永遠
輝く水面を見上げる
苦しくても上がれない水の中
「僕だけを信じて」
わずかに見え隠れする揺れる影
厳重に蓋をしていたはずなのに
ふとした拍子に開いてしまったら最後
もくもくと立ち込めるあぶくと記憶に呑まれて崩れ落ちる
いつの間にかたくさん過ぎていた日々
まるで浦島太郎のように取り残される
このあと私はどこへ行くの
あなたと居るはずだった場所に独りでいる
あなたが教えてくれた
言葉より素晴らしい手段
もうあなたと使うことはない
止まった時間
動かない写真
いつも難しい顔だけど本当は困っているだけ
私の命を分けてあげる
ねえだから
ぜんぶ冗談だよって笑って欲しい
苦しくてもかまわない
見上げる水面は穏やかでいつも美しいわ
もう二度と会えなくても
あなたは私の中で永遠
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