noteとALISと私 4年半越しの初記事
2014年4月、noteがリリースされたときのことを覚えています。
cakesを運営されている加藤さんが、無名のクリエイターでも気軽に報酬を得てほしい、そしてここから育っていってほしいという思いで作られたサービスという印象を持ちました。
ブログサービスに興味があった自分は、早速noteで書かせていただこうと思いました。
でも、ふと我に返ると自分はお金をもらうようなクリエイターじゃないんです。
京都の写真を撮ってブログに載せて褒めていただくことはあっても、それで人様にお金をもらうほどでもない。
それに、お金をもらったり払ったりするのはハードルが高いなぁ、クレジットカード登録がいるようだし…。
そんなふうに思って4年半の間も記事を書かずで、気づけばこれが初記事になりました。
ネットコンテンツにお金を払うハードルの高さ
note記事のようなネット上のコンテンツにお金を払うというのは、とっても手間でハードルが高いとずっと思っていました。
興味のある記事なのでお金を払って読みたいと思っても、すぐにはできないです。
まず始めにnoteに登録。その上でクレジットカードを登録する必要がありますから。面倒くささとクレジット情報悪用の怖さから、有料記事を買うのをためらっていました。
正直、noteがリリースされたときには、このハードルの高さからnoteは普及しないのではと考えてました。
それがここまで大きくなったのは、加藤さんや深津さんはじめnote運営さんやnoteで活躍するクリエイターさんの地道な努力の賜物のように感じています。
だって、お金を払うハードルを超えたくなるような素敵なコンテンツがたくさんあるのですから。
もっと気軽に、ネット上でお金をあげたりもらったりできないの?
今までもネット上でお金を気軽にやり取りしようとする動きはいくつもありました。ネットサービスを横断するチップや投銭サービスなんかそうです。しかし、あまり普及していません。
そんなおり、ビットコインなどの暗号通貨(仮想通貨)が台頭してきました。
このような暗号通貨はインターネットと相性がよく、ネット上で気軽にお金をやり取りする手段として注目されました。
まさに、note記事のようなネット上のコンテンツに支払うお金としてとても適しているかと。
じゃあそのうち、この暗号通貨を使って気軽にコンテンツにお金を払ったりもらったりするウェブメディアやSNSサービスができるだろうな、と期待していました。
そしてそれが驚く形で実現したのが、米国のSteemitや日本のALISでした。
何が驚きかというと、お金の授受がクレジットカードを通さなくて良くなっただけではなく、なんと読み手がお金を払わなくてもコンテンツにいいねを押すだけで作者にお金(トークン)が入ることなのです。
そのお金の出どころは読み手ではなく、広告主でもありません。
サービス運営が発行したトークンをインフレされ、インフレ分を分配する仕組みです。
これは、運営がトークンの発行主体だからこそできることで、仮想通貨だから可能になったことです。
弱点はあるものの、これは収益分配の新しい仕組みですね。
ALISは先進的すぎる?
クレジットカード登録なしで気軽にコンテンツにお金を払えるし、お金をもらえる。これは面白い仕組みだと思ってALISに参加しました。
さて、実際はどうでしょう?
ALISのこの仕組みがうまく機能しているのでしょうか?
ALISのソーシャルメディアサイトβ版が開始して4ヶ月半になりますが、今も毎日多くの記事投稿があり、それらにトークンが配布されています。
そのような点ではうまく行っていると思います。
しかし、発行されたALISトークンの価格は低迷しており、トークンを配布されても日本円に換算すると少ない額にしかなりません。
お金を得るという目的でしっかりした記事を書くなら、noteで書いたほうが割が良いようです。
それに、ALISトークンを得ても気軽に日本円や商品に変えることができません。
それは、海外の一部の仮想通貨取引所でしかALISトークンの取引はされていないからです。しかも主にALISトークンとビットコインとの取引です。
ALISサイト内でALISトークンと日本円が交換できるなどというのは、日本での規制の問題もあって望み薄です。
これなら、noteのようにクレジットカードを登録して日本円で授受した方がよっぽど簡単です。
個人的には、ALISはまだ先進的すぎる仕組みかなと思っています。
現状では、日本円でやり取りするnoteのほうが馴染みやすいですね。
しかし、しかしですよ、そんなALISの先進的な仕組みはとっても面白いじゃないですか。
そして時代は必ず進むし、暗号通貨は新しい世界を作ると期待されているので、それを使ったウェブサービスって未来を見るようで楽しいじゃないですか。
そんな想いでALISを見ています。
クリエイターを助ける仕組みが増えるとうれしい
noteは無名のクリエイターに収入を与え、有名になる機会も与える素晴らしいプラットフォームだと思います。
そして、そんなプラットフォームにALISもなりたいと目指していると感じます。
トークンエコノミーという点で、ALISは少し先を進みすぎているのかも知れません。しかも、世間は違う方向に行って一人ぼっちになるのかも知れない。
とても充実しているnote、これからの時代のサービスかも知れないALIS。
でも、noteもALISも才能を育ててゆくという方向性は同じなのかなと思っています。
クリエイターもそうでない人でも、それぞれが能力を発揮できる場所が一つでも増えることは素敵なこと。
noteやALISがますますそんな場になってゆくことを願ってやみません。
こすもすのALISページ: https://alis.to/users/Cosmos
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