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グローバル・タックス(Global Tax)

グローバル化した地球社会を一つの「国」とみなし、地球規模で新たな税制を制度化すること。巨額の税収が得られることで、地球規模の課題解決やSDGs達成のための技術開発や政策実行のための財源がこれで満たされる。また、負の活動の抑制効果もある。金融取引税が導入されると、1秒間に1000回以上の取引を行うような投機的取引が減少し、金融市場が安定する。地球炭素税によって化石燃料等を使えば使うほど、税金を多く払わなければならないので、化石燃料の使用が抑えられ、二酸化炭素の排出が削減される。
武器取引税によって武器を取引するたびに税金がかかれば、武器取引が抑制され、税収を核兵器、化学兵器の廃棄や平和構築に使うことができ、平和に貢献することができる。
1%の一部の富裕層によるガバナンスから世界全体から広く徴収することによるグローバル・ガバナンス(=世界政府)のような仕組みへの移行も期待される。

構成する要素は次の3点である。
①タックス・ヘイブン対策
世界の税務当局が、課税に関する口座や金融情報を透明化・共有し、「漏れを防ぐこと」。
②国境を超えた革新的な課税の実施
金融取引税、地球炭素税、武器取引税、タックス・ヘイブン税など実際に税金をかけること。
③課税・徴税・分配のための新たなガヴァナンス(統治)の創造
より透明で、民主的で、説明責任を果たすグローバル・ガヴァナンス構築に向けた改革に連動させること。

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北林 功(Isao Kitabayashi)
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