ローマクラブ(Club of Rome)

1970年3月にスイス法人として設立された民間組織。科学者、経済学者、教育者、経営者などによって構成。イタリア・オリベッティ社の副会長であったアウレリオ・ペッチェイに、スコットランド人科学者で政府の政策アドバイザーでもあったアレキサンダー・キングが賛同し、資源・人口・軍備拡張・経済・環境破壊などの全地球的な「人類の根源的大問題(The Problematique)」に対処するために設立。世界各国の元国家元首の政治家、外交官、産業人、自然・社会科学者、各種分野の学識経験者などが集まり、1968年4月に立ち上げ会合をローマで開いたことからこの名称になった。フルメンバー(正会員)は発足当時より増えたが、今でも世界で100人となっている。委嘱研究である『成長の限界』(1972)の発表によりその名が世界中に知られる。他に『転機に立つ人間社会』(1974)、『国際秩序の再編成』(1976)、『浪費の時代を超えて』(1976)など。

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北林 功(Isao Kitabayashi)
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