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超遅筆な二次創作字書きが作品完成までに足掻いたこと

5万字小説を書くのに、4ヶ月半くらい掛かってしまった……。
私は、常に遅筆に苦しみながら、腐女子の二次創作字書きをやっている。

毎回同じように悩み、作品を作っているので、今回はnoteもあることだし、完成まで悩みながら何をしたのかを記録に残す。
筆を折りかける自分へ、とにかく、いろんなことを試した。


前提、そりゃ遅筆だろ!という書き方しかできない

※このセクションは自分語りなので飛ばしてどうぞ
結末を決めてそれに向かって書こう!というアドバイスをよくいただく。
その通りなのだが、私は結末を決めても、書いているうちに変更したくなり、歪んでしまう。

◆真似しちゃいけない書き方~プロット意味なし~
①プロットは作るが、中盤~終盤の執筆中にどうしても納得できなくなり、大修正をかましてしまう。
②「結」の展開が気に食わなくなり『ピンとくる展開』が降りてくるのを待ってしまう。(数ヶ月掛かることもあるが、最終的に降りてくる)

②がもうほとんど賭けのような書き方だと思う。ひたすら期限もわからずに待つターンが発生する。
今回の作品は、深夜に半分寝ながら文字を打っていたら降りてきたので、これが降りてくる切っ掛けは全くわからない。ただ突然降ってきてそれがぴったりと嵌まり、この流れでやっと自分が納得できるものができる。
字書き向いてないのか?と思うが、完成後のカタルシスは最高で、まだまだ書きたいネタはあるしで、やめられない。

そういうわけで、遅筆は治せないけど、そんな自分を奮い立たせるためにこの数ヶ月間、足掻いたことです。

書く作業で足掻いたこと

“そのときの自分”が、書きやすいシーンに手を付ける

私は書く時の気分によって「書きやすい」シーンが大きく異なると気付いた。
休日の朝・昼はストーリー展開中のシーン、夜は集中が切れるので誤字脱字チェックをする、仕事で疲れた日は大人向けシーンを書きたがる。
などなど、自分のそのときのスイッチが異なるので合わせるようにしてあげると一回で進む文章量に差が出た。

違和感のあるシーンは順番を変える・別展開を思い切って書く

順番変えは、シーンごとに並び替えを試していくようなイメージ。
シーンの順番を変えたら、流れが上手くいって書きやすくなったりする。または離れているシーンを同じシーンにしてテンポをよくするとか。
展開が気に入らないなら、本文複製して、別展開で一回書いてみる。すると元がよかったのか、別展開がよかったのかで納得もできる。

BGMは自然音一択ッ!

作業用BGMを聴き漁り、副交感神経を刺激するような曲を集めて『執筆用プレイリスト』を作ったりした。最初はよかった。
だが、最終的には駄目だった。音楽で私は意識を逸らしてしまう。でも無音は苦しい。
そうして結局いちばん筆が進んだのは、YouTubeにある『雨の音 2時間』。
豪雨寄りのこの音をイヤホン爆音で聴くことが良かった。無心になる。
それから集中したいときはずっとお世話になっているので、リンクも貼らせていただく。

綺麗な文体とか捨てろ(圧)

某SNSで相談したら「二次創作なのだから、もっと気楽に!文章技術をひけらかすような文は正直読み手側は嫌になるぜ」という意見をお見掛けして、なるほどそういうご意見もあるのか、となった。
私は文章が綺麗な方のお話も好きで、同じように背伸びして頑張ろうとしてしまうのだが、でもそれを求めているユーザーだけでもないよね、ということを理解した。

書く以外で足掻いたこと

ひたすらインプットの時期を作る

インプットはよく言われる割に、正直私にとって役に立ったのかわからなかった。
そこから着想を得たという感覚もなく、しかしやったことなので記録として書いておく。
映画は月に数本観る・漫画は近いジャンルを読む・小説は一冊だけだが長く重めの本を読んだ。時間があればアニメを観る。
それでも何も降りてこなかったので、過去封印したエロゲまで手を出そうか悩み、でもやめた。(もしかしたらこれ、刺激受けて良い方法だったかもしれないが……)

原作をちょっとだけやり直す

原作の2周目をやって、改めてキャラクターたちの会話を浴びてきた。
ただ原作がゲームなので気軽にできず、中間までやるくらいにした。
キャラクターの言い回しや、舞台・情景の感じを改めた視点見られて良かったように思う。作中の描写にも役立った。

新幹線や電車(数時間)に乗って作業する

なんというか家にいても進まな過ぎて、そういうときはプチ遠征をするようになった。
電車1~2時間の地域へ観光に行って、電車に揺られる間にスマホでぽちぽちと書き進めたりした。
ラッシュ以外の電車って、最高の集中環境だと思っているのだが、私は地方住みなので都会ほど電車に乗れずにわざと機会を作った。
今回、完成直前の推敲も、電車の中でほとんどやった。

おわりに

完成させずに終わる作品の方が多いので、できないと思っていたがなんとかなった。
途中モチベーションが枯れてもう諦めるかとなっていた時期はあった。インプット期間なんてもう文章を書き進めることができなくて「ずっと何かを見ることしかできん、終わりだ……」まで気分が落ち込んだ。
今回の話は自分の好きな要素を詰め込んでいたし、また冬にかけてスーパー社畜フラグが立ちまくっているので、今しか書けないという思いもあってなんとか書き上げた。
こんな不明瞭で賭けみたいな書き方をしている字書きでも、諦めず頑張れば終わる!!
でもさすがに次は短いお話を書きたい。完。

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