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両親との対面。①
私が倒れてから2日後の23日に、両親はアデレードにきてくれた。
後に、シェアメイトに聞いたことで、救急車を呼んでくれた後、私の携帯を見た彼女が、私と父のスカイプでのやり取りをたまたま見つけ、父に電話してくれたことで両親は私の状況を知ったということを、私は知ったのだが、これもおかしな話だった。
私はいつも携帯にロックをかけていたので、倒れた当日も携帯にはロックがかかっていたはず。
でも彼女は、ロックはかかってなかったと言う。
私しか知らない暗証番号を入れないと、ロックは解除されないはずなのに、私の意識がないなか、なぜロックは解除されていたのだろう?
なにか大きな力が働いたのだろうか?
その理由は今でも分からないが、父と話したのは午前2時くらいということを彼女は教えてくれた。
元パートナーが両親を迎えに行ってくれ、彼の家に荷物を置いた後、両親は、彼とともに私がいる病室に来てくれたのだが、その際私は、仲間に囲まれ、楽しく、和気あいあいと話をしていた。
彼の声がした後カーテンが開き、両親の姿が見えたのだが、突然現れた両親に、私の心の中は正直複雑だった。
「なぜだろう?」
今まで築いてきた、家族との関係性の問題なのだろうか?
本来であれば、目を輝かせながら喜び、飛び上がるほど嬉しくなるのが普通なのだろうが、私の場合、そうではなかった。
事実、最初に私の頭の中に浮かんできたのは、
「あれ?なんでこんなにも早く、日本からここまで来れたの?瞬間移動でもしない限り、こんなにも早く来れないじゃん?ワープしてきたの?時空を越えて来たの?」
という疑問ばかりで、こんなにも早く両親が来るということをまったく予想してなかった私は、そのあり得ない移動時間の速さにただ驚き、状況を飲み込めずにいた。
長くなるので一旦区切ります。
長くなるので一旦区切ります。