞家になられた方で
夏川りみを発掘してデビューまで見届けていた方のようです。

EXCUSE 93.11.19発売　オリコンチャート36位
作詞　及川眠子　作曲　井上ヨシマサ
累計売上枚数　23,230

同年に発売されたアルバム「愛は続けることに意味がある」には
この「EXCUSE」のアルバムヴァージョンが収録されている。
イントロから井上さんらしいサウンドですね。筆者は井上ヨシマサ氏は中山美穂の「ROSA」という曲で知りました。彼はハウスっぽいサウンドのイメージを持っていますがジャズの基礎もあるようです。今ではAKBの楽曲を手掛けておられるとか。現在はどんなサウンドをお作りになるのかは知りません。 
私の中ではこの曲は錦織さんの脚が垂直に上がるのを見たくてリピートする曲です（笑）
なかなかいい曲なのにヒットはしなかったのですね。
以前は女性にデートを断られ悶々とするような母性本能くすぐる青年だったけれど
この曲では自分の彼女にないものを持っていた、それだけの理由で思わず抱きしめてしまい、逢えなくなれば悔やむほど想う気持ちに嘘はないが君を選べないというずるい男の心情を歌ったもの。
そんな歌を王子様の衣装で歌っている。当時の少年隊のファンの女子の皆様はどう見ておられたのかが気になるところである。

（参考：Wik! https://w.atwiki.jp/orideta/pages/118.html ）

「少年隊」とは
田原俊彦や近藤真彦のバックダンサーなど、数年間の下積み期間を経て
1985年12月12日『仮面舞踏会』でレコードデビュー。
デビュー時のキャッチフレーズは「日本発、世界行」
デビュー当時のレコードレーベルはワーナー・パイオニア（現ワーナー・ミュージック・ジャパン）全米デビューも予定されていた。

1986年に少年隊主演ミュージカル「PLAYZONE」開幕。
その後2008年までの23年間に渡って、毎年オリジナルのミュージカルを上演していた。
この間少年隊としての音楽活動だけでなく、それぞれ個人での舞台、映画、テレビ番組、ラジオ番組出演など多岐に渡って活動している。
2008年のPLAYZONE公演を最後に、現在までグループとしての活動はほとんど行われていなかったが
2020年９月20日、メンバーである錦織一清と植草克秀が同年を以てジャニーズ事務所を退所することを発表した。
尚、東山紀之は今後も事務所に残って活動をする。グループとしての活動は事実上活動休止ではあるが、同事務所所属のグループとしての「少年隊」という名前は存続する。
2020年12月12日、デビュー３５周年の記念として、全シングルベストアルバム　『「少年隊」35th Anniversary BEST』をリリース予定。
完全受注生産限定版では全シングルを含め過去にリリースされた楽曲の新録音版、未CD化の曲も収録。（現在、受注生産限定盤の申し込みは終了しています。）