ハワイ島生活 #02ー100年前にもう与えてくれているよー
人生の価値観が変わる尊くかけがえのないお家探し
〜住みたい街を見つけて暮らす旅〜
今日は、生活をする上で大切なお家探しのお話。
出発前日に渡航を決めて、東京からハワイ島にやってきた私は、当然住む場所も何も決まっていなかった。
到着後2週間は、大自然と共に暮らす宿をコンセプトとするマコアさんで、毎朝6時からニワトリやハスキー犬のクマヒナのごはんや卵の収集、草刈りや掃除などを手伝いながら滞在していた。
しかし、私の目的は、この先、自立していくこと。
すごく好きな宿だったけれど、ずっと居ることそれは観光旅行の延長であり、その地で滞在することとは違うと感じていた。
そして、まずはこの3ヶ月間、とにかく英語力を高める必要があったため、英語100%の環境に身を置きたかった。
そんな事を考えながら始まった、コハラ(ハワイ島北部)での家探し。
出逢った人、すれ違った人に
“3ヶ月のビザがあること“
“ここに住みたいこと“
“英語をもっと上達したいこと“
それらを一人ひとり言って話し、時には、Chris(ハワイ島に住む恩人)の知り合いの家を一軒一軒ノックしてまわった。
だけど、
なかなか、見つからない。
それは、そうだ。
一般的に、住まいというのは、賃貸契約を結んだり、ホストファミリーを探したりして、お金を払って住むものだから。
決して、部屋が空いているからといって住んで良いわけではないし、そもそも住民人口が増えつつあるハワイの部屋は空いていない。需要があるから高騰もしている。
ただそんな中で、出逢い、手を差しのべてくれる一人の女性がいた。それがデニーだった。
私がデニー(ハワイアン/ハワイ島コハラ出身)と出逢ったのは、Chrisの用事(物件見学)に同行した時だった。
彼女は不動産会社で働く、ワーキングマザー。高校生の2人の息子と甥っ子(姉の息子)、そして小学校1年生の娘を育てながら旦那と共に奮闘する日々を送っていた。
マウイ島が一望できる物件を見学しながら、彼女はふと「売り出し前の私の家があいてるわよ」と言う。
そして、2度目にコハラのフェスティバルで彼女と出会った時「夫に聞いたけれど良いと言ってたよ」と伝えてくれた。
さらに、3度目に会った時「次の滞在先が決まるまで、私の家にいて良いよ」と言いながら「新しいルームメイトがきたよ!」と旦那に写真付きのメッセージを送っていた。
その時、私は他の物件探しの可能性と、その返事をまだ待っている状態だった。
ひとまず、コハラにあるデニーの家に移ったものの、待っていた物件の返事はNG。1週間が経っても、家探しはなかなか良い条件で探すことは難しく、例えばテント(モンゴルスタイルのヤート)でさえも1ヶ月1,750ドル(日本円で23万円超)というのだから、希望はなかなか持ちづらかった。
家探しに苦戦していることを話すと、彼女はいう
『まだ居ても大丈夫よ。あなたが必要な分だけ。他のところに行くより断然良い。』
(私)「でも私いま十分に払えない」
(彼女)『気にしないで大丈夫。払えるだけでもいい。$100でも$200でもなんでも』(もちろんこれは破格でしかない)
その1週間後、家族にカレーを作る材料費を抜いた200ドルをデニーに渡した。所持金は残り9ドルだった。
その時の私は、申し訳ない気持ち、ここに居たい気持ち、自立したいからお金をちゃんと払いたい気持ちなど、さまざまな"感情と状況"が絡み合っていた。
デニーは言う、
『分かるわよ。自立したい気持ちも100%理解する。でも私たちは、ご飯でもなんでも ”自分のもの” ではなくてみんなでシェアする。みんな家族だから。そういう精神なのよ』
そして、彼女は私に問いかける
『一番近くて、大切な存在は誰?』
私は、「自分自身そして両親?」と答えた。
彼女にとって、一番は、いつも ”神” イエスキリストだと言う。彼を一番に置くことは、自分を大切にするということ。
なぜなら、彼がこの世に創り、私と旦那と引き合わせてくれ、そして子ども達を授けてくれ、全ての道筋をつくってくれていると。
そう、
デニーがなぜ私をこのように住まわせてくれるのか?
”神が私を連れてきた” というのだ。
家族と同じ屋根の下、共に暮らして2ヶ月が経つ。そして同時に私はもうすぐこのお家を離れることになる。
「私にできることをもっとしたいし、私は与えてもらってばかりで、何も与えられてない」と伝えると、デニーはこう言った。
『そんなことないよ。与えてくれているよ。
きっと、、100年ぐらい前とかなんかにね!!』と。
あなたに逢えて、そのマインドに触れることができて、毎日仕事に子育てに家事に、奮闘するあなたの姿をこの目で見て、聞いて、そして偉大な愛を感じています。お金ではかり知れない"価値あるもの" を "大切なこと" 教えてもらい、そして、与えてもらいました。
本当にありがとう。
I can't say thank you enough.
でも100年かけてでも、
私は恩返ししていきたい。
最後まで、読んでくださりありがとうございます。
今後も色んなストーリーを書いていけたらなと思います。
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